ごごのつぶやき

囲碁入門者のちょびの今のお気に入り。
たいていは山田規三生九段のコト。

結婚

2005-06-26 23:36:03 | 道頓堀(とんぼり)交遊録

子供は完全回復っぽいです。
しかし、母にしっかりウィルスうつしてくれました。まあしかたないです。
土日は死んでました。家族の非難に負けず、寝て寝て寝ました。しかし、家族よ。多少は大目にみてよ

ノーエさんの「結婚は…」のコメント。女性ファンなら(ノーエさんは規三生くんのファンではないが)、口には出さずとも心の中ではものすごく気になってることですよ。

ご本人はどう思ってるの?というわけで、規三生くんが連載していたエッセイの最終回、「碁ワールド・2000年6月号」の「道頓堀交遊録」から引用。



 ぼくがいま一番悩んでいるのが結婚です。相手がいないという以前に、周りがうるさいんです。 
 先日、久しぶりに実家へ帰ったときも、両親にチクリとやられました。
「元気か?」
「うん」
「顔色悪いな」
「そんなことないよ」
「メシ、ちゃんと食ってるか」
「一応ね」
「外食ばかりなんだろう。メシつくってくれる人早く見つけろ」 
 手合の話なんていっさい無し。孫の顔ってそんなに見たいんですかね。
 これはDさんも同じ。お酒を一緒に飲んでいると、
「山田さん、独身?」
また始まったよと思いながら、
「はい」
とぼく。
「うちの娘と会ってみない?」
 ぼくも男ですから、純粋に「娘」さんには興味があるんです。でも「あなたの娘さんには……」というのが正直なところ。いままで仲良く飲んでいた方、もしかするとお父さんになっちゃうわけでしょ?うーん勘弁してくださいよ。
 最近はぼくも成長して「好きな人がいるんです」とはじめに断っておくようにしています。
 あっ、これは断るための「ウソも方便」ですからね。一般の娘さん、ドゾよろしく。

 できればちょっと年上で、できればナイスバデーで、できれば料理上手で、できれば財布のヒモが固い人がいいです。 
 さて、今月登場していただいたみなさんは棋士ではありません。(A、B、C、)Dさんはアマチュアの方。いろいろ文句を並べてきましたが、こんな人たち、ぼくは大好きです。
 「ファンあっての棋士」とよくいわれます。理屈では十分に理解しているつもりでも、ぼくにはいま一つピンときません。
 約一年間、ぼくの先輩、後輩、友達を紹介してきました。それは囲碁ファンのためではなく、棋士を好きになって欲しかったから。
 ぼくはみなさんが好きです。みなさんは棋士が好きですか?うーん、なんだかまとまりのない最終回になってしまいました。


 拝啓 読者のみなさま
 長い間つまらない話にお付き合いいただき、ありがとうございました。来月からはネタの心配をしなくていいので、ぼくの心は五月晴れです。今度は自戦解説でみなさんとお会いしたいですね。タイトルでも取ったときに(笑)。それでは! 敬具



このエッセイは、毎回一人の棋士のエピソードを頭文字で面白く、皮肉っぽく紹介して、最後にお手紙形式で、その棋士の名前と規三生くんからのメッセージで締めるという内容で、「碁ワールド」の創刊から(この辺があやふやでもっと前から、囲碁クラブか棋道で連載されてたのかもしれません)、1年弱連載されていました。
取り上げられた棋士は、石井邦生九段、小林覚九段、羽根直樹棋聖、柳時薫九段、佃亜紀子四段などなど。
どの回も面白いし、構成も文章もうまいんですが、この最終回だけは自分のことを書いてるせいか(実際は石井邦生先生の回でも自分のことを書いてるんですが)、最後だからか意気込みすぎな感じもします。
ツッコミどころいっぱいですよ 好きなタイプ(ナイスバデーって)やら「今度は自戦解説でみなさんとお会いしたいですね。タイトルでも取ったときに(笑)」って、…タイトル取ってくださいね

っと、本題は「結婚」でした。これ27歳の頃の規三生くん。なんか分かりますよね。20台後半ってこんな感じじゃないですか。30歳過ぎて変化あったかな?どうでしょう。



自分のことですが、そういえば私もこれくらいの年の頃に、将棋の元奨励会会員って人(元ってことはプロになれなかった人ということですが)とお見合いを勧められたことがありましたわ。断った理由は「好きな人がいる(ウソ)」でした。