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matsuodaの下山部(goo版)

teacupからの避難場所。更新はたまーに。ほぼ過去ログ倉庫です。

ハンドルの高さ考

2015-05-03 13:10:00 | オンロード
 matsuoda@骨折中ですorz。

 最近はロードバイクなどのスポーツバイクに乗り始める方が多く、嬉しい限りです。
 しかしなかなかいいポジションを見つけ出せておらず、苦労している方がみられます。スポーライドの経験豊富なショップでアドバイスしてもらうのがよいのですが、そもそも何が課題なのかわからないという方も多いことでしょう。

 私なりに日頃考えていたことを書いてみたいと思います。うまくまとまるかどうかはわかりませんが、ポジションを考えるヒントになれば幸いです。

 スポーツサイクリングではシートポジションは駆動力を効率化させることが求められることから、最も重要視されています。いろいろなセッティングの方法がありますね。ペダルを一番下(シートパイプの延長上)にした状態でかかとを乗せて決めるとか、股下寸法×0.885倍とか。

 一方、ハンドル高さや位置は比較的ざっくりしていると感じています。理由はいろいろありますが、「体格からだけでは決められない」というのが一番の要因だろうと思います。

○バイクの種類によって異なるハンドルポジション
 たとえばシティサイクル、MTB、ロードバイクを挙げてみましょう。いずれもハンドルの形状が異なります。シティサイクルは手前上方に曲がったハンドル、MTBはおおむね横一文字、ロードバイクはドロップハンドル、です。

○ハンドルに求められる性能
 クルマはトラックでもスポーツカーでも、ほとんどハンドルの形状は変わりません。それでも握りやすさとか、回しやすさとかは差をつけていますね。結局操作しやすさを追求としているということだと思います。
 では自転車の場合はどうでしょう。ハンドルとは文字どおり自転車を左右に操作するものです。(MTBでは上下というのも出てきます)それぞれの車種に応じて、操作しやすいことは最低条件としてあると考えられます。
 ハンドルは装備されていて、手の届くところにある限り、その最低条件はクリアできると考えられます。その上で形や取り付け位置が異なるのは、プラスアルファの性能が付与されていると考えられるでしょう。
 私が考えるに、シティサイクルのハンドルは体格の異なるさまざまな人が握りやすい位置になっているとか、力のある人/ない人でも操作が楽にできるとか、直感的に操作がわかりやすいとか、ですね。
 MTBは左右に加えて上下の操作がしやすい、また路面からのショックを腕で受け止めやすい、などの性能があるでしょう。
 ロードバイクは、上ハンドルは長時間リラックスして走れるポジション、ブラケットはブレーキがすぐかけられるようにして走れるポジション、下ハンドルはクラウチングを深くして空気抵抗を減らすとか、しっかりブレーキをかけられるポジション、という性能が考えられます。

○始めたばかりの人が困ること
 スポーツサイクルを始めたばかりの人が困るだろうことは、乗車姿勢です。どんな姿勢がよいのだろうかということです。
 シートのポジションは、前述の通り非常にさまざまで細かな調整方法があります。高さについてはいろいろな研究で生理学的な効率がよいとされるところに落ち着いてきています。
 ところが、ハンドルの位置は目安とされるものがあるものの、なぜその位置/高さなのかというような裏付けがなかなか無いのが実態です。(ほとんど経験則だと思います。私がこれから書くのも経験則ですが。)

○スポーツサイクルのハンドルはなぜ低いのか
 ロードバイクにしろMTBにしろ、スポーツサイクルの多くはシートよりもハンドルが低い位置にされています。ショップの方の多くが、「スポーツバイクはかくありき」ということで、これを初期状態として販売されてると思います。
 結果的に、スポーツサイクルの乗り方が身につけば、おおむねこの姿勢にいきつくのですが、その過程を説明ないしは理解しておくことが大事なのではないかなぁ、と思ったのが、この記事を書こうと思ったきっかけです。
 苦しいポジションから抜け出したいため、あらぬ方向に調整していまい、抜け出せなくなってしまっているというような方を見ることがあります。そういう方は、きっとこの過程を理解されていないのではないのかなぁ、と思うわけです。

○ハンドルは高い位置のほうが操作しやすい
 人間は直立動物で、腕は前向きについていますから、シートの位置よりもハンドルは前、そして高い位置にあるのが自然と考えられます。シティサイクルは腰上をほとんど直立で乗車でき、その姿勢で腕が自然に届く位置にハンドルがあり、操作しやすいです。シティサイクルはとてもよく考えられたハンドルポジションなのです。ちなみにJCAのページによると、シティサイクルのハンドルポジションの目安は、シートプラス10cmの高さということだそうです。

○シティサイクルのポジションとスポーツサイクルのポジションの違い
 操作しやすいシティサイクルのポジションを、なぜスポーツサイクルでは変えているのでしょうか。これを考えると自ずとセッティングの方向性が見えてくるのではないでしょうか。
 シティサイクルは、想定される走行速度はあまり速くなく、操作の容易さを最も重要に考えていると思います。ペダルにかける力も通常はそれほど大きくありませんし、空気抵抗も考慮されていません。シティサイクルは一生懸命一日中走り続けるようなポジションではなく、短時間を楽に移動できることを考えてあるのです。

 スポーツサイクルはどうでしょうか。半日とか1日、ずっと乗り続けたり走り続けたりする中で、次のような点に気づくでしょう。
1)風の抵抗が大きい
2)ずっとペダリングをしていると疲れる
3)重いギヤを踏まないと進めないところがある
4)同じ姿勢ばかりで肩が凝る/疲れる
5)立ち漕ぎという、新しい漕ぎ方を知る

ほかにもあると思いますが、代表的なところはこのへんでしょうか。
1)は、強い風が吹いたり、速度が上がったりすると上体にかかる風圧が強いので、それを減らしたいと思うでしょう。
2)は、それ自体が目的ですからやむを得ないところですが、少しでも楽にしたいと考えますね。
3)これも長い道程では避けられないことですし、それに挑戦していくのもスポーツサイクルの楽しみです。
4)は、取り除けるなら取り除きたいポイントですね。
5)は、新しい挑戦かと思います。

スポーツサイクルのハンドルの形や位置が異なるのは、こういった違いに対応するためのものと捉えることができるでしょう。

○乗り方が変わるとハンドルポジションも変わる
 端的にいえばこういうことです。
 2)は、ハンドルではなくシートポジションのセッティングの要素が多いので除外します。1)とか3)とか4)というのは、シティサイクルのハンドル位置を変えることで、なんとかなるかもしれません。
 裏返しに言えば、シティサイクル程度のゆっくりしたサイクリングを楽しみ、上の5つのような変化が生じないのであれば、ハンドル位置はシティサイクルに限りなく近い状態のままのほうが楽だということです。すなわち、スポーツサイクルだからといって、最初から低いハンドルポジションを強いるのは無理がある。ということです。
 今回一番いいたかったのは、この点ですね。

○シティサイクルと変わる点、変わらない点
・変わる点
 空気抵抗やペダルにかける荷重を増やすため、やや前傾姿勢をとる。
 このためハンドル位置は少し遠くなる。

・変わらない点(変えない点)
 ハンドルにはあまり体重をかけない。
 シートに体を乗せるという点は基本的には変わらない。ただし、ペダルへの荷重が増えればその分シートへの荷重は減る。

 前傾姿勢をとる=ハンドルに体重がかかる、と考えがちですが、これは違います。このへんの説明を省略してしまっているのが、「三点支持」の説明の欠点かと思います。(そもそもシート+両手両足なのだから5点支持だろうというツッコミもあります)

○シティサイクルのポジションから始める
 お辞儀をするとき、腕は使いませんね。つかまるところもありません。
 お辞儀をずっとしたままにするのは辛いですが、スポーツサイクルはそういう姿勢をとり続けます。これでは辛いだけなので、もう一つ。お辞儀をしたとき、片足を前に出したらどうでしょうか。支えになりますね。そうすると随分楽になると思います。スポーツサイクルの荷重の分散は、これが基本になります。

 前傾姿勢(だけだと辛いので)+片足を前に出して支える(これがペダリングになります)=体を支えられる(そんなに辛くない)。

 これだと腕は関係ありませんね。腕はシティサイクルと同様、ハンドルを左右に切るために使います。体の支えをする必要はありません。
 自転車を始めたばかりの場合、この姿勢がとれるポジションにするのが良いと思います。(ただ、残念ながらスポーツサイクルのほとんどがシートよりも高い位置にハンドルをセットできないと思います。なので、このへんは概念だけ理解しておくか、試乗用バイクなどでテストするだけとなるでしょう。)

 大事なのは、支えとなる足への荷重です。これは体の支えとなるとともに、ペダリングによる前進力になります。すなわち、前傾姿勢を維持するためには、ペダルに力をかけ続けることが前提となります。なので、軽いギヤでペダルにあまり荷重をかけずにくるくる走るだけだと、前傾姿勢を支えるのは体幹か、腕ということになってしまいます。多くの場合で初心者の体幹はそれほど強靭ではないので、腕に体重がかかって苦労するというわけです。

○どうやって変化させていくか
 この流れで姿勢変化を考えるならば、手順は以下のようになります。
1)ハンドルを高くセットして体重をかけないポジションにする
2)少し前傾し、ペダルに体重を乗せる練習を積む
3)ペダルにしっかり体重を乗せ、かつハンドルに体重がかからないようになったら、少しハンドルを下げてみる
4)以後、2)-3)の繰り返しで自分の体力と走り方にあったポジションを見つける

 この考え方だと、ペダルに大きい荷重をかけられて、高速度を発揮する人ほど前傾が大きくなる、という傾向になるといえます。最終的には、操作のしやすさとか、周囲の確認のしやすさとかもありますので、妥協点を探すということになるのですが。

○間違った方向のセッティング例
 「三点支持」を教わっただけで、その理由や走り方の違い、成長について説明されていない場合、以下のような間違いをしていくことが多いです。(私も昔はこの泥沼にはまっていたと思います。)

1)三点支持で腕に力がかかり疲れるが、「スポーツバイクはそういうものだ」と言われ、止むを得ず我慢してこの姿勢で乗る
2)シートが高くハンドルが低いため、サドルがささり尻が痛い
3)サドルを前下がりに調整して、尻の痛みを和らげてみる
4)基本ポジションで前傾がきつくなるので、腕にさらに荷重がかかり疲れる

 ロードバイクで前下がりのシートセッティングにしている人は、シートの形うんぬん以前に、この泥沼にはまっている可能性が高いです。シートをいくら交換しても、なかなかこの泥沼から抜けることはできないでしょう。この泥沼から抜けるには、上の方法でまずハンドルを高くし、ペダルに荷重をしっかりかけるところから始めるのがよいです。ペダルに荷重をあまりかけられないのなら、ハンドルは高いままがよいでしょう。


○おまけ(クラブライドなどの場合)
 クラブチームで集まって走る場合などの場合です。
 一緒に走るライダーの技量がある程度揃っている場合は何も問題ないのですが、明らかに自分の普段のペースよりも遅い巡航速度になるときは、ハンドルを高く近くセットするとよいでしょう。普段よりもペダルにかかる荷重が減るため、そのぶん腕に力がかかってしまうからです。これを回避するには、ハンドルを高く近くして前傾姿勢をゆるくしてしまうのがよいです。シートを若干低くしてもよいかもしれません。

グランフォンド糸魚川2014

2014-10-05 22:02:00 | オンロード
10月5日、台風18号が迫る中、開催されました。
この時期は晴れれば最高、台風が来ると大変、という季節なのは、しょうがないところでしょうか。

実家が能生なので前日入り。夕飯はひと足お先に笹寿司をいただきました。
RKGさんも仕事で忙しい中来てくれて、楽しい夕飯となりました。
明日は何時に出発するか、相談したものの、あんまり早く出てもしょうがないだろ的な結論となりました。(けっこう差が出るんですけどね。)


 当日朝は5時過ぎに起床して支度。6時過ぎに出発したので、昨年よりも遅いですね。
 しかし出走の行列には、昨年と同じ辺りに並べました。台風のためか出足が遅いのか、とりやめた人が多いのか。

 ちょっと風が涼しいなか、開会式。ほかの大会とちょっと違うと思えるのは、この大会のためにいろいろな方面のみなさんが本当に熱心にコース整備をしてくれているということ。場所によっては舗装を間に合わせたり、今年は道路開通も合わせてきたりと、どうしてそこまで?と思えるほどの熱意が伝わってきます。
 毎年のことですが、本当にありがたいことです。


 8時過ぎにスタートとなりました。RKGさんと一緒です。
 kakuさんはFin'sグループと一緒なのでかなり前にいるし、後輩らは後ろにいますがそのうち追いつかれるでしょう。マイペースでゆるりと走り始めました。

 新潟ヒルクライム以来、ろくにトレーニングを積んできていないので、エコライドに努めました。
 勾配のきついところは頑張らない、緩いところはくるくると回転が上がるに任せる。こんな感じで勢いというか、流れを維持するよう、走りました。

 最初の峠のふもとあたりで体があたたまり、良い感じです。ウインドブレーカーを脱いで登りに備えました。
 登り始めてしばらくしたところで、3927のTさんが道路脇に止まっています。仲間の方のメカトラブルでした。リアメカのエンドが折れてしまったらしく、困っていました。珍しくチェーンカッターを持参していたので、切ってつなぐ作業を買って出ました。しかしコネクトピンは持ち合わせていないので、再利用かなと考えていたところ、Groovyの白倉君が通りかかり、Connexのプレートを置いていってくれました。ありがたい。
 これで修理できそうだなと思ったのですが、あいにくチェーンホイールが楕円リングで、チェーンがたるんでしまいます。持ち主さんは「エイド1までなんとか行って、リタイヤします」と仰っていました。



 復帰したところ、かなり後ろのほうになってしまっていたと思いますが、昨年もこんなだったなあ、程度に思っていましたが、今年はコースが少し伸びているので、時間がないのは心配でした。ちょっとだけ、ペースを上げました。

 大平の坂はだんだん苦しくなるところですが、今年はなかなかいい感じに踏めています。ちょっとトルクを掛け気味なので、あとで苦しむことになりそうです。
こえど越えは無理せずマイペースで走りましたが、昨年よりもやはり踏めているようです。タンデムトレーニングが効いているかもしれませんね。(あと、田端?)
 途中から、ロードレーサーっぽい2人組がくるくる回してよいペースで登っていたので、張り付かせてもらいました。

 9:30頃にひと雨くるかと思っていましたが、パラパラ程度でした。そのかわり、予報通りに12:30頃から雨になりましたorz。ちょうど第2エイドを出たあたりだったと思います。

 第2エイドで後輩らと合流できたので、一緒に走りました。RKGさんはちょっと先行しています。
「今年も月不見の池、寄るんですか?」の問いにはYes。雨の月不見の池もいいもんですね。

 後輩のkatomは膝の調子がよくないらしく、寄り道した私ですがまた追いつきました。
カレーエイドは時間が遅いのでもう無くなっているかと思いきや、まだたくさんありました。ありがたいことです。時間もないので控えめに頂きました。

 この先の分岐点に、とある時間までに行かないと、先へは進めずショートカットルートへ向かうことになります。なんとか通過しました。

 通過した先は来海沢というところで、終盤のヤマ場。文字通りの登りです。集落までの坂が12%もあり、一番きついのです。
 序盤に無理すると後半まで続かないので、ここは楽に楽に進みます(文字で書くほど楽じゃありませんが)。軽いギヤを選びますが、なぜか今回のライドでは27Tをほとんど使わずに進めました。(「あと一枚ギヤを残しておかないと不安」症候群かもしれませんが。)
 途中で後輩のmasaにも追いつき、ピークまで一緒に走りました。

 ピークから駆け下り、しばらく緩い登りを進めば第3エイドのシーサイドバレースキー場です。エイドでナンバーチェックをし、給食を頂きます。ここの笹寿司は四角いのです。温かいコーヒーも、嬉しいですね。
 私たちが到着した頃はタイムアップギリギリくらいなのですが、たどり着いている人は1/3くらいだとエイドの方が仰っていました。雨が降り肌寒いためか、途中リタイアまたはショートカットした方が多かったようです。


 
 ここまで来たらあとは海へ向かうだけです。エイドで仲間数名と合流できたので、なんとなく一団をなして走り出しました。もう雨はほとんど降っていません。

 しかし今年は不思議なことになかなか体力が尽きませんね。エイドでも普通に一食程度食べているだけで、お腹が空いて困るという状況にはなっていません。脚力も筋肉が張って辛いとか、けいれんするとかも無く、順調です。(そのうち落とし穴があるんじゃないかと不安ではありますが。)
 それでもここまで来ればあとは海岸沿いですし、どう走ってもゴールへたどり着けます。
 新幹線沿いのバイパスあたりで気づいたら後ろに白倉君がいて、その後ゴールまで一緒に走りました。知人友人が多く、あちこちで出会えるのは、本当に嬉しいですね。
 
 ゴールの頃は曇り空で、雨の冷たさも無く、無事到着できました。


 兄は残念ながらタイムアウトだったようです。今年はコースが少し長いので、タイムアウトになった方も多かったことでしょう。
 
 毎年少しずつ違うコースは楽しみですし、出身地なのに知らない場所も多く、再発見できる喜びもあります。(ツチノコ伝説とかね。)
 大会関係者の皆さんほか、コースを当日めがけて整備してくれたり道路を造ってくれたりした皆さん、本当にありがとうございました。

 また来年も走りたいと思います。


2014新潟ヒルクライム

2014-09-07 21:04:00 | オンロード
 新潟ヒルクライムに参加してきました。
 今年はタンデム二人乗りです。




 夜半より静かな雨が振り、受付直前くらいまで残りましたが、レーダーを確認するとこれで雨はやむようです。安心して現地入りしました。(タンデムが弥彦山に嫌われていると私の中で話題になっていましたが、杞憂だったようで安心。)

 今日は多くのイベントが重なっているなか(佐渡トライアスロン、乗鞍ヒルクライム、どこかでロードレース、スカイバレーヒルクライムetc.)、地元を中心としたライダーが大勢集まりました。


 ヒルクライムというと、サイクリストとしては登竜門的なイベントですが、いきなり10kmとか標高差1000mと聞くと辛く感じます。ここは5.5km、標高差400m程度と比較的手頃で、入門イベントして受け入れられつつあるのかなと感じます。
 昨年は大会の交通規制内でのタンデムバイク参加OKという条件で走らせて頂きましたが、この春から新潟県内ではタンデム二人乗りができるようになり、それを反映してタンデムクラスを設けて頂きました。タンデムバイクを広めたいと活動してきた者としては感謝の気持ちでいっぱいです。

 タンデムバイクは視覚障害者ができるスポーツのひとつですが、残念ながら視覚障害者のアスリートとライドすることについては、準備調整不足で実現できませんでした。昨年に引き続き、kinoさんにストーカをお願いしました。
 今年は義弟と義父がもう一台のタンデムバイクで参加。このひと月、義父は義兄と一緒にライドしてトレーニングに励んできました。タンデムが複数台参加できたことについて、まずは喜びたいです。

 いわむろやさんで開会式のあと、ゲートまで移動します。この区間はいずれ計測区間になるだろうと思います。kinoさんとの本日のシンクロ具合をたしかめながら、ゆっくり登りました。


 300-400人程度と思われる参加者の最後尾からのスタートです。陽射しが強くなってきたので日陰を探して待っていました。 


 三回目の「パーン」で、どうやら自クラスもスタートだったようです。待ちモードで跨がりもせずにいたところ、kinoさんに「もうスタートしたみたいですよ」と促されてあわてて跨がりスタートしました。(15秒くらいロスしたかな。)

 作戦としては前半は勾配がきついので抑えめ、つづら区間はリズムをキープ、その後は状況により対応、という感じです。誰と争うわけでもありませんが、自分たちの思い描く走りができればいいなと思いました。

 走り始めて少しすると、kinoさんからのペダリングの感触がなかなか力強いです。タンデムバイクは前後のライダーのクランクがチェーンで直結されていますから、回転の力強さとか、お互いの回転を邪魔していないかとかが伝わってきます。(なんとなくね)
 「今日はいけそうだな」と思いましたので、その力強さを邪魔せず、かつ勢いを足してやるように私も回しました。(kinoさんがどう感じ取っていたかはきいてませんが(^^;))
 この同調がピタリとはまるとスゴイ回転力とかトルクが生まれ、ぐいぐいと登っていけるというわけです。そして一方が少し疲れてきて休みたいときでも、バイクの進む勢いを落とさずにもう一方がカバーできる。そんなところがタンデムの面白いところです。

 つづらに入ると勾配は安定するので、ペースキープに努めました。少しでも緩くなるところは、kinoさんの様子をうかがいつつ、休むセクションにするか、あるいはペースを上げていくかを決めながら走りました。わりといいペース配分だったと思います。

 つづらを抜けると残り2kmほど。どこでスパートをかけるか考えたいところですが、どちらかがつぶれてしまうと重さがずしりとのしかかるので、会話を密にしてお互いの様子を確認しました。kinoさんがもっと回せるというので、ギヤを一枚落とし、回転を上げました。(お、なんかちょっとカッコいい)
   
 ラスト200mくらいでちょうどいい感じにほかのライダーらと並んだので、かけ声を掛けて拍車をかけました。おかげでゴールシーンはなかなかの追い込み具合なシーンとなりました。おつきあいいただいたみなさん、ありがとうございます。

 ゴール先の駐車場へ行くとHashiキャップ、kazuさん、Yださんの息子さんがすでにゴールしていました。みなさんなかなかいいタイムでゴールできたようです。


 今日佐渡島は大佐渡の稜線や護岸の形までくっきり見えました。あちらもトライアスロンで熱い一日なことでしょう。


 頂上の売店で氷ソフトをいただきました。...この形....ふむ、



 ......わりとこういうキャラです。



 ほどなく下山の時刻となりました。
 私らのバイクはフロントにディスクブレーキを搭載しています。昨年もこの装備で問題なく下山しましたが、義弟のバイクは前後Vブレーキのチューブラー仕様で、このひと月のライドによると二人乗りでは下山時にリムが過熱しリムセメントが軟化、タイヤがずれるトラブルが出るようです。大事をとって義父は車で降りてもらいました。
 私らの下山については問題なし、といいたいところですが、今回はゲート直前で突然のリアパンクに見舞われました。ゲートのところでチューブ交換をし、無事下山しました。チューブを確認したところ、ピンホールがあいていましたので、砂粒とか入っていたかなと思います。リムが過熱し内圧が上がったため、パンクしたのかなと考えています。いずれにせよ、今後はタイヤを工夫する必要がありそうです。(ディスクブレーキ+チューブレスタイヤかな。)

 タンデムクラスは出走2台で、私とkinoさんのチームが優勝、義弟と義父のチームが準優勝となりました。優勝なんていつ以来かな。
 娘たちには「人数が少なくてあまり戦わなくていいから優勝は簡単だね」と冷やかされましたが、スタートラインに立つまでにどれだけ苦労してきたか、彼女らはいつか気づいてくれるでしょうか。

 中学生クラスは顔なじみのみなさんが揃いました。F(t)もDASTYも子ども世代が活躍しはじめています。彼らの成長と将来が楽しみです。


 閉会式も終わり、次はジオンの食事処に来ました。......ウソです。楽しみにしていた小鍛冶屋さんにきました。(こののれんが"ザクっぽい"と思うのは私だけではないですよね(^^;)。)


 古民家(民家だったのかは不明ですが?)を使ったイタリアンレストランになっていますが、普段は予約しないと食事できないほどの人気店です。今日は参加者向けのランチチケットがありましたが、それでも40分くらい待ちましたね。


 待ったかいがありまして、パワーランチはとてもおいしかったです。


 (クラス)チャンピオンジャージをいただきました。オンヨネさんのLサイズですが、やはり少し小さいかな。(XLは準備なかったでしょうね。)
 なるべく着る機会を作りたいところですが、気恥ずかしいですね。



 天気に恵まれ、よい一日となりました。大会スタッフの皆さんは友人が多く、とても安心できましたし、細かなところにも気配りがあって心地よかったと思います。ありがとうございました。また来年も参加したいと思います。
 今度は8位入賞を逃すくらいのタンデムのエントリーがあるといいですね。

おまけ
 タンデムバイクに乗ってみたい方は、ぜひご連絡下さい。私のところに何台かありますし、自転車のまち新潟の会に問い合わせて頂いてもOKです。
 視覚障害者の方もぜひお誘いしたいところですが、ヒルクライムは普段運動していない方にはさすがにきついかもしれません。ちょっとトレーニングをすれば大丈夫。来年に向けてチャレンジしてみませんか。

明日は新潟ヒルクライム

2014-09-06 21:17:00 | オンロード
 しばらく更新せず、訪問いただいていた皆様には申し訳ありませんでした。
 もうしばらく更新は滞ると思いますので、気長におつきあいください。

 さて、明日は新潟ヒルクライム。超ローカルな大会なのに、なぜかレベルが高い雰囲気♪。

 今年はタンデムクラスも正式に用意していただき、2チームがエントリー。
まあうちの関係者だけですが。
 もっと事前に調整などすれば、視覚障害者のアスリートさんらと走れたかもしれません。それは来年以降の課題です。

 お盆あけに2度だいろ参りをしましたが、1回めはkinoさんとタンデムで自走してでかけたところ、道中頑張りすぎてだいろの第6カーブでリタイア。軽い熱中症+ガス欠+土砂降り、というのが要因でした。昼食食べてからトライすればよかったです。

 翌週はロードバイクで単独トライ。29分弱と27分弱で走れたので、まあなんとか明日は走れるだろうと思います。どうやったらあと10分削れるかとかは、私には知らなくていい次元の話かな(笑)。

 義父も何度かトレーニングライドに挑んだようですが、下山時にチューブラータイヤがオーバーヒートしてトラブルになるようです。明日の下山は一人乗りにすると思います。(義父は車で下山になるでしょう。)
 私のタンデムバイクはフロントがディスクブレーキ仕様なのでその心配はありません。ローターがチンチンに焼けますけどね。(アイステックさまさまです。)

 タンデムバイクで急勾配のコースに挑むには、やはりブレーキ対策は必要なんだろうと思います。問題なのはリムブレーキによりチューブラータイヤのセメントが溶けてタイヤがずれてしまい、やがてバルブ部分でバーストすることなので、対策としてはディスクブレーキ化は一番有効でしょう。
 ディスク台座が取り付けできずリムブレーキしか使えないならば、ずれにくいチューブレスタイヤにすれば、バルブトラブルは回避できます。

 私が新たにタンデムバイクを作るとしたら、ディスクブレーキ化+チューブレス対応リムで作るだろうと思います。あるいはディスクブレーキ化+チューブラータイヤですね。これはロードでもMTBでも共通です。
 これからタンデムバイクの購入をご検討されている方は、この点についてご注意ください。(あくまでスポーツライド以上の走りをする場合についてです。)

2014ぐるっとまるごと栄村ライド

2014-08-03 11:28:00 | オンロード
 会場内のキャンプ場でテント泊をし、今日は大会当日です。


 「ぐるっとまるごと栄村」には初参加です。知らないコースの大会に出るのも久しぶりなので、用心深く走る(?)ことを考えました。従いましてタンデム一人乗りは遠慮し、今日のバイクはこちら。(タンデム二人乗り可能な大会ですが、相方を用意できませんでしたし。)

 

 参加者は全国各地から。不思議なことに、新潟県勢は少なめです。


 開会式とスタートはさかえ倶楽部スキー場です。7時から開会式を行い、続いて順次スタートしていきます。Oさんらと一緒に走る手もありましたが、きっとペースが合わないので、一人旅をすることにしました。

 7:53最初のエイドに到着(16.3km)。途中、けっこうなアップダウンがありました。すでに若干くたびれていて、この先が心配になりました。こちらのエイドは私設らしいのですが、おいしいものばかりでした。


 8:28横根のエイドに到着(24.4km)。予想よりも気温は低めですが蒸し暑くて走りづらい感じです。まだ1/5くらいなのに疲れ気味だったりして。ここからは切明に向けて登りが続くことでしょう。


 ここの名物、焼き肉エイド。今年は串焼きになり食べやすく工夫しているのだとか。もたれそうだなと思いましたが、おいしかったのでOK。


 9:32五宝木トンネルに到着(35.6km)。ようやく往路の半分というところでしょうか。前後もけっこうまばらになってきました。

 
 清津峡独特の珍しい岩が現れてきました。清津峡は行ったことが無いので嬉しいですね。わりと参加者のみなさんは景色にあまり興味がなさそうなのはちょっと残念でしたが。(コースがきついのでそれどころじゃない?)


 道中、私設エイドがあちこちにあります。こちらは漬け物とスイカを出していました。食べていけ食べていけと、おばさまたちがごちそうをすすめてきます。

 
 10:21切明温泉に到着(50.8km)。3時間ちょっとかかっていますから、かなりゆっくりですね。スタート時にOさんから、「ここは100kmと公称しているが、実は120kmくらいある」と伺っていたので、120km走るつもりで走ってきました。
 切明温泉に来たのは2度めです。前回は20年ばかり前、大学の夏合宿で走りにきたことがありました。当時は津南からの坂道が辛くてからがらたどり着き、夕立が降ってしまい河原で温泉は入れませんでした。今回はスルーなので残念ですね。いずれ入れる時間を作りたいところです。


 11:10小赤沢のエイドに到着(62.1km)。ここでようやく折り返しというところでしょうか。標高が高いためか、比較的過ごしやすい気温です。そろそろお腹が空いてきましたね。それにしてもトマトがおいしいのです。


 このあと再び五宝木トンネルに向かい、12:00到着、おにぎり2個を頂きました(72.5km)。今までのエイドはキュウリとトマトがメインで、あまりエネルギーにならないものが多かったので嬉しいです。

 午後になったということもあり、なんとなく気持ちが焦ります。少し急ぐように走りました。11時頃はお腹が空いてしまって元気がなくなっていたのですが、おにぎりのおかげか、復路という実感のためか、不思議と元気が出てきました。ようやく体が長距離モードに切り替わってくれたようです。
 標高が下がるにつれ、蒸し暑くなってきました。やはり切明温泉あたりは涼しかったですね。
 13:30北野天満宮の吊り橋を渡り、エイドに到着(95.3km)。辺りはひと雨きたように濡れていましたが、私は雨に当たっていないんですよね。時間帯によっては、雨に降られた方もいたようです。


 往路最初のエイドに到着。トウモロコシがおいしかったなぁ。そしてウルトラ100kmXC以来、顔なじみになった郡山のIさんと久しぶりにお会いでき、嬉しかったです。頑張ってますね。

 14:05菅沢のエイドに到着(104.9km)。ここまでくればあと一息ですね。ここではジュース用のトマトを頂きました。これがうまい! ジャガイモもあったのですが、もうお腹いっぱいということで諦めました。

 
 残りの距離は15kmくらいで、どうやっても走れそうな感触はありましたが、スタートでスキー場から下ってきたわけですからゴール手前は登りがあります。最後はなんとか走りきれたという感じです。
 14:39ゴール。メーターが無いので走行距離不明ですが、やはり120kmちょうどくらいあるようです。
 なめこ汁がおいしいのでおかわりをしました。ここでおにぎりもう一個、ほしかったなぁ。(ぜいたく)


 ゴールでは完走記念メダルをいただきました。地元の間伐材を利用したものだとか。やはりこういった記念品は、ご当地アイテムが一番嬉しいですね。


 おまけ。今回はウエット路面も走りましたが、リム面はこんな感じです。SWISSSTOPのシューだと黒くならないのでいいですね。制動もバッチリでした。



◯まとめ
・前泊したときの、満天の星空は最高。
・走行距離は120kmと考えて走るのが吉。(今年と昨年はコースが被災していたので津南へ入りましたが、来年は栄村だけに戻るようです。)
・40kmクラスはタンデムの参加者が2-3台あり。来年はタンデムで挑むか!?
・コースはアップダウンの連続でなかなかタフ。感触としては妻有くらい?
 「糸魚川よりきつい」と聞いていましたが、私としては糸魚川のほうが長い登りが多いので、きつい印象です。
・トマト最高!。
・沿道には多くの地元の方々が座り込んで声援を送ってくれ、とても嬉しかったです。私設エイドもあちこちにあり、素晴らしいなと思いました。
・リッチーの使用ギヤはフロント46-34T、リア12-27Tです。これでなんとか足りました。(40回転/分くらいまで落ちましたが(^^;)。)