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matsuodaの下山部(goo版)

teacupからの避難場所。更新はたまーに。ほぼ過去ログ倉庫です。

焼山に行ってきました

2021-08-08 23:26:00 | 登山
 今年は8月8日の日曜日が山の日です。例年の暦では第二月曜日なので8月9日だと思います。
 なんとなく今年も焼山行きたいねという話をまわりにしていたら、「では行こう」ということになりこの日に予定しました。参加メンバーは3人の予定。
 台風が太平洋側に3つ並ぶ気圧配置を数日監視しつつ、上陸しなそうだなと予想。決行しました。

 話に乗ってきた友人が当日キャンセルすることになってしまい、参加メンバーは2人になりました。

 連休中はゲート閉鎖が無いという情報を得たので、深夜に現地入り。現地到着3:30で、満点の星空の下で夜明けまで仮眠しました。

 以下はログです。
5:03 第二ゲート出発
6:12 シェルター(登山口)到着
6:26 展望台
8:00 雪渓の沢
8:16 地獄谷(雪渓の沢2)
8:27 坊坊抱岩の前
9:08 金山との分岐
9:18 泊岩
10:15 ロープ場登りきり(雷鳥に会う)
10:29 登頂
11:00 2つ下の石切り場で昼食
11:30頃 下山開始
12:23 金山との分岐(この直後から大雨。以後写真記録なし)
14:28 シェルター(登山口)到着
15:30 第二ゲート帰着

天候
駐車場で気圧配置や台風の位置、移動履歴、アメダスデータ等を確認して今日の天候を予想(予報というレベルではないので)。午後は雲が出るかもしれないのは覚悟していました。
朝は24度くらいと涼しく良好、歩くとやはり少し蒸しますね。
その後は少し雲がかかってきましたが雨雲ではなく、高度が上がると雲の中に入りひんやりしてよかったです。山頂では運良く雲が切れたりして周囲の展望も望めました。下山途中、パラパラ雨がきたものの本降りではありませんでしたが、分岐まで降りたところで一転大雨になりました。その直前に雨雲を確認していたので、「やはりきてしまったか」という感じでした。その後大曲あたりまでは本降りが続きました。大曲あたりからは小康状態となり、降ったり止んだり。個人的には高度が下がるにつれて暑くなるよりは楽でした。ツレは降らないでほしかったようです。

荷物
水を大量(4L以上)に持つことにしていたので重く辛かったですが、命には代えられません。山頂手前2km付近の沢は前回は大きく雪渓でしたが、今年は枯沢でした。景色が全く違うのでちょっと困惑しました。ここで冷たい沢水に浸かりたかったのですが残念です。

冷却
白いアンダーシャツを新調してきたのですが涼しくて良好でした。濡れても重くなく、乾きも良かったです。空調服は前半節約運転したのですが、着ているのだから回せばよかったです。下山では必要ないだろうと考えていましたが、雨具を着たので軽く回しておくと蒸れずにキープできてちょうどよかったです。
空調服は便利ですが、お腹を冷やさないように注意が必要ですね。少しそれでペースに影響しました。

食事
バーナーを持って行きましたがガス不足でした。ツレに借りましたがこのへんはしっかりしたいです。

ペース
前半は2度目というのと元気ということもあってややペース早めでしたが、もう少し落とすか、このペースで余力がある体力をつけたいと感じました。なぜかというと後半はやはり我慢大会だったというのがあります。とくにジープロードですね。登山口から1時間も砂利と舗装の道を歩くのは辛いです。ツレも辛かったようなのでこの辛さはわりとこのルートの一定評価なのだろうと思います。ここだけで往復8kmになり、全体19kmのうち4割くらいを占めます。ここをMTBで往復できたらいいなあと思います。帰りは座っているだけで帰れますからね。

温泉
おそらく何十年ぶりかに笹倉温泉に浸かってきました。疲れを癒すにはちょうどよかったです。ありがたい。

ツレは下山ですっかり疲れてしまい、しばらく登山は辛いなあと言っていましたが、疲れがとれる頃にはまた次の山の話をしてくれることでしょう。キャンセルだった友人や、体調や日程の都合で同行できなかった何人かと、また来たいですね。

焼山下山

2019-08-03 23:23:00 | 登山
 焼山は現在噴火警戒レベル1で、登頂可能な状況にあるので、登って来ました。

新潟県HP 「新潟焼山に登山する方へ」
 http://www.pref.niigata.lg.jp/kankyokikaku/1356917531601.html

 焼山登山は登山計画書の提出が義務付けられています。(無届けは罰則あり)

 登山計画書は防災企画課へメールすればOKです。私は印刷して現地ポストに投函しました。(現在、県警本部はメール受付をしていませんのでご注意ください。)
 
 仲間を募ったものの、都合がつかず、ならば下見を兼ねて一人で行ってみようと思い立ち準備をしました。

 焼山のルートマップや防災計画、危険箇所、避難場所などはweb上に情報があります。また登山計画書が義務付けられている山なので、ダウンロードして計画書を作成しました。

 マップはweb上にあるものを切り取り加工して、A3由に印刷して持っていきました。



 今回のルートは笹倉温泉からのピストンになります。
 新潟市を3:30頃出発、6:00頃笹倉温泉に到着。登山計画書を投函して第二ゲート手前の駐車場に到着しました。

 笹倉温泉からのルートは第一ゲート(標高480m)が笹倉温泉近く、第二ゲート(標高850m)が3kmほど登ったところにあります。シェルター(1220m)はさらに3.5km先です。

第一ゲート(標高480m)-----(コンクリート舗装、3kmくらい?)-----第二ゲート(標高850m)
第二ゲート(標高850m)-----(コンクリート舗装、のち砂利道、3.5kmくらい)------シェルター(1220m)

 自家用車は第二ゲート手前の駐車場に停めることができますが、第一ゲートは土曜日の6:00から日曜日の17:00しか開いていないので、注意が必要です。
 バスで登山に訪れる場合は第一ゲートからになるので、シェルターまで7km程度、標高にして740mも登ることになります。(おそらく2時間以上かかるでしょう。)

 今回、私のスタート地点は第二ゲート手前からです。
 駐車場にはすでに数台の自家用車があり、これから登山するだろう人々がいました。一緒に歩くわけではありませんが、なんとなく安心できます。


 支度をして第二ゲートをまたぎ、歩き始めます。(第二ゲートは一般開放しません。)スタート時刻6:30くらいです。
 シェルターまではコンクリート舗装と砂利道のジープロードで、MTBを持ち込めばシェルターまでは走れます。(標高差400mくらいありますので楽ではないですが、帰りの下りは楽かも。)


 標高差400mというと、新潟ではだいろ坂ルート1本くらいですね。1時間ちょっとかかりました。(到着時刻7:20)





 シェルターのすぐ先からシングルトラックの、いわゆる登山道になります。 ジープロードからいきなり脇道に逸れていくので不思議な感じです。
 登山道は路面はさまざまですが、基本的には高さ3-4mくらいの低木にカバーされていて、直射日光にはほとんど当たりません。真夏に登山は暑いのではないか、と心配して来ましたが、これなら耐えられそうです。

 枝葉の隙間から火打山が見えました。


 朝露で湿った森の中は涼しく、このままずっと続くのなら大丈夫そうだ、と思える状況です。

 ヤブ蚊やアブなども少なく、というより気づくほどおらず、快適でした。時折ブーンという羽音で近づく奴がいて、ウシアブなら追い払おうと思いましたが、姿が黄色なのでじっとしてやり過ごします。スズメバチですね。ちょうど朝メシ時なのでしょうか。私のアームカバーやタイツ、ザックが黒っぽいこともあり、しばらく追いかけられました。

 山での危険というのはいろいろありますが、たとえばクマなどはお互いはちあわせしない限り問題ないのですが、ことスズメバチに関しては一番危険だろうと思います。不機嫌なだけで刺して来ますし、刺されたらこちらはとても危険です。2度刺されたらアナフィラキシーショックで倒れてしまうかもしれず、緊急搬送などできる場所ではないので、命の危険が最も高いと思います。追いかけられている間は気が気ではありませんでした。


 途中、「展望台」というところから山頂が見えました。天気は良さそうです。このまま登頂時まで雲が出ないといいですが。



 あのてっぺんをこれから目指すのですね。


 ひきつづき枝の下のトンネルを延々と歩きます。



 「大曲」というところに到着しました。(到着時刻7:20)


 ルート図に示される標準時間でちょうど進んでいます。ここら防災用観測施設が建っているようです。

 大曲からの山頂。今日はよいコンディションに恵まれたのだろうなと思います。


しばし休憩して、また歩き始めました。


 休憩場所ですが、カバーされている森の中はどこでも立ち止まれはするものの、脇に逸れるとどうなるのかはよくわかりません。とくに今回はスズメバチにしばし追いかけられていたので、森の中では立ち止まれませんでしたね。
 ここまでは比較的緩め(ゆるくないけど)で標高を上げて来ましたが、ここから山の西側へ回り込んで行きます。キャンバー歩行になるので沢を渡ったりもします。
 キャンバーは右を見ると底なしの崖だったりしますが草薮で見えません。歩くところも狭かったりして気を遣います。

 沢渡りは、雪渓が残っておりとても涼しいのですが、ロープ移動になり少し怖さを感じます。

 ひとつめの雪渓。


 片手を滑られたら転落しますし、ケガしたらその後動けるかわからないですし。慎重に確実にロープを使って上がりました。
 焼山の幸いなところは、土が溶岩質なので滑りにくいというところですね。靴底にひっかかってくれます。

 ふたつめの雪渓。


 みっつめの雪渓。(わりと空洞状で危険でした。)


 実はここで少し進路に戸惑いました。目印のピンクリボンが見当たらないのです。ジオグラフィカと地図で進路を確認し、見つけました。

 みっつめの雪渓を通った後、山頂から半径1kmの看板がありました。(10:00)



 焼山ドームの西側、富士見峠との分岐まできました。
 (10:15、標高2000mくらい)


 標準時間だとこの先の泊岩までで2時間となっていますが、やや遅れ気味です。実はこのあたりでお腹がすいてきてペースが落ちてきていました。標高も高くなってきて、少し息も切れてきました。

 「泊岩」の前後でひとり追い抜きました。みなさんもやはり疲れているのかな。泊岩あたりは草薮があまり刈られていないのか、日当たりが良いから茂ってしまったのか、足元が薮で見えにくいです。

 泊岩を過ぎるとほどなくカバーが消え、日差しにさらされます。森林限界に突然入る感じです。(10:30くらい)


 ここからは溶岩ドームという印象ですね。勾配もさらに急になります。
 上を見上げるとこんな感じ。


 勾配がわかるよう、稜線を撮るとこんな感じです。急斜面なのがわかるでしょうか。



 雲もなく山頂方向も見通せますから気持ちもぐっと晴れやか。急ぎたくなる気持ちはありますがお腹はすいてきたし息も上がります。足元も急勾配で転んだらどこまで落ちていくかわからないので、慎重に歩を進めました。
 途中、先行のかたに追いついたりすれちがったり。


 山頂付近の雪渓が見える窪地まで来ました。(11:00)


 ザックを降ろしてパンを少しかじり、休憩をとりました。山頂目前ですが、疲れでバランスがちょっと不安定です。

 山頂への稜線へは、崖のロープ登はんが見えます。


 見えます? え、あれ登るの、この疲れた体で?。


 ここでフラフラしていたらとても危険なので、休憩をとりました。
 ロープ箇所はカラビナ2丁がけで交互に安全確保できるといいなあ、なんて考えながら登りました。



 登頂したのは11:30くらいですね。まだ雲に入らず景色も望めました。山頂付近は携帯電話がつながるので、家族とfacetimeしてみたり。その後昼食を摂りました。





 今日のお昼はこちら。


 最近のお気に入りはスープ付きのフォー。1袋70円くらいかな。適度な塩分と酸味がおいしいです。(バーナーのイグナイターが点火してくれず、火起こし棒でガシガシ火花作ってなんとか点火しました。)


 そしてお湯を入れるだけのアルファ米の混ぜご飯。今回はソロで活火山へ登るので、迷子や遭難も想定して5食分ほど持って来ました。


 あとはスモークチキンですね。コンビニで手軽に入手でき、日帰り登山で食べる程度なら腐りませんし、たんぱく質の補給ができます。下山のための筋肉疲労回復にはとても大事です。

 昼食後はポーションタイプのコーヒーを水で薄めていただきます。いいね、これ。


 今回の装備全景です。水4.5リットルが一番重い荷物。ほかビバーグできる装備、バーナー、食料、ドリンクパックやおやつなど。




 下山は、疲れた脚を心配しつつ、慎重に進みました。とくにロープ場はワンミスでサヨナラなので、できる限りの慎重さで。
 また、日頃歩く鍛錬をあまりせず着地ショックに慣れていませんので、だんだんときつくなるはずです。「下山部」を掲げるからには最後までしっかり下山してゴールしたいという心意気で歩きます。

 涼しさに慣れたため、高度を下げるにつれだんだんと暑くなるのは辛いですね。日常の暑さに戻っていくというか。今回は下山のほうが水分を欲しているような気がしました。

 「泊岩」に寄りました。岩の下のシェルターで、とても涼しいです。


 途中からくたびれて来たのでマップを確認して距離とか残りの所要時間を気にするようになって来ました。集中力がかなり削がれて来たと思います。

 そんな中、雪渓の水はほぼ零度、無限に涼がとれます。ドリンクを冷やしたりして休みました。


 雪渓の沢渡りは、登るときは危険を感じたのですが、なぜか降りるときは怖さを感じませんでした。(普通は反対ですよね。)
 もちろん慎重さは忘れずに進みました。

 危険な細いキャンバーなどのポイントも通過し、あとは延々と下るだけです。
 ここの登山道はカバーがあるので日差しに参るようなことはなさそうですが、景色が見通せないのでそれが辛く感じるかもしれませんね。私はMTBで下るイメージで路面を見ながらラインを拾って歩いてきたので気が紛れたと思います。

 下山するにつれて雲に入り、辺りは霧に包まれてきました。標高1300mくらいか1000mくらいまでは雲がかかっているようです。もう景色も望めず淡々と下るだけの作業です。
 
 大曲からの下りはほんとに長くて、気持ちが切れてしまいました。ようやくシェルターが見えたときは安堵しました。(15:30)


 しかしシェルターから車までのアプローチが、私には一番辛い区間でした。砂利道とコンクリート舗装ですから遭難の危険もありませんが、ただ長くて退屈です。
 3.5kmと書きましたが実際にはもっとあるんじゃないかな。気持ちがほとほとパンクしてしまいながらもようやく車まで到着しました。(16:30)

 すっかりくたびれたので今晩は実家に泊めてもらうことにしました。


雨飾山登山

2018-09-23 22:25:00 | 登山
 前の週に予定していたものの天候が不安定で延期。今週末も三連休ながら日曜日だけ天気がよさそう。
 メンバーはさとうさん、Fちん、もんちさん、それと私の、4人となりました。


 朝4:30に家を出てみなさんをピックアップし、現地到着は8:20くらい。
 天気は上々、駐車場はすでに満杯で第二駐車場になんとかスペースを見つけて駐車。50台以上ありそうですが、ほんとにもうこんな大勢登山しているのか。

 支度を整えて登山口へ向かい、登山計画書を書いて投函しました。
 ルートは小谷登山口-荒菅沢-稜線-山頂のピストンです。
 標準タイムは7時間程度かかるので、8時には出発するつもりで来ましたがちょっと遅れました。

 登山開始は9:10頃。川沿いに歩き始め、湿地を通り進みます。ほどなく急登となります。


 マップは前日ネットで調べたルート図の写真と、ジオグラフィカのトラッキングデータのみというズボラでしたが、荒菅沢で迷わなければ大丈夫とアタリをつけておきました。有視界で稜線も見えるので大丈夫でしょう。


 荒菅沢は沢なので比較的近い位置にあるように感じますが、道程からいけば50%くらいのところです。
 何年か前に一度登っていますがそのときは距離感覚もなく歩いていたのでペース配分もできず自滅しましたが、今日はそれなりに距離感を掴みながら歩けました。

 足元は昨日の午前中まで雨模様だったと思われますが土の表面は比較的乾いていて歩きやすい状態でした。
 ただしガレ石がわりと浮いているものが多く、うーん、どうしてかな、もしかすると、という考えを巡らせながら、慎重に足取りをとりました。
 ここの登山では急登が多いのでポールを使うかどうか迷うところですが、私はポールでバランスするのが好みなのと、下山の辛さを少しでも分散したいのでなるべく使いました。

 標準タイムよりも少し早い程度でなんとか進んでいきます。登りが続くので息は切れますし汗もかきますが、この時期になると辛くなるほどの暑さもなく、蚊やアブなどもいないので快適です。
 今日の最高気温は27度くらいということなので、山の上に向かえば高くても25度くらいでしょう。

 荒菅沢は雪が残っているのか、沢は濡れずに渡れるのか心配でしたが、踏み石が並べられていて問題ありませんでした。


 30人ほどが休憩していて、もう下山してくる方もかなりいます。
 沢水で顔を洗って、とても綺麗なので少し飲みました。(生水に慣れていない方は注意)

 荒菅沢からは稜線までまた急登が続きます。木の根と玉石の多い斜面から、だんだんと玉石がガレ石となり、木の根が少なくなっていきます。




 稜線につくとガレ石や巨石がむき出しとなっています。
 尾根は切り立っていて慣れないと怖さを感じるでしょう。ところどころで丸太の階段が作られています。アサヒビールさんが寄贈と書いてありました。


 稜線に入ると山頂までの間にかなり大勢の人の姿が見えます。
 ここからは手足を使ってさらに慎重に登っていきますが、下山してくるグループとのすれ違いにかなり注意を必要としました。
 すれ違う場所、タイミング。相手の技量を推し量りつつ、どのあたりで待つか、待ってもらうか。
 登り優先のルールなので、待ってもらうことが多いものの、むしろ待たせまいと気を遣います。
 しかしあわててガレ石などを蹴り落とすと危険なので、慎重に歩きます。

 稜線では谷からの涼風上がって来て涼しいものの、汗が少し冷えるほどです。天候がよくて本当に良かったと思いました。
 天気の悪い時にこんな稜線を歩くのは、おそらく怖くてできないだろうなと思います。

 稜線を登り、笹平に着きました。あと一息で山頂です。ジオグラフィカで確認すると標高であと70m程度、距離で600mくらいです。
 ケータイの電波を確認すると、ここはドコモはバッチリ受信できました。(ちなみに小谷登山口は通信圏外です。)
 ここで写真をアップしました。

 笹平は標高限界を超え大きな木がなく一面の笹やぶを歩く感じです。リンドウなどの植物が迎えてくれます。


 以前通ったときよりもいくぶん掘れているように感じました。少しずつ削れていくでしょうね。
 この区間はほぼ平らで歩きやすいものの、シングルトラックなのですれ違いにかなり気を遣います。

 笹平を抜けると最後の急登となります。切り立った岩の間を登っていく感じです。足を滑らせたりしたら大ケガでしょう。


 こういった場面が多いので、この山はしっかりしたグローブ(軍手とかよりもできれば合皮とか革手袋)と、アッパーの硬い靴(できれば登山靴)をおすすめします。

 お昼近くになり急登を登るのはお腹がすいてきているし1ステップの高さがあるしでなかなか辛い状況になってきています。
 ついバランスを崩しがちですがこんなところで崩したら落ちますし、誰かを巻き込んでしまうかもしれません。さらにさらに慎重に行きます。

 で、ようやく山頂に着きました。ちょうどお昼頃だったと思います。往路3時間ですね。


 お湯を沸かして袋ラーメンをいただき、食後はドリップコーヒーと洒落込みました。
 南側の谷底から雲が流れてきて、白馬岳方面はほとんど見えません。ときおりごくごく一部が顔を出す程度でした。やはりもう少し早めに上がって来ないとダメでしょうね。


 しかし女神の横顔は拝むことができました。これみつけた人はなかなか素敵です。


 1時間ほどゆっくり昼食を楽しみ、復路につきました。
 ピストンなので下山は来た道を戻るだけですが、下山のほうが疲れもあるし下向きで怖いしで、慎重に歩きます。
 下りは心肺機能はあまり使いませんが、踏ん張る力と、どこに足を据えるかの見極め力を使いますね。
 とくに足の据える位置の見極めは一歩一歩のスピードに直接関わりますし、バランスしやすさなどにも関わってきます。
 上手なひともいればそうでないひともいます。われわれのメンバーは比較的体力のあるほうらしく、抜かれるよりは抜くほうが多かったかな。



 下りでは疲れた足でガレ石を踏むので、つい転がしてつまったり無理な力をかけてしまったりすることもあります。
 なるべくそうならないように気をつけますが、はからずもそうなることもあります。
 登ってくるときに浮いた石が多いなと感じたのはこれのせいだなと確信しました。この山の登山ルートは、傷みやすいルートではないかと思います。



 前回の登山のときは下りの途中から足腰が疲れきってしまい踏ん張りがきかず、疲労困憊で下りて来たのを覚えています。
 今回はそうならないよう、一歩一歩を注意して歩いてきました。
 おかげで最後の木道までおりてきたときも、疲れきるまでは至らなかったです。
 左膝に軽く疲れを感じるのは、骨折の影響で左足首を無意識にかばっているのだろうと思います。
 道中、膝痛で休んでいる人を何人か追い抜きました。ポールを持っていない人が多かったように思います。
 それと、疲れてしまい膝を伸ばしきって着地している人だろうと思います。膝を曲げたまま踏ん張れないのです。
 自分が苦労したことがあるから言えますが、体力温存とか故障しない歩き方は大事だなと思います。

 無事下山してきました。15:20頃だったと思います。下山開始が13時すぎだったので、2時間ちょっとで降りてきました。


 登山口にはこういった案内があると便利ですね。


 緊急時に必要な情報など、簡潔にまとめられています。


 登山口の小屋前で靴とポールを洗います。「泥がついていてもいい」という方もいると思いますが、綺麗にするのが目的ではなく、ここの泥をよそ(別の山)へ持っていかないという努力のためなので、ぜひ励行してください。
 MTBとかトレランでも同様ですね。持ち帰るなら、自宅でちゃんと洗い、次の場所へは持ち込まない
 なぜこういったことをするのかというと、その場所固有の種子などを別の場所に持ち込むと、繁殖したり、影響したりする可能性があるからです。
 アレチウリなどの外来種を見かけると、厄介だと感じる人は多いでしょう。あれは道路建設などでダンプトラックなどがアレチウリの土砂を運んできてしまうから繁殖してしまうのですが、それと同じことを、登山者が無意識にやってしまうことになるのです。心に留めてもらえたらいいと思います。


 下山して車に戻り、小谷温泉に浸かって帰りました。
 私の都合で実家に立ち寄らせてもらいました。新潟に戻ったのは夜遅くになってしまいました。
 同行してくれた三人に感謝します。また行きましょう。


雨飾山登山のポイント(matsuodaの個人的なメモ)
1)勾配が急なので、靴とポールと手袋はしっかりしたものを用意。靴下は厚手のものを履く。靴擦れ予防も良い。
2)ピストンでもけっこう時間がかかる。早めに行動する。
3)トイレはないので携帯トイレを用意するか、下山まで我慢。
4)水もないので、しっかり用意する。(荒菅沢の水は飲めますが、心配なひとは沸かして飲む)
5)コンディションの悪い時は登らない方がいい。(土も岩も滑りますし傷めます)
6)雪解け途中の花が芽吹く頃にまた来たい。

おまけ。
 ヘルメットもあるといいですよ。