私は出来るだけ右側に立つ。そんな右寄りの発言をしている埼玉県の大野知事であるが、長年の習慣を変えるのは容易では無い。立ち止まった方が片側開けよりも輸送効率が高い事は良く指摘されるが、急いでいる人にとってはそんな事は知ったこっちゃないだろう。注意されると却って意固地になる人も少なからず居るだろうし、立ち止まっている人を押しのけてでも私は歩く、と厄介な決意を固めてしまい兼ねない。ルールは周知した上で暫くは人の流れに任せ、時間を掛けて意識を変えていく以外の方法は無いと思う。歩いている人を検知したら爆発する様な仕掛けをしたら即効性は有るだろうが、巻き込まれる人が不憫である。何か良いインセンティブは無いものかと思うのだが、たかだか数十秒の昇降の為にそこまでやるのもさして生産的では無い。規則の順守と自由の行使との対立をエスカレーションさせない為にも、どちらか寄りに立つのは止めた方が良いと思うのである。