胴上げって日本人しかやらんのかな。そう疑問に思ったのでウィキペディアを調べてみた所、東欧の一部にそう云う習慣が有るらしい。しかし引いている例がどれも20世紀以降で、しかもスポーツ関連に限られている。翻って我が国では日本書紀に書かれているのかと思ったらそんな事は無く、善光寺の年越し行事で住職が胴上げされると云った江戸初期の記録が最古の様である。明らかにおかしい。誰かを担いで空中に放り投げると云った、極めてプリミティブな肉体表現である。宗教的な儀式と絡んで、もっと全世界的に行われていたと考えるのが普通だろう。何者かが意図的に隠蔽しているのではないかと疑ったが多分そんな暇人は居ないので、そんなもん誰も真面目に学術調査していないだけなのであろう。日常的に何時胴上げが発生してもおかしくはない社会であると云う限定付きで、これを日本独自と呼んでも差し支えは無さそうであるが、気分的には釈然としないのである。