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タチコマAI

旅行・アニメ・ドラマ・ディズニーシー・お花・美味しいもの大好き

闇の守り人

2008年01月08日 | アニメ・マンガ・本

「精霊の守り人」を読んだのでシリーズで次は「闇の守り人」だ

これは前作とちょっと感じが違ってかなり大人の本になっていて
精霊の守り人に出てきた女用心棒バルサが自分の過去に向き合うという話


バルサは子供の頃に突然家を追われ放浪の旅に出なくてはならなくなり
連れて逃げてくれた父の友人のジグロを以前仲間だったもの達が
容赦なく襲いかかってきて血みどろの争いになる

「王の槍」と呼ばれる者はそれぞれの氏族から抜擢されるので全部で9人
ジグロは自分以外の王の槍をすべて殺してしまう


いつしか短槍(たんそう)を扱うようになるバルサは自分の為に
死なせてしまった人たちの為に8人の人の命を救うことを決意する
その8人目に当たるのが「精霊の守り人」で助けたチャグム皇子だ

チャグムを助けた後バルサは故郷のカンバルへ向かい
自分の父が王家の陰謀によって殺害された事のいきさつを
叔母に話す事になる

首謀者の王がすでに崩御しているにもかかわらず
まだその陰謀は消えていなかった
しかもそれはジグロの弟の策略によるもので
バルサは国が滅ぶのを防ごうと暗躍する


子供が読んでも面白いと思うが年月を重ねた重みは
大人でないと楽しめない というか共感できないだろう

           


上橋菜穂子の本で他に面白かったのが「獣の奏者」(けもののそうじゃ)だ

これは王獣リランと飼育係りのエリンとの絆を描いた物だが
人には解り得ない獣の本能との狭間を感じながらも
今まで培ってきた二人の関係に期待してしまうエリン
分厚いながらもあっという間に読み終えてしまう
今後の作品も楽しみだ




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鹿男あをによし

2008年01月06日 | アニメ・マンガ・本

「鴨川ホルモー」で不思議な面白さを教えてくれた
万城目 学(まきめ まなぶ)の本「鹿男あをによし」

前回の京都に続き今回も関西の奈良が舞台だ 次は大阪か?


「おれ」がひょんなことから「サンカク」と呼ばれる目を運ぶ任務を受けるが
「鼠」の妨害にあい「狐」から上手く受け取れず
「鹿」から印を付けられてしまう

印とは他人には見えないが鏡で見ると日に日に顔が鹿になっていくというものだ

サンカクを取り戻し神無月の間に奉納しないと
地下のなまずが暴れだし日本が滅亡してしまうという話

今クールのドラマで日に日に鹿になっていく主人公を玉木宏が主演する
話としては壮大だけれども見ているとコメディになるだろう作品だ
玉木を助ける女子高生を多部未華子がやる 
「夜のピクニック」のイメージだとピッタリかも


            


この本を読み終わって「サンカク」のレプリカが展示されている奈良に行きたくなった
かなりマイナーは所なのでその為にわざわざ・・ というのもどうかと思うが
ドラマの視聴率がよければ話題になるかな


今のところ「伝承」続きにになっているが次回は何を伝えようとするのか
その前に鴨川ホルモーの外伝が出ているのでそれを読まねば・・・





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風が強く吹いている

2008年01月03日 | アニメ・マンガ・本

箱根駅伝がテーマの三浦しをん作「風が強く吹いている」

やっと読み終わったらリアルタイムで駅伝だ

これは陸上では無名の大学生がたった10人で箱根駅伝を目指す話だ

しかも陸上経験者は3人しかおらず他はみな素人集団だ

主人公の蔵原走(かける)は天才長距離ランナーでその走と出合ったのが
発起人の清瀬灰二(はいじ)だ
「ハイジ」は地道に競技会に出場していたが足に故障を抱えていて
高校時代に「双子」と「キング」はサッカーを「ユキ」は剣道
「神童」は田舎育ちで通学が山道往復10キロ・・とまではまだいいが
「ニコチャン」は7年前に陸上を止めて喫煙三昧
黒人の「ムサ」は潜在能力を秘めているだろう・・だけ
最悪なのは運動を全くした事のないマンガオタクの「王子」

この10人で箱根を目指そうというのだから「やっぱり小説」と言わざるを得ないが
ハイジの人を見る目はすごくて説得力がある

なんだかんだ文句を言っていた9人だが結局ハイジに言いくるめられて(?)
箱根を目指す事となる

読んでいると「こんな悠長に練習していて本当に間に合うのか?」と思うが
そこが策士の清瀬
その人それぞれが楽しさを感じながら記録を伸ばせるようにうまく手のひらで転がしていく

所々笑えるエピソードや恋愛話などが入り「青春しとるなぁ」と
思わずにはいられない

最初に「ハイジ」と「ユキ」で「?」と思ったら
ニコチャンが「蔵原(クララ)を入れてアニメだな」と言うシーン
まさにその通り!


特筆すべきは何と言っても「表紙」だ!

この10人を描いたイメージはピッタリで
それぞれが発した一言が添えてあるが
これがまた的を射た言葉で素晴らしい

笑わずにはいられないのが「王子」の

「鬼だよ あんた」 だ

このシチュエーションは読まないと面白さが分からない
本編を読んでから見る表紙は「なるほど」とより親近感が湧いてくる

王子が走った1区は3分07秒のスローペース とあり
スピードの感覚がつかめなかったが
奇しくも今回の往路1区でそのスローペースが垣間見えた

思わず本とのシンクロで嬉しくなってしまい
復路の臨場感を感じてみたいと思い見に行ってみた

やっぱり感動のゴールか?と思ったが面倒だったので
ルートが駅から近い横浜にした

ここは裏のエースと呼ばれ走が区間新記録を樹立する所だ

今回中央学院大学の篠藤が出した区間新記録は「1時間08分01秒」
すごいね~



行ったら旗と駒沢新聞なるものを配っていた

ちょうどこの9区で駒沢が早稲田を抜いて単独1位になったところだった
   

40秒弱ほど遅れてきた早稲田
     
あっという間に去っていってしまう

学連と中央学院大学が競っている3位争い
     

中央学院大学が抜く
     


9,10位争い
     

12,13位争い
     


今回は3校が棄権という哀しい結果になってしまったが
来年は頑張って欲しい

本にもあったが「速い」より「強い」選手になるように
解説の誰かが同じ事を言っていたのがとても印象に残った




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ショコラブック

2007年12月15日 | アニメ・マンガ・本


職場でよく見ているフリーマガジンの「α La Vie」(アルファラヴィ)の
WEBサイトに登録すると欲しい雑誌を3種類の中から選べるので登録した

本当はこれじゃなくてグルメコンシェルジュの本を希望したのだが
刊行が遅れているとの事でショコラブックになった

              
これを見ていると先日入れなかった「TOSHI YOROIZUKA」が載っていて
改めてここでお茶したくなった

奇しくも今日六本木に行ったのでかなり待ったがいけて良かった♪
その時の様子はまた今度UP




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家日和

2007年11月18日 | アニメ・マンガ・本

奥田英朗の 「家日和」
インザプールや空中ブランコの突拍子も無い伊良部のイメージが強いが
これはささやかな幸せを発見できる本だ

6話のオムニバスになっていてタイトル通り「家」がテーマだ

トップの「サニーデイ」は主婦がネットオークションにはまり家のものをどんどん売っていくが
「売る」ことよりネットに出品した物に対しての反響や
自分への評価が嬉しくて夫の物もナイショで売ってしまう とエスカレート

確かに入札する人がいて初めて成り立つものだし
評価も良い物を貰えると次のやる気に繋がるだろう

家族から必要とされているか不安になるのは分かる
でもこの本はマイナス面を新たな自分の発見に変えていける所が
とても暖かい気持ちにさせてくれて読んでて楽しい
(思わず笑ってしまう場面もあるし)

「人間至るところ青山あり」

2話目の「ここが青山」に出てくる言葉
(最初「ここがあおやま」と読んでしまった (ーー;) )
家がテーマだけどこの言葉が骨組みなのかな と思った



        


出てくる人たちの年代と近いせいか共感できる場面が多々ある
この手の本が増えると嬉しい あっという間に読める1冊だ





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