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22歳の猫ちゃんの腫瘤切除(3/27)

2019-03-27 12:43:09 | 動物病院
こんにちは
湘南・茅ヶ崎のまつうら動物病院です



今回は22歳の猫ちゃんの額、眉間部にできた腫瘤病変の切除です。





何ヵ月も前に、外傷かと思われる怪我?なのか、その時点で怪我と思っていたものが既に腫瘤だったのかは分かりませんが、徐々に大きくなってきているようです。 


猫の額と聞くと、狭い場所のたとえ ですが、確かにこの付近は狭く、皮膚に余裕がないので、悪性病変でない限り、思い切った切除は難しい場所です。

徐々に大きくなっている事、猫ちゃんが気にして引っ掻いて度々出血している事、
また、術前の細胞の検査では、腫瘍細胞も検出されており、切除は必要だと考えられます。



皮膚の状態を慎重に確認し、切除後に皮膚の癒合不全さえ起きなければ、切除自体の難易度は特に高くありません。

問題は、年齢と麻酔のバランスです。

手術が問題なくても、麻酔や鎮静剤で問題があってはいけません。

術後の合併症が出てはいけません。(ただし、どんなに健康で若い子でも、慎重に、最新の最善の管理をしていても出る時はでます)



そこで、今回は年齢と心肺機能を考え、更に痛みを出さずに、極めて慎重に行いました。







猫ちゃんも年齢を感じさせない体力であったお陰もあり、術後も問題なく、通常通り覚醒し、合併症もなく無事に手術も終わり、術後の経過も順調で、無事に抜糸を迎えることができました。


今回は、飼い主様のご希望により、摘出した腫瘤を病理組織検査に提出することができませんでしたが、問題なく終えることができて良かったです。







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