湘南茅ヶ崎 まつうら動物病院Blog

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すごく真面目な狂犬病予防接種の話

2017-04-11 16:00:03 | 動物病院
こんにちは
湘南・茅ヶ崎のまつうら動物病院です




犬さんを家族へ迎え入れたら、必ず行う予防は大きく分けて4つあります。


①犬の登録と年1回の狂犬病予防接種


②フィラリア予防の事前検査と毎月のフィラリア予防


③毎月のノミ・マダニ予防


④年1回の混合ワクチン接種




その中の、①犬の登録と年1回の狂犬病予防接種 についての すごく真面目な話です。


犬を飼った場合は、区市町村に犬の登録をしなければなりません。
そして、91日齢を過ぎた犬さんは年1回、狂犬病予防接種を受けなければいけません。
(注意:初年度は生まれた月日によって、接種日がバラバラですが、2年目からは必ず4~6月に接種しなければなりません)

これは、犬の為の予防接種と思いがちですが、実は、人の為の予防接種であり、人の為の狂犬病予防法です。

日本は狂犬病ウイルスの清浄国です。
だから予防接種を打たなくてもいい訳ではなく、周辺の狂犬病ウイルス常在国からの侵入を防ぐ為の予防法です。
この法律がなければ、検疫での狂犬病の防衛策が失われてしまい、狂犬病の侵入を容易に許してしまいます。
また、侵入を許すだけでなく、この法律で義務付けられている狂犬病予防接種が無ければ、その侵入後に、日本の犬に狂犬病が感染し、
その後、比較的早期に人間にも感染します。そして、発症後の致死率100%です。発症したら治療の甲斐なく死亡します。
そんな恐ろしい病気がアメリカ大陸、中国大陸等にふつうにあるんです。

ですので、日本に狂犬病がないから狂犬病予防接種を打たなくていい訳ではありません。



近年、鳥インフルエンザの発生のニュースが何回かあったと思います。

鳥インフルエンザのに罹患したニワトリをどの様に対処、治療するのかご存知でしょうか?

鳥インフルエンザに罹患したニワトリは殺処分されます。治療しません。
もし、鶏舎で数羽のニワトリに鳥インフルエンザが出ても、その鶏舎のすべてのニワトリが殺処分されます。
蔓延防止の為です。

(もし、狂犬病予防接種の副作用が怖いから受けさせたくないと言う極めて稀な例を挙げて、予防接種しないという人は、
狂犬病が侵入した場合、接種率が低ければ、地域の犬をすべて殺処分する残酷な命令が下る可能性も理解しての見解なのでしょうか・・・)


獣医師だけでなく、動物を取り扱う業種は必ず講習会を受けなければなりませんが、その際にもしっかりと理解し、実施するように促すことを指示されます。
ちなみに、今回は狂犬病予防接種のお話ですが、実は、動物取扱業を行っている場合、必ず狂犬病予防接種だけでなく、混合ワクチンも定期的に接種させるように指導があります。
(もし、狂犬病予防接種や混合ワクチンを打たなくて良いと言っているトリミング屋やペットショップ等があれば、それは違法施設の可能性があります)




つまり、、、、、

誰が何と言おうと、、最低限の予防は わんちゃんの為に必ず行ってあげましょう!!







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