写真俳句~~一生感動 一生青春  松風庵

森林公園、動物公園、松風公園より

花鳥風月 一葉一句  水引の花

2006年10月31日 | Weblog
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水引の小さな紅の愛らしさ   熊谷 貞子

花の盛りを過ぎた水引を、夕日の中木漏れ日にしみじみと藪の中に咲いている水引草の愛らしさに思わず歩を止めてシャッターを切った。
水引に似ていると言われているだけあって赤いところが美しい。
この日は風が強くマクロでピントを合わせるのに苦労して撮った一葉だけあってなおさら愛らしい。上のサムネイル(縮小画像)は木漏れ日感も一緒の撮りこもうしたが雰囲気を伝えるにはチョッと物足りない。

水引草を口にくはへて牛を引く    石原八束
この句は源氏物語風の一場面を連想しそうな片田舎の場面をイメージ出来る、そんな秋の雰囲気を感じる。

水引





















水引
以下花300より引用

・蓼(たで)科。
・学名 Polygonum filiforme
Polygonum : タデ属
filiforme : 糸状の
Polygonum(ポリゴナム)は、ギリシャ語の
「polys(多い)+ gonu(節)」が語源。
茎の節がふくらんで
関節のように見えることに由来する。
・開花時期は、 8/ 5頃~10/10頃。
・上から見ると赤く見え、下から見ると白く
見える花を、紅白の水引に見立てた。
・日陰に生える。
・水引 写真集(写真8枚) もどうぞ。
・葉っぱはときおり変わった斑入り(ふいり)
のものがある。→ 斑入りの葉っぱ
・「水引草(みずひきそう)」ともいう。

花鳥風月 一葉一句 鶏頭

2006年10月30日 | Weblog
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鶏頭や雁の来る時尚あかし
   松尾芭蕉

森林公園中央口入り口近くの農家の空き地にこじんまりしたお花畑の中に一際目立つ鶏頭の花が植わっている。
公園の入り口に向かう時いつも目を楽しませてくれている。
よく目立つこの赤さ加減は周りの雰囲気と良くマッチして通り過ぎるたびに鶏の鶏冠を思い出させてくれる。
そして、花畑の中で鶏が群れをなして遊んでいるようにさえ見えてくる。

鶏頭

花鳥風月  一葉一句  紅万作その2

2006年10月29日 | Weblog
1910e6f8.JPG早速今日は晴れたのでベニマンサクの逆光の被写体を狙って昨日の現場に行ってみた。
木漏れ日に光る花びらをキャッチすべく狙ったが場所的に無理な位置で芳しい結果は得られなかった。
先ずは撮り合えずの其の画像を (-_-)/~~~バシャー!ピシー! 

花鳥風月 一葉一句 紅万作

2006年10月29日 | Weblog
dd3a515e.JPGきれぎれに晴れ間の覗く土曜の午後、森林公園の「ベニマンサク(マルバノキ)の見学ツアー」に参加してみた。
金縷梅と書いてマンサクとも読ます此花の名は「春先に先ず咲くので」とか「花の色が豊年満作を思わせる」とか「枝に咲き満ちているから」とかいろいろ云われている諸説とは違ったこの時季に万作見学ツアーは何か不思議に思い1時間とチョッとの時間参加してみた。
普通謂われている「マンサク」は電子広辞苑によると「早春、黄色・線形の4弁花を開き、楕円の果(さくか)を結ぶ。茶花として栽培、花期が早いので珍重される。」とある。季語は春とされているが、このベニマンサクは紅葉の始まる直前に開花して満開になる面白い花だった。
この花を太陽にかざして逆光で見ると乱反射して真っ赤な色を発し、まことに綺麗な光を発するとか、講師を務めてくださった園長さんの説明を聞いたが、其の時間は偶々太陽が隠れていてまこと5e2641fb.jpgに残念だった。
花の形は5枚の暗紅色の花弁を拡げる小豆粒台で星状の形をしている。
この不思議な花の木は絶滅危惧種に指定されているとか。絶滅危惧といっても無くなると云う意味では無くその植物の発生した地域を特定出来なくなると云う意味らしい。生まれは何処だと、指定できない戸籍なしの植物になるとか。
この植物は氷河期遺存植物で分布地理学的にも形態学的にも珍しい植物で貴重な価値を持っているらしい。
そんな貴重な植物の花の画像を撮り込んで一句添えるのは気が引けるが、先ずは万作さんにお許しを。

秋風に紅万作の花くるま    松風 

 紅万作

花鳥風月 一葉一句 渡り鳥・鴨きたる

2006年10月27日 | Weblog
8e7318b3.JPG83f96f30.jpg今週前半の曇天も太平洋へと遠ざかって関東地方は益々天高く秋の空が広がった。
二十四節気の一つ、霜降(そうこう)から5日経ち松風公園の地獄坊池にも鴨が増え、賑やかになってきた。
そんな中こども動物自然公園で水鳥の園に行ってみた。
鴨のペアーの舞を目の当たりにして太陽を背に通り過ぎていく姿はなんとも微笑ましく愛らしい。
冬ももう其処まで来ている風物詩を一葉に収めてみた。  こども動物自然公園にて
*上のサムネイル(縮小画像)をクリックして大きな画像(1920×1280)に拡大してご覧下さい。


渡り鳥シンクロペアーで舞い降りる   松風


鴨のシンクロペアー


















逆光の舞も幻想的に
ペアのイナヴァウアーも撮って見たくなる風景だったが銀盤の上から岸辺の茂みに消えて行った
鴨のシンクロペアー 

花鳥風月 一葉一句  蒲染

2006年10月26日 | Weblog
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ひよどりのこぼし去りぬる実の赤き   蕪村


「蒲染」とか「鎌酸実」と書かれ「ガマズミ」とよばれ春には白い花を咲かせ、秋には武蔵野の藪に入って彼方此方で見かける木漏れ日に光る真紅の実となり、遠い昔に食べた甘酸っぱい子供時代を蘇らせてくれる。
「鎌酸実」の酸の字はこの酸っぱ味からきているとか。 
紅葉の前の茜色は森林の藪を賑わし、目立つ色で野鳥の啄ばみを待っているかのようだ。種を野鳥に託して遠くに運んで芽を吹く期待が感じられる色かもしれない。
紅の色は大根や蕪の漬物の色づけにも使われているともいわれている。
この色を見ていると次第に里山の秋が深まっていく気配を感じさせられる。


茜さすガマズミの実の藪のなか   松風


蒲染


















がまずみ
   以下「花.com300」より引用
      http://www.hana300.com/gamazu.html

・吸葛(すいかずら)科。
・学名 Viburnum dilatatum
Viburnum : ガマズミ属
dilatatum : 拡張した,拡大した
(花序の形が拡がった)
・漢字名もありますが(ちょっと難しい・・・)
漢字辞書(MS-IME)にその字がないので
ひらがなにします。
「蒲染」の字をあてる場合もあるようです。
・秋に赤い実をつける。
・「ズミ」は”染め”をあらわし、実を染料に
用いたことからの命名(「ガマ」は不明)。

・似ている花へのリンク
白山木 水木

・似ている実へのリンク
南天 万両 ピラカンサス 珊瑚樹

花鳥風月 一葉一句  コスモス その二

2006年10月25日 | Weblog
2626fbd2.JPG先日の日曜日は午前中薄曇りの中、森林公園コスモスの花畑に行って晴れ間を待ったが諦めて帰る途中で太陽が顔を出し残念さの残る家路になってしまった。
と思ったが、CFカードを取り出し画像を見て薄曇りのコスモスの素晴らしさは、この残念さを払拭できる花の香りがした。
これからいつでも晴れ間は期待できるので、うす曇のコスモスを十分堪能して、その夫々に楽しみ方が有る事を習わされた一27640153.jpg日だった。
そう思うとこの残念さで、一つ利口にさせられたと云えるかもしれない。
今週中の晴れ間に一度か二度出かける楽しみも増えたともいえる今朝はまだ雨模様だ。


幾万本コスモス揺れる起伏かな   松風


幾万本コスモス 


















丘から眺めるコスモスの群生は花の鳥瞰図を眺めているようだった。
30年近く昔の自分も・・・「そんな時代もあったよね、あんな時代もあったねと」と口ずさむ丘の風景だった。
コスモス広場

花鳥風月 一葉一句  コスモス

2006年10月24日 | Weblog
b23a78da.jpg38品種50万本の花畑!!
見ごろ10月中旬から10月下旬!

これが森林公園のパンフレットの謳い文句。
薄曇のコスモスも落ち着いた雰囲気でゆったり眺めるには良いものだと色の風を感じ、50万本のコスモスの風の色を感じて来ました。

コスモスの50万本色の風   松風

コスモス50万本 

















コスモスピンク

















コスモス黄色

花鳥風月 一葉一句  青膚(丸葉梅もどき)

2006年10月24日 | Weblog
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先週、青空の下、孫を供に森林公園の運動広場で遊びつかれて一休み。
大きな木の下で思いっきり寝そべって手足を伸ばした上に青膚の葉が微かに黄ばんで見えた。
その紅葉の気配を感じた先の秋の空を満喫していい空気を思いっきり吸ってきた。
2d7fa750.JPG秋とはいえまだまだ陽の下では暑さを感じる大広場の脇に青膚の大木が林立している。
仰向けになって逆光で見る黄ばんだ青膚の葉はなんとも素晴らしい風景を醸してくれていた。


アオハダの下で仰ぎし秋の空   松風


アオハダの木

花鳥風月 一葉一句  千振

2006年10月22日 | Weblog
0da13a9b.JPG6ba1e635.JPG森林公園でコリウスと千振の見学ツアーに参加して千振は後回しになってしまったので今日千振の園に行ってきました。

千回沸騰したお湯に振って煮出しても未だ苦味が消えないといわれるところからこの名がついたとか。この千回はマユツバモノで数回で無くなるそうだとツアーの先生は仰ったように記憶している。
この千振の花の実は胃腸に効く薬として当薬の花とも謂われている。ススキの根元にヒッソリと咲く目立たぬ小さな花だが、やはりよく見ると星型をした愛らしい花だ。

せんぶりの花も紫高嶺晴   木村 蕪城

千振