公式的な発言から彼の人物像を探るのはなかなか難しい。
時々漏らす言葉の中に真実がある。
危機的状況でうまく対応するには、興奮状態にないといけない。恐怖は痛みに似ていて、指標となる。私は長い間、危機意識を高める訓練をしなければならなかった。
このような人間に対して常識的な対応をしていると間違える。
今回のウクライナ侵攻も「まさか侵攻はすまい」と思っていた人が大部分だろう。
次のようにも語っている。
ロシアの敵に対する自らの姿勢を、
「こちらがビクビクすれば、相手は自分たちの方が強いと思うようになる。そんな時に有効なのはただ一つ、攻めることだ。先手を打って、相手が立ち上がれないほどの打撃を与えねばならない」
開戦当初、圧倒的な戦力でウクライナに攻め入ったが、それはプーチンの考え方だ。
しかし、ウクライナの頑強な抵抗で反撃を受け始めている。
ところが絶対に負けを認めたくないようだ。
最後の最後には核を使うかもしれない。それぐらいの目でプーチンを見ていたほうが良いだろう。
BSTBS 報道1930
ウクライナもその辺を覚悟したうえで攻勢に出ているようだ。
もし核兵器が使われた場合、NATO側は報復に核は使わず、通常兵器でウクライナに進入したロシアを殲滅するとロシア側に伝えているようだ。
翻って我が国の国防を考えた場合、何ともお寒い限りだ。
専守防衛を唱えながら、「核シエルター」の議論はお座なり。
政府は、Jアラートを突然鳴らして「あとは自己責任で」といったレベル。
敵基地攻撃能力で大騒ぎする前にやることがもっとあるはず。
プーチンの行いを「他山の石」としてリアルに対策を練っておくべきだ。