goo blog サービス終了のお知らせ 

 き ち

娘 ゆみの成長記録です

ある少女の選択 “延命”生と死のはざまで 《NHK クローズアップ現代》

2010-12-15 11:51:24 | 紹介
テレビで見た、とても立派な女の子のお話をさせてください・・・


18歳の華子さんは重度の心疾患を持って生まれました。
8歳の時にドイツで心臓移植を受け、背骨が曲がる病気の為15歳で気管切開、人工呼吸器をつけました。意思を伝えるのは筆記かメール、携帯電話のメール画面を使います。
次に何かあった時はもう延命治療を受けたくないとの気持ちを両親も尊重していました。

3年前から自宅で暮らすようになった華子さん。それは『家族と当り前の生活ができること』を望んだ華子さんの選択。
そして華子さんの在宅が可能になったのは、華子さんのように重篤な患者を診れる訪問診療の医師がいたことでした。このような医師は日本では数えるほどしかいないそうです。

大きな異変が起きたのは今年6月。腎不全になってしまいました。
華子さんは意思を変えず、人工透析を拒否。
『ふつうにかぞく三人でくらすけついをしました』
腫れ上がる体。顔も四肢むくみ、ダルそうに横たわる華子さん。見ている回りもつらい・・・
先日お誕生日おめでとうと華子さんから言ってもらったお母さん。でも来年は?と思った時に・・・来年はその言葉はない。
華子さんからはもう、言ってもらえない。

そんな中、7月に1泊2日家族旅行に行きました。もちろん、訪問診療所のスタッフに支えられて。
大好きな海を見て笑顔になる華子さん。行って良かったと思える、素晴らしい旅になりました。

そして、旅行後、お父さんに迷いが生じるようになりました。
一度は娘の望む『延命拒否』を受け入れた、けど、透析を受ければ確実に体は楽になり、まだ生きることが出来る。
「助かる命ならどんなことをしても助けてあげたい」
こう、先生に相談します。先生は「私も迷うことなく生きて欲しいと・・・。けど私の価値観を入れてはいけない。3人で決めて欲しい」

先生立ち会いの元、『透析』について話し合いが始まります。
「透析はしない。私らしく過ごしたい。」
「もう十分頑張ってきたし 自分のいのちは自分で決めたことだし」
「もうパパ 追い詰めないで」

また、お父さんに手紙を書いていた華子さん。
『パパへ
華子だよ さっき先生から電話がママにあってパパが先生に私のことを相談したみたいだね
パパ 私の体が変わっていくのがつらくなったんだね でもね私は納得しているんだよ
パパとママにはつらいかもしれないけど私の気持ちは変わらないよ
病院でも手術でも入院でも十分がんばったよ
呼吸器になった時もつらかったけど私はがんばったのよ
私は自分で治療をしない選択をして お家で自分らしく過ごしたいから在宅ターミナルに決めたんだよ
自分の限られた命を大切に過ごしているから
体が変わっても 寝たままになってもちゃんとできるよ 約束できるよ
だからパパとママも最期まで私の大好きな尊敬できるパパとママで 深呼吸しながらがんばって私のそばにいてください』

それを聞いたお父さんが華子さんに言います
「生きていくことは大事なことだと思うんだよ
生きているときっとなんかいいこともあるんだよ わかる? つらいことばっかりじゃないんだよね いいこともあるんだよ
でもやっぱりせっかく生まれたんだからさ 少しでも長く生きてもらいたいと思う
はっきり言って死んだら終わりだよ 華ちゃん」

お母さんは「わかってるわよ 華子だって良く分かってるわよパパ 誰よりもわかってるじゃない」
お父さん「わかってるよ わかってるのは知ってるよ でもただ生きるチャンスがある時は可能性を延ばしたいんだよ」

2人のやり取りの後、華子さんはこう伝えます
『もう決めたことだから 言わないで』

その後、NHK取材者にメールが入ります
「医療は全部受けたつもりだし 穏やかに過ごしたいです」

8月の終わり 肺炎を起こしうまく呼吸が出来なくなります。痰を吸引するチューブが気管に入らなくなりました。
お母さん「なんか今日は涙が出ちゃうのよ、無力で。私が無力だなぁと思って」

薄れゆく意識のなか、自分の気持ちをお母さんに携帯の画面を使って伝えた華子さん
『感謝しにきなやわやや』・・・感謝しなきゃ、感謝しなきゃいけないと・・・
9月の半ば、華子さんは亡くなりました。大好きなパパママに抱っこされ、華子さんが望んだ自分のお家からの旅立ちでした・・・

今回この番組にゲスト出演していたのは聖路加国際病院の細谷先生。先生は『看取り医療』にも尽力されている方です。
「18歳の華子さんだから、これが12や13歳だったら父の意思を汲んでなんとか本人の説得をしただろうけど18歳という自分の意思をはっきり言える年齢だったから3人に決定をまかせたんでしょう」
「本人の気持ちと心と体とスピリットを支えるというのを根本として、先端医療を考えていかないといけない」

最後に、華子さんの残したことばを伝えます

『命は長さじゃないよ どう生きていくかだよ』

なるべくたくさんの方に知ってもらうことが華子さんの望みかなと思い、紹介しました。
再放送や、YouTubeであればいいな・・・
華子さんはもちろん、彼女に寄り添った人たちの生きざまもぜひ見ていただきたいです

第4回 18トリソミー写真展 in TOKYO

2010-12-14 14:37:14 | 紹介

ポスターがこれ以上大きくならない

紹介が遅くなりましたが・・・
今週末、東京で写真展が開催されます。
日時:12月18日(土)12~19時
       19日(日) 9~15時
場所:ユートリヤ すみだ生涯学習センター(駐車場有り)

   東京都墨田区東向島2-38-7  03(5247)2001

有志の方々の煌めくパワーで開催される写真展です。
おちゃめで、おしゃまで、たまらなく可愛い子どもたちに会えると思います。
ご都合のつく方はぜひ、どうぞ。

ゆみも参加させてもらってます。
お揃いTシャツやストラップの販売があったんですが、
申込みそびれてしまった・・・来年は

早速、作品送付でご迷惑をかけてしまった私ですがお世話になります。よろしくお願いします。

(本) ~おぼえているよ。ママのおなかにいたときのことを

2010-10-21 13:51:17 | 紹介
ゆみが生まれた
その『意味』が分からず、
途方に暮れながら毎日往復2時間かけて面会に通っていた中、
偶然に出逢った本

最初
「またまたぁ、こういう風にうまくまとめちゃって・・・」と
興味本位でめくったページ

読み進むうちに、あれ?あれ?あれ?
それは『ほんとう』に思えてきた。



命が集まる『お空』には『かみさま』っぽい人がいる

その命ひとつひとつが自分の意思でお空から旅立ち、そして、

  生まれる


これは胎内記憶を持つ子どものお話をまとめた本です。

それぞれにバリエーションはあるけども
なぜか、
 『お空』  『かみさまっぽいひと』  『こどもたち』  『うまれるまえ』
このキーワードが絡む不思議さ。


ある子どものお話。

「いもうとだよ」
妊娠しているお母さんのおなかを見てお兄ちゃんがそう言ったそうです。
「どうして?」と聞くと
「だって知ってるもん。お空で一緒だったんだ。
 で、ぼく先に行くねって言って、お母さんのところに来たんだ」

他にもたくさん、ふしぎ、ふしぎなお話があります。

ゆみに聞いても
「興味ないね」って顔されるので

ヘムにいつか聞いてみたい

おぼえてるかな・・・・



注入ルートの温め方

2010-10-20 12:14:48 | 紹介

長年の悩み、注入時間が長いことで冷たい栄養剤をゆみに注入しなければいけない。
それも1日6回。1時間近くかけてポタポタと胃に落とし込む。
この『ポタポタ』という感触、結構、胃で感じるんだそうです。それが冷たいとなると・・・気持ち悪いよね

今までもカイロやゆたぽん(レンジで温めるもの)でやってはみるものの、
いつもチューブは温まるんだけど
なかなかチューブ内の栄養剤まで温められない。出てくる栄養剤は冷たいまま。

この悩みを訪問看護師さんに相談してみると
「巻き付けるといいかも」と返事が。

(今はもうされてないが)以前は輸血の時は機械を使って温めてたそう。
その時の機械がそういう風な構造だったらしい。
挟むことはあっても、巻き付ける・・・それ、やった事ない!!
早速、してみると・・
出来ました!!温かいのが出ます。巻き付けるチューブの長さを長くするほど、より温かくなります(当り前か)。
だから、低温やけどには要注意です。同じところにポタポタ落ちる訳ですから。
だいたい体温くらいか、少しそれより冷たいのでいいのかな・・・

これで消化が良くなるといいな・・・ゆみも気持ちいいといいな

今のところ、プーさんのゆたぽんを使用してます。

①巻き付けて・・・


②閉じて


③完了。プーさんよろしくね

プーさんよりもっとコンパクトなのが欲しいけど、なんちゃってリフォートを作ってる皆さんみたく、器用じゃない私。
すると「100均の保冷バッグの小さいのを使用しているママさんがいる」って、またまた良い情報を訪問看護師さんからゲット。
ぐうたらな私にはピッタリのアイデアです。小さめのゆたぽん買って、今度試してみよっ。

9/18 5歳児の富士登山を見て・・・

2010-09-22 10:55:38 | 紹介
◎9/18土曜日 晴れ
【様 子】
ゆみは見事な昼夜逆転。今日の昼食は久しぶりにゆみ父と3人で外食♪と思ってたのですが
あまりにな爆睡ぶりにお家で居ることにしました。
寝られる時は寝ないとね。

そうそう、昨日の夜見た
日本テレビ『NNNドキュメント’10』。
今回は『ボクだってできる!密着・5歳児の富士登山』でした。

舞台は神奈川県秦野市の若木保育園。今年は30回目記念登山となるそうで、8/22から1泊2日の行程。
年長さんと保護者、園長さん、保育士さんで登山するまでのお話。

驚いたのは、子どもたちが想像以上に逞しいこと。
富士吉田口5合目から登るんですが、ここは岩が多い道程で、
自分たちの背丈の半分位ありそうな岩場を、よいしょよいしょと進んで行きます。
保護者の方は一切子どもに手を貸してはいけないという決まり事の中、
酸素がかなり薄くなる8合目以降からは苦戦する子もいましたが
それ以外はほんとに元気!!
事故もなく無事終え、素晴らしい卒園記念登山になりました。
卒園記念登山、この他にも実施しているところがありますよね。
そう考えると、子どもって大人が思ってる以上に可能性を秘めてるんですね。

そして印象的な言葉がふたつ。

まずは10回以上この卒園イベントに参加している保育士さんより。
「普段隠していたいこと、全部出さないと登れないのが富士登山だと思ってます」

二つ目は園長先生が登頂後に言ったこと。
「富士山を登りきったというプライドが
これから、困難に立ち向かった時に役に立てばいいなぁと」

このお二人の言葉には深くうなづけます。

私も、ゆみ父と富士山に登ったことがあります。
しかも山頂で悪天候に見舞われ、
寒さに震え、足先があられで濡れてジンジンし始め、吹雪で1m先が見えなくなり、下山しようと道を降りたら遭難しかけて引き返し、やっと見つけたNTTの建物。
すがる思いで中に入れてもらい、暖を取らせてもらっていると、「どうぞ」と温かい日本茶を頂きました。
水や燃料が貴重な場所で受けた優しさに胸が震え、絶対にこの気持ちをわすれないと思いました。
あと、登山中にすれ違う人達から「こんにちは」「がんばってね」と声かけしてもらたのは嬉しかったです。あれはいい慣習ですね。
こんなハードな中で一緒に居られたゆみ父を、
もちろん大げんかもしますが深い思いやりのある人だと心底信頼出来るのはこの経験が大きい。

相手のホントを知りたければ富士登山、お勧めです。その時はくれぐれも登山準備を念入りに。

ゆみ父はもう一度富士山に登りたいって言ってますが
私は不可能
ヘムと行けたらいいね。
その夢の叶う時はゆみと2人、下界で待ってます。