白菜のシーズンである。例年よりもお買い得で、一玉300円とかなのでとても助かる。しかし鮮度の良い内に使い切るのに苦労している人も居る様で、半分や四分の一サイズの白菜も大量に売られている。一人で一冬に四玉とか五玉とか食う奴が異常だと言われれば多分その通りなのだが、それは本題では無い。料理の習慣と云うのは一種の文化資本なのだと思う。身に付けていれば食費を節約出来るので投資対効果の高い資本だと思うのだが、「大量に作って食い尽くす」習慣に染まっている場合、慎重に精査する必要が有るだろう。質の面でもプロには到底及ばないのは勿論の事、かなりの確率でコンビニにすら敗北を喫する。しかし好きな食材を好きな様に調理出来る魅力には抗い難いし、豚のブロック肉を丸ごと焼く、みたいな暴挙が出来るのも自炊ならではである。その全責任を負う覚悟が求められるが、腹を下さなければ私の勝ちと独り決めして、白菜の消費に勤しむのである。