蛍のひとりごと

徒然に、心に浮かんでくる地唄のお話を、気ままに綴ってみるのも楽しそう、、、

お三味線のサワリのつけ方

2018年02月07日 | 楽しいお稽古講座

皆様、お三味線のサワリをご存じでいらっしゃいますでしょうか?

一の糸をはじいたときに、ビィ~ンと響く音のことでございますが、長~~くサワリが響いた後に、今にも消えそうになる最後の最後にもう一度だけブ~ンと小さく響きましたら見事についたきれいなサワリです。

サワリが上手につけられないと本当に困りものですね

そこで今回はとっておきのサワリのつけ方を・・・

綺麗なサワリの音は、ひとえに一の糸のさわり溝への沈み具合にかかっております。

一の糸が沈み足りなくてサワリがつかない場合と、逆に一の糸が沈み過ぎていてサワリがつかない場合とございますが、天神を押さえたり浮かせたりすることで、そのどちらかを正確にご判断していただくことができます。



まず天神を上から軽く押さえてみましょう。これでサワリがつくようでしたら、一の糸がさわり溝に沈み足りないということですので糸蔵の部分をグッと押さえます。

どのくらいの強さで押さえるのかも大切なポイントになりますが、これは残念ながら文章ではお伝え出来ません。サワリのつき加減を調べるために、天神を押さえる強さと、一の糸を押さえる強さの加減が比例しております。何度もなさっているうちに、その加減が適格にわかるようになられますよ



天神を下から少し持ち上げるとサワリがつくようでしたら、逆に一の糸がさわり溝に沈み過ぎているということになります。こちらは少し厄介ですが、一度糸を持ち上げて外し、少し伸ばしてさわり溝にあたる糸の場所を替えて静かにおろします。それでサワリがつくかもしれません。もしまだ不十分なようでしたら、もう一度天神を押さえたり浮かせたりしてみて下さい。もしも浮かせすぎになったようでしたら、押さえ過ぎないように注意しながら、ごく軽く糸蔵部分を押さえたほうがよい場合もございますし、大抵は糸蔵部分には触れずに、さわり溝の上から一の糸を押さえたほうがよい場合が多いようです。

糸を静かに下ろすだけでも沈み過ぎてしまうようでしたら、この部分は糸が傷んでいるということになりますので、おねじを緩めて糸を繰り下げて、一の糸がさわり溝に当る部分を新しくするのもよろしいでしょう。それでもダメなときは一の糸が全体的に傷んでいるということですので新しい糸と取り替えて下さい。

ビィ~ンと響く素敵なサワリのついたお三絃でどうぞ楽しくお弾き下さいませ

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