「精霊の守り人」を読んだのでシリーズで次は「闇の守り人」だ
これは前作とちょっと感じが違ってかなり大人の本になっていて
精霊の守り人に出てきた女用心棒バルサが自分の過去に向き合うという話
バルサは子供の頃に突然家を追われ放浪の旅に出なくてはならなくなり
連れて逃げてくれた父の友人のジグロを以前仲間だったもの達が
容赦なく襲いかかってきて血みどろの争いになる
「王の槍」と呼ばれる者はそれぞれの氏族から抜擢されるので全部で9人
ジグロは自分以外の王の槍をすべて殺してしまう
いつしか短槍(たんそう)を扱うようになるバルサは自分の為に
死なせてしまった人たちの為に8人の人の命を救うことを決意する
その8人目に当たるのが「精霊の守り人」で助けたチャグム皇子だ
チャグムを助けた後バルサは故郷のカンバルへ向かい
自分の父が王家の陰謀によって殺害された事のいきさつを
叔母に話す事になる
首謀者の王がすでに崩御しているにもかかわらず
まだその陰謀は消えていなかった
しかもそれはジグロの弟の策略によるもので
バルサは国が滅ぶのを防ごうと暗躍する
子供が読んでも面白いと思うが年月を重ねた重みは
大人でないと楽しめない というか共感できないだろう

上橋菜穂子の本で他に面白かったのが「獣の奏者」(けもののそうじゃ)だ
これは王獣リランと飼育係りのエリンとの絆を描いた物だが
人には解り得ない獣の本能との狭間を感じながらも
今まで培ってきた二人の関係に期待してしまうエリン
分厚いながらもあっという間に読み終えてしまう
今後の作品も楽しみだ
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