MVCメディカルベンチャー会議は、2007年度から、「医師の任務は医療だけでなく保健指導を通じて、国民の健康を守る」という医師法第1条の精神を具現化したセミナー事業を開始しました。健康意識の高い方々を対象にした最先端の医学トピックを各科の専門医が開設するメディサロンです。第1回メディサロンは、MVCの理事で、生命哲学研究所の井上敬医師（予防医学）が、「目から鱗の健康セミナー」というテーマを担当致しました。
①私は大阪日本赤十字病院で救急医として勤務しておりました。5年間で10000人を診察し、その中の100人の方が亡くなりました。その勤務経験を通じて、「正確な診断をして治療をすれば病気は治る」という取り組みに限界を感じました。「医学」は19世紀のドイツとフランスで起こりました。私は、21世紀の治療は予防である、という思いから、「健康方程式」という健康知識を皆様にお伝えする活動をしています。
②世の中には様々な健康法が存在しますが、健康方程式はその軸となる考え方で、「H=O+S+T」と表現します。健康（Health）は酸素（Oxygen）と究食（Simplified meals）と感謝（Thanks）からなります。「Be the HOST of your life（あなたの体をもてなして下さい）」と覚えて下さい。この方程式を実践すれば、ほとんどの方が百寿者（centenarians）になれます。
③百寿者は日本で2万人います。百寿者を対象にした調査によると、彼らには3つの特徴がありました。非喫煙者であり、非肥満者であり、楽観的である。という事です。仮に健康方程式の反対を不健康方程式としますと、「煙草＋貪食＋悲観」になります。健康方程式の、それぞれを実践すると1項目につき10年、寿命が変わります。
④本日は健康方程式の第二項「究食」についてお話します。究食とは、究極のグルメ、という意味ではなく、シンプルに単純化した食事（Simplified meals）という意味です。
⑤19世紀までの日本人は1日2食でした。「水呑み百姓」は朝6時に起きて、水を飲んで働いて、11時頃に昼食を食べていました。朝食を推奨したのは、明治政府の日本帝国陸軍が最初です。これは、国民の健康を意図したものではなく、兵隊を確保するためのリクルート戦略でした。現在、朝食を食べるように国民に奨励しているのは、世界中で日本だけです。
⑥運動消化器生理学の観点から見てましょう。運動とは食事を得るためにするのが、本来の姿で、趣味のためにするのは最近20年間の先進国の生活だけです。「食事⇒運動」ではなく、「運動⇒食事」が本来の順番です。これは、一流のスポーツ選手の生活スタイルを見れば明らかです。
⑦「食事⇒睡眠」これは正しい順番です。食後3時間は、心臓から拍出された血液は消化管に誘導され、脳に行く酸素が減り、睡魔が襲います。食後に睡眠をとるのは人間にとって自然な行為です。
⑧空腹感とは食事の合図ではなく、狩に出なさい、という運動の合図です。「狩」は時代と共に変遷し、現在では「仕事」を意味します。誤解されやすいのは、空腹感と飢餓感は全く異なります。飢餓感を今の日本で感じることは皆無です。運動消化器生理学の観点からは、空腹を楽しんで生活に取り入れるべきなのです。人体の1日の「春夏秋冬」は「空腹⇒運動⇒食事⇒睡眠」の順番である、と考えます。
⑨究食とは「休食＋求食＋球食」朝は休食、体を整えるものだけ摂取します。つまり、水とビタミン（野菜）野菜ジュースで充分です。昼は求食、体が求める燃料を摂取します。つまり、米、パスタ、などの炭水化物です。夕は球食、球状で最も価値の高い食物を摂取します。つまり豆類です。夕食は豆類、たんぱく質、野菜を中心に摂取して下さい。
⑩基礎代謝量、という概念は1900年頃にドイツで提唱されました。当初、人間に必要な基礎代謝量は3000Kcalとされました。それが1950年になると、2000Kcalと言われました。仕事の内容が事務職の方がほとんどで、体格も小柄な日本人には1500Kcalで充分、と私は提唱します。朝に700Kcal摂取すると、摂取過多になり必ず肥満になります。
⑪朝食は1,肥満の原因となり、2,午前中の生産性を落とし、3,胃がん大腸がんの原因となり、4,消化管生理に反し、5,時間の浪費になり、6,食費の浪費になります。まず朝食を食べないことが、「朝食真理教」から開放される第一歩です。是非、実践してみて下さい。
①私は大阪日本赤十字病院で救急医として勤務しておりました。5年間で10000人を診察し、その中の100人の方が亡くなりました。その勤務経験を通じて、「正確な診断をして治療をすれば病気は治る」という取り組みに限界を感じました。「医学」は19世紀のドイツとフランスで起こりました。私は、21世紀の治療は予防である、という思いから、「健康方程式」という健康知識を皆様にお伝えする活動をしています。
②世の中には様々な健康法が存在しますが、健康方程式はその軸となる考え方で、「H=O+S+T」と表現します。健康（Health）は酸素（Oxygen）と究食（Simplified meals）と感謝（Thanks）からなります。「Be the HOST of your life（あなたの体をもてなして下さい）」と覚えて下さい。この方程式を実践すれば、ほとんどの方が百寿者（centenarians）になれます。
③百寿者は日本で2万人います。百寿者を対象にした調査によると、彼らには3つの特徴がありました。非喫煙者であり、非肥満者であり、楽観的である。という事です。仮に健康方程式の反対を不健康方程式としますと、「煙草＋貪食＋悲観」になります。健康方程式の、それぞれを実践すると1項目につき10年、寿命が変わります。
④本日は健康方程式の第二項「究食」についてお話します。究食とは、究極のグルメ、という意味ではなく、シンプルに単純化した食事（Simplified meals）という意味です。
⑤19世紀までの日本人は1日2食でした。「水呑み百姓」は朝6時に起きて、水を飲んで働いて、11時頃に昼食を食べていました。朝食を推奨したのは、明治政府の日本帝国陸軍が最初です。これは、国民の健康を意図したものではなく、兵隊を確保するためのリクルート戦略でした。現在、朝食を食べるように国民に奨励しているのは、世界中で日本だけです。
⑥運動消化器生理学の観点から見てましょう。運動とは食事を得るためにするのが、本来の姿で、趣味のためにするのは最近20年間の先進国の生活だけです。「食事⇒運動」ではなく、「運動⇒食事」が本来の順番です。これは、一流のスポーツ選手の生活スタイルを見れば明らかです。
⑦「食事⇒睡眠」これは正しい順番です。食後3時間は、心臓から拍出された血液は消化管に誘導され、脳に行く酸素が減り、睡魔が襲います。食後に睡眠をとるのは人間にとって自然な行為です。
⑧空腹感とは食事の合図ではなく、狩に出なさい、という運動の合図です。「狩」は時代と共に変遷し、現在では「仕事」を意味します。誤解されやすいのは、空腹感と飢餓感は全く異なります。飢餓感を今の日本で感じることは皆無です。運動消化器生理学の観点からは、空腹を楽しんで生活に取り入れるべきなのです。人体の1日の「春夏秋冬」は「空腹⇒運動⇒食事⇒睡眠」の順番である、と考えます。
⑨究食とは「休食＋求食＋球食」朝は休食、体を整えるものだけ摂取します。つまり、水とビタミン（野菜）野菜ジュースで充分です。昼は求食、体が求める燃料を摂取します。つまり、米、パスタ、などの炭水化物です。夕は球食、球状で最も価値の高い食物を摂取します。つまり豆類です。夕食は豆類、たんぱく質、野菜を中心に摂取して下さい。
⑩基礎代謝量、という概念は1900年頃にドイツで提唱されました。当初、人間に必要な基礎代謝量は3000Kcalとされました。それが1950年になると、2000Kcalと言われました。仕事の内容が事務職の方がほとんどで、体格も小柄な日本人には1500Kcalで充分、と私は提唱します。朝に700Kcal摂取すると、摂取過多になり必ず肥満になります。
⑪朝食は1,肥満の原因となり、2,午前中の生産性を落とし、3,胃がん大腸がんの原因となり、4,消化管生理に反し、5,時間の浪費になり、6,食費の浪費になります。まず朝食を食べないことが、「朝食真理教」から開放される第一歩です。是非、実践してみて下さい。
