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matsuodaの下山部(goo版)

teacupからの避難場所。更新はたまーに。ほぼ過去ログ倉庫です。

蓮華温泉ヒルクライム(2)

2017-09-17 22:22:00 | オンロード
 台風18号「タリム」さんが日本にやって来ている中ですが、レーダーとさんざんにらめっこをし、「なんとかいけそう」と判断したので出かけました。

 目指すはふたたびの蓮華温泉です。

 

 (↓今回はちょっと長いです。)
1.準備

 舗装路ライドではあるものの、標高1500m級の場所に自転車で行くのですからそれなりの準備が必要と考えました。今回準備したことについて書いておきます。

(1)天候の確認
 タイミング的に台風18号(タリムさん)がちょうど訪問することになり、天気予報をうのみにせず、自分で気象庁のデータを観測、天候の動向を予測していました。(最近の天気予報は悪い側の情報が多いので、天気予報を信用するだけでは行動できません。)

 前日の夕方時点で、
「明日の朝、新潟市で降雨の場合はライドなし。ドライブに切り替えるか中止にするかはそのとき決める。」
としました。

 台風の接近により反時計回りの風が吹くはずですが、秋は偏西風の作用が大きいらしく、台風の北側では西風が強いです。
 タリムさんが大型で強いといえども、偏西風には逆らえないということでしょうか。偏西風の作用が強い場合、前線が北上せず、新潟県内はあまり雨の影響を受けないことになるので、偏西風さんには頑張っていただきたいところです。


 当日朝。幸いなことに新潟市内は降雨なし。
 レーダーを確認するとタリムさんの雨雲は「の」字を描いており蓮華温泉をヒルクライムする時間帯は雲がほとんどない状況。季節がら積乱雲の発生はまずないのでこの流れる雲に注意すればよいはず。ここまで確認したうえで出発しました。(ちなみに王滝は中止になりました。)


(2)現場環境
・ルートは約20kmの峠道1本です。スタート/ゴールの標高差が1200m程度なので、平均勾配6%くらいでしょうか。
・大所集落(おおどころしゅうらく。国道から3kmくらい登ったところ)の先は通話圏外となり、救急などの通信手段が自走しかありません。
・道中での事故の場合、自走で麓まで戻ってから救急車手配となるので、少なくとも小一時間かかります。(二次被害の可能性もあり)
・道中、水と食料の補給はできません。
・気温はあまり暑くならないと思いますが、フェーン現象の暑さ、寒気や雲による低温などは想定する必要があります。可能性としては、だいたい8度~30度くらいでしょうか。


(3)行動指針
・交通事故を予防する。(ライトで注意喚起、道路の真ん中を走らない、登りが辛くても蛇行しない。お互い声掛け。)
・転ばない、落ちない。(路面が濡れているし苔むすところもあり滑ります。風が強いと滑落の危険もあり。)
・頑張らない。(心肺機能不全は命取りになりますから無理して追い込まない。)

(4)持ち物
 基本的には白馬OMMと同じくらいの装備です。大会参加の経験がこういったところで役に立ちます。
1)雨具、エマージェンシーブランケット
2)救急用品(ばんそうこう類、包帯、ポイズンリムーバー、水500ml、処置用手袋)
3)特定小電力無線機(2台。グループ内で離れる場合があるので。こういうときは一人1台あると最前ですけど。)
4)1食分以上の食品(通常は食べないつもりの分)
5)着替えと履き物(何かあったらのためではなく、露天風呂に入るので)

これを大型サドルバッグに入れました。

このほか通常の持ち物としては以下のとおりです。
1)パンク修理用具(予備チューブ、空気入れ)
2)ドリンク(暑くないのでボトルに1本)
3)ライト、テールランプ(日中でも注意喚起に使います。自発光のもの)

 なお、アマチュア無線機はバッテリ不備により使えませんでした。(またか...。出発前に充電済み(のはず)の充電電池を入れたのですが、通電確認まではしていなかったのです。今後は注意します。)

 荷物が多いとパッキングにも工夫が必要です。体の疲れを考えると、ボトルケージやサドルバッグ、ハンドルバッグなどを使い、自転車に搭載するのが最善です。途中で荷崩れしたり据え付けが悪いなどの場合のために、紐を何本か用意しておくと便利です。

 以上のように、インフラに頼れない場所に入ろうというのなら、それなりに準備が必要と考えます。(OMM経験者なのにこういった準備が必要だということを今回参加のツレに連絡しておかなかったしゅうちゃんにはあとでお仕置きします。)

(5)参加者
 前回参加メンバーのほか、今回はF女史を誘いました。あとしゅうちゃんのツレのイケメン青年Nくん。F女史は佐渡210km完走者(!)ですから、簡単には音を上げないでしょう。というのがお誘いした理由です。

 一緒に連れて行けるかどうかの判断は、その人が「あきらめない」かどうかです。「苦しいからここでやめる」とか、「ここに残る」とか、「先にいって」と言われても、先へは進めません。レースするわけではありませんから、ともかくゴールまでいくガッツさえあれば十分です。
 頑張らなくていいけど、あきらめない。これが大事です。

 それでも、今回はF女史の負担を少しでも軽くしようと、ホイールを交換することにしました。私のWH-6800ホイールセットですが、まあF女史が使っている"鉄下駄"R-500よりはいいでしょう。タイヤはIRCのロードライトチューブレス25Cです。

(6)で、当日
 相乗りしてフリード+にロード1台とMTB2台を積んで高速道に乗り、糸魚川ICから国道148号へ。コンビニで食料などを調達しました。風は少しあるもののひどい天候ではありませんね。山は山だからまた別ですけど。



 平岩駅に到着してみると、雨は降っておらず曇り。ありがたいです。
 バイクを組み立て、荷物を積んで準備完了。登り始めます。スタートは10:30くらいになりました。
 私はF女史に伴走してのライドとしました。男3人はマイペースで先行します。無線機が届く範囲でお願いと言っておきました。
 私は今回SSでチャレンジしてみようかと考えましたが、もしものことがあるとペースアップできなくて困ったりするでしょうから普通に10段変速です。

 途中から立ち漕ぎのままF女史についていくことにしました。ゆっくりなのでおしゃべりしながら登ります。大した内容の話はしていなかったと思いますが、そういう会話をすることで登りの辛さも紛れますし、知らぬ間に時間も過ぎてくれます。
 私としては前回の猛暑で苦しんだあの坂このカーブが思い出されてむしろ辛かったですorz。

 ときおりTaumiさんが特定小電力無線機で「大丈夫か〜」と訊いてくれるので返します。こんな通信だけでも心強いです。けど途中から届かなくなりました。やはり森の中ではあまり飛びませんね。やはりこんなときこそアマチュア無線機ですね。
 
 白池の湖畔にあるトイレで休憩します。ここにはバスも停まります。
 白池の読み方ですが、「しろいけ」説と「しらいけ」説がありますが、ここは「しらいけ」となっていました。


 バスは1日2往復ですね。走っているときにバスに追いかけられると大変なのです。


 コンデイションですが、さすがに雨を完全回避とまではいきませんでした。だんだんと標高も上がるなか、雨雲がやってきたり、その後雲の高さまで届いてしまったりなので、降ったりやんだりです。大降りとか強風がないのが幸いでした。


 白池まではわりと急な坂が続きますが、その後は比較的勾配は緩いです。私はスイッチを切り替えてマイペースで走らせてもらいました。F女史はTaumiさんが伴走してくれました。
 途中から雨具を着てのライドになり、F女史は長い登りが続いているためか疲れが出てきたようです。ペースが落ちてきました。あと少しですよー、とたらかしながらのライドが続きます。


 ようやく無事ゴールに到着しました。13:10くらいです。


 ここからがメインイベントです。登山道の入り口の冷水にドリンクを浸けてから、登山道を15分ばかり登り、露天風呂へ。
(なお入浴代500円/人をお忘れなく。)


 一番高いところの「黄金の湯」はF女史に堪能していただきました。お風呂は冷えた体にはちょうどよかったです。

 お風呂から帰ってきて乾杯。キンキンに冷えています。重くてもこれは運んでくるしかない。(F女史が見切れているのはあえてですよ。)


 今日の相棒。HONZOです。楽しく走れました。


 下山しておそばを頂きたかったのですが、15時を過ぎてしまい閉店していました。結局道の駅など経由しながら海へ向かい、とんかつ銭形で遅い昼食としました。
 夕方のタリムさんはこんな感じでした。(翌朝には北海道沖まで抜けていました。)


 ちょっと時間割が押してしまった感はありますが、なんとか無事イベントは成功だったと思います。先日のサイクリングの失敗などもあり、今後は準備をしっかりして行動することを心がけたいと思います。

 来年もやりますので興味のある方はぜひご一緒しましょう。

佐渡ロングライド2017

2017-05-21 06:48:00 | オンロード
 今年もタンデム二人乗りで参加しました。相方はにいベロTさん。


 今年もタンデム二人乗りでの参加はD:40kmコースしか走れません。かなり残念に思っていますが、観光と割り切るならこの距離でもいいかなと最近考え始めているところです。それでも「サイクリングとして」210kmクラスまでの参加ができるようにはたらきかけていきたいと思います。


 毎年毎年の参加で、そろそろ観光するところもなく飽きてくるのではないかとも考えますが、やはり佐渡はすごいですね。まだまだ見るところはあります。

KoodaBloomさんのブースでコークをいただきました(^^)。


 前日の温泉にて。駐輪場はU字の車止めに単管パイプを渡してラックにしてありました。



 40kmクラスのスタートは緊張感もなくのんぴりとしています。


 民宿たきもとさんの前で。25年前に宿泊したときの話で盛り上がりました。


 夫婦岩にて。


 夫婦岩近くに咲いているカンゾウの花。これを毎年見るのが楽しみです。


 40kmクラスは地元佐渡の親子連れが多いです。たまに友達同士の中学生とかもいるみたいです。観光サイクリングの親子連れや家族のためのクラスとして定着して来たなあという感じがします。

 坂道でも力強く走る小学生らを追いかけているうちに相川に到着します。
 今年はちゃんとご馳走が用意されていました(^^)。



 今回の楽しかったところは金山の三菱ルートです。機械掘りのトンネルは手掘りと大変さが違う、とは言えますけれど、機械掘りのための機械とか工夫とかを見学でき、私にはとても勉強になりましたし、最高でした。

 5月だというのにもう暑いのですが、鉱山の中は涼しくてずっと居たいです。


 M翁はこちらの鉱山の親会社に勤めていらしたので、期せずして丁寧なガイド付き観光となりました(^^)。ありがとうございます!。



 坑道内のトロッコや削岩機などに、空気を汚すエンジンは使えませんので、ほとんどが電動です。カンテラなども充電式で、大きな充電ラックなどもありました。昭和初期頃までの旋盤とかボール盤とかもあり、機械好きにはたまらんです。

 鉱山で使う道具のメンテ工場。当時の機械が整然と並びます。天井には動力を伝える仕掛けが張り巡らされています。こううのを眺めているだけで時間の経つのを忘れてしまいます。


 ボール盤とか。奥に見えるのは充電ラックです。(なんだか今風?)


 割戸の間近まで、歩いて行けるようになっていました。これは写真では入りきらないほどの圧巻な景色なのでぜひその目で確かめてください。


 ここでもバイクラックはU字パイプに単管パイプをつけたものでした。これいいなぁ。


 タンデムストーカのにいベロさんからのショット。タンデム2台のランデブーでのゴールとなりました。



村松から哺土原へ

2017-05-04 22:05:00 | オンロード
 ロードで長距離、それもじっくり登る山岳ルートありのルートを走りたいと思い立ち村松へ向かいました。

 今日のライドのためにロードバイクを準備していましたが、ハンドルをSCOTTのドロップインバーにしてみました。




 クランプ径の都合で時間がかかってしまいました。シャローから深曲がりに変えるとポジションが大きく変わってしまい大変かなと心配しましたが、不思議ですね、ちっとも違和感はありませんでした。

 5月だというのに少し暑いです。そして久しぶりに走ったら村松あたりでちょっと迷子に。入る道を1本間違えたようです。GPSアプリで位置確認して復帰しました。
 川沿いは少し涼しく助かりました。河原キャンプの人々が見えますね。いいなあ。

 で、なんとかトンネルまでようやく到着しました。


このルートはトンネル直前が急坂ですが、ゆっくり走れば辛くないです。むしろ急坂手前までの緩い坂道がみょうにスピードに駆り立てられる気がして、オーバーペースで自滅しやすいです。トレーニングにはよいルートだと思います。

 迷子で少し時間を使ってしまったので、この先どこまで走ろうかと迷いながら進みましたが、峠の東屋のすぐ先で土砂崩れがあり道路は通行止めでした。ちょうど良いのでそこで終わりにしました。


 Bioliteで昼食とします。乾燥した落ち枝は簡単に火がつきます。


こういう天気のときのBioliteは最高ですね。大型バックパックR250も使い心地は良好です。これは夏の通勤やOMMも楽しみですね。


 川沿いに滝壺のような名所があるのを、今回見つけました。トレーニングで走っているときは寄ることもないので、せっかくですから立ち寄ることにしました。いやいやこれはなかなかの迫力ですよ。ぜひお立ち寄りください。(ロードペダルでは厳しいかもしれません。)


 帰り道は往路の折り返しなので気楽なものですが、帰り道の下りで時速50km/hくらい出ているときにクラウチングしていたところ、ザックの胸ポケットからiPhoneが落下しましたorz。すぐに拾いに行きましたがケースは傷があちこち。トホホ。


 帰宅後、ケースを分解して確認してみたところ、本体は角のガラスにすこーしだけ傷がついただけでした。やはり落下防止のヒモは必要ですね。しかし九死に一生を得たと考えてよしとします。

 夕飯は帰省してきた義弟らと一緒にタレカツを食べに行きました。

新潟ヒルクライム

2016-09-04 22:40:00 | オンロード
 台風12号が接近中、フェーン現象で全国一暑い場所となった新潟でのヒルクライムとなりました。


 
 タンデム自転車は4台のエントリーがありました。

 前日の準備。タンデムMTBのフロントブレーキは、8インチのShimano"フリーザ"ローターに交換しました。この日のための下山用冷却対策です。


 SAINTの4ポッドキャリパーと、このローターでダメなら、ダメなんでしょう。

 トゥーランがいないので、軽トラをレンタルしました。



 わがタンデムMTB。フロントはセミスリックの1.95インチ、リアはスリックの1.8インチです。


 ほかのタンデム3台はFujiのロードタイプ、パナの(改造)クロスタイプ、そしてこのクワハラのMTBタイプでした。こちらは90年代前半ころのものでしょうか。カッコイイです。



レースの概況です。今回の相方は新メンバーのSKさんです。
 序盤は控えて、中盤は抑えて、最後は耐えて。そんな感じでしたorz。

 コースは(コース覚えの悪い私の頭でも)だいたい頭に入ってきたので、ペース配分を考えます。

1)ゲートまでは実はなかなか急坂なので、スタート直後の元気に任せてオーバーペースで行くと、あとで堪えますから、人ごみを交わす程度のウォームアップ気分で行きます。
 実際にはギリギリに息があがってしまい、この先が少し心配になりました。暑さがことのほかキツイです。水をどんどんかぶります。 

2)ゲート手前での下りの勢いで登り返しますが、その先はかなりきついので抑えます。その先つづら折れまでの間に11%勾配があるので、それを終えるまでは我慢です。
 実際にはゆっくりを意識し、わりといい感じで走れたと思います。今回のペアは初めて本格的に走るので、まだお互いのペタリングに少しつかえたりしていました。

3)つづら折れに入ると大変に思えますが、実は勾配はわりと安定しています。(設計がちゃんとしているということです。)ここはリズムをつかんで、それを維持するのが一番よいです。「残り何km」の看板は甘い言葉くらいに捉えます。
 実際には、いい感じに体が温まってきて、動くようになってきたと思います。しかしやはり暑いので息がつらいです。相方はケイデンス高めの方がいいというので、ギヤを1枚軽めにセットしました。私としてはやや回転を落とし気味のほうが心肺は楽だったかもしれませんが、こればかりは一緒に走って合わせていかないとですね。

4)つづら折れが終わると、また勾配の緩急に惑わされます。ゴール付近が見えるまでは我慢、ラスト500mの看板が見えるまでは我慢なのです。

 実際には、もうぼちぼちブローしそうな心肺でしたが、まだ何かやれるぞという余裕を持っている(つもりの)走りでした。ギヤ1枚あげたり、回転数を上げたらどうなっていたか。やってみなくちゃわからないところです。

5)ラスト500mからゴールは、残りの力を振り絞るところです。ダンシングでもなんでもいいのでとにかく使い切る。
 実際には、ラスト300mまで我慢我慢、といいつつ、流してしまったようなそうでもないような、、、(汗)。ラスト300mはギヤを1枚、また1枚と上げ、どんどん増速してゴールに飛び込みました。(見た目豪快に走れるのがタンデムのスパートかなと(美学)。)


 道中の"だいろくん"撮影の我がチームです(ありがとうございます)。ぶっつけ本番の組み合わせながらもなんとかうまく走れたと思っていますが、相方はどう感じていたか。
 タンデムの場合、ペダリングのムラがお互い少しずつずれているので、それをうまく合わせることで勢いをつなげていくのがよい方法だと考えています。


 心拍はもうギリギリでしたから、最後の追い込みもいっぱいいっぱい。ラスト1kmくらいで「先頭(のタンデムは)、前にまだいるよ」って言われても、いや追いつかないでしょ。でもなんだか元気がでるんですね。
 3枚くらいシフトアップしながらのゴールでした。
 
 タイムは33分を少し切ったくらいです。ソロでも出ないようなタイムで走れたと思います。タンデムクラスでは2位でした。タンデムトップはF(t)さんのペアですが、1分30秒ほどの差でした。彼らはソロよりも遅いタイムだったのではないでしょうか。
 トレーニングとシンクロをうまくすれば、30分切りも夢ではないように思えました。来年への目標ができましたね。


 ゴールエリアに行き、コーヒーフロートで疲れを癒し、下山時間を待ちました。
 下山は楽しみのひとつです。今回はようやくこのタンデムMTBの真価を発揮する場所に来たという感じですから、ワクワクが止まらんです。
 しかして下りは左右の人差し指一本での楽々制動。もちろん肩こりなんて無縁です。VIVAディスクブレーキ、VIVAマウンテンバイク。
 SAINTのキャリパーとicetecフリーザローターの組み合わせは、フェードの兆候もなくバッチリ効くようになりました。


 お昼は自転車の会でお付き合いのある、DAIDOCOさんが経営のKOKAJIYAさんにしました。今年はお弁当ではなくレストランでした。

 
 ここはとても待ち時間があるのが心配だったのですが、11:30からの開店10分前頃から行き、本日最初のお客として入れました。牛カツとトンカツのカレー丼は、暑くて食欲の落ちた体にもちょうどよく、おいしくいただきました。


 タンデムMTBとKOKAJIYAさん。来年もまた来たいですね。



蓮華温泉ヒルクライム

2016-08-19 22:55:00 | オンロード
 この週末、東京の親戚が大勢実家にやってくるというので、金曜休みをいただいたものの、「とくにやることない」ということだったので、思い立って蓮華温泉に登ることにしました。
 先月、OMMの帰りに久しぶりに行ったところ、「そういえば自走で完登したことないなあ。」なんて思ったのがきっかけです。

 スタートは大糸線の平岩駅です。ここから22kmの道のりを登ると、標高1475mの蓮華温泉にたどり着ける、はず。
 天気には恵まれたものの、気温30度を超えるらしく、オーバーヒートが心配です。


 22kmで都合1500m登ることになります。ほとんど登りっぱなしという記憶ですが、平均勾配にすると7%くらいでしょうか。だいろ坂より緩いなら気楽だね♪、という、なんの根拠もない自信はどこから湧いてくるのか。
 
 心配していたのは暑さです。あと時間。スタートは12:30頃になってしまい、すでに30度を超えています。ボトルは2本積みました。暑さで参るか、坂で力尽きるのか。時間に制約はないといいたいところですが、夕方糸魚川の眼科医の診察を入れてありました。16時には糸魚川市内に戻る必要があります。
 そうすると登り2時間、下り1時間、余裕があればお風呂の時間、という感じかと思います。風呂の時間を確保するために頑張るのが今日のミッションです。

 ゆるりとマイペースで登り始めたものの、暑いのでギヤがどんどん軽くなります。序盤の3kmくらいは勾配がかなりきつめで、8-10%というところでしょうか。ここは無理しないでじっくり行くとよいようです。
 そのうち少し日陰にかかってきたところで、アブのお出迎えが始まりました。君たちはいらんのですよ。このままゴールまで一緒かと思うと気が重いところです。
 集落が2つくらいあり、そこを抜けると道路も狭くなりました。勾配はしかしむしろ緩めになったような気がします。(6%くらい?)湿度がだんだんと上がってきました。うーむ、蒸し風呂?

 しかし結露はだんだんと霧となっていき、これは雲に入ってきたなとわかりました。気温も少しずつ下がっていきます。これならオーバーヒートせず走れそうです。アブも羽が湿るのが嫌なのか、そのうちいなくなりました。

 絶好のコンディションといいたいところですが、なにしろ周りはガスっていて景色を楽しむというわけにもいきません。視距は50m、30mと短いです。ヘッドライトとテールランプは自動点灯なので車が来ても大丈夫と思いますが、この先よく知らない道を延々と登るのは、なかなかガッツが必要です。先月一度来ていてよかったな、と思いました。
 
 途中、工事現場に差し掛かるときと、後方から温泉に向けて何台かの車に抜かれる程度しか出会う人はいません。カモシカとか会うかなー、クマは聞いたことないけどきっといるよなー、猿は面倒だなー、なんて考えながら、そういえば鈴を持ってこなかったな、と思いました。最悪、ルーファスの胸ベルトに笛があるのでそれを吹いてやろうと思いました。

 中盤です。iPhoneはすでに電話圏外ですが、GPSのログはとれています。走行距離から中盤10kmくらいまできたことがわかります。駐車場が整備されており、「白池」に到着しました。この池はけっこう大きいみたいなのですが、ちゃんと見たことがなかったので楽しみにしてきた場所の一つです。
 ...ですが、今日のこの霧ではなーんも見えないのです。はしけっぽいのがありますが、自分の居場所もわからなくなりそうです。


パノラマにしてもこんなです。


振り向いてもこんなです。


 まあ白池とはよく言ったものだな、と思いました。落ちてしまっても誰も拾ってくれなそうなので、滑るSPDシューズで歩くのはやめにして、先を急ぎました。いずれまたこのあたりは探索に来てみたいです。

 あと7kmくらいの地点まで来ました。ここは駐車場があり、またゲートがあります。冬季閉鎖になるとここで車はおしまい。この先は徒歩(か自転車)となります。一度だけ、ここまで車で来て、MTBで上まで登ったことはあります。(かれこれ20年くらい前ですね。そのときはたしかジムニーだったと思います。)


 ラスト1/3なのですが、時間もそろそろギリギリです。この先はたしかそんなにきつくなかったはずだよなぁ、と軽く弱音を吐きながら、しかしこの霧の中のライドはなぜか懐かしい雰囲気でした。(基本岩岳とかこんなでしたからね。)

 写真では14:35に到着と記録されていました。ちょうど2時間というところでしょうか。ん、頑張った。


 山荘もこんなです。


 これから下山してバイクを積んで市街地に向かうと時間はギリギリってところですが、せっかくなのでやはり露天風呂に入らないと。
 ということで、てくてく歩いて露天風呂へ向かいました。SPDのレースシューズだと滑りますね。
 一番高いところのお風呂は家族連れが使っていたので、2番目のお風呂に入りました。(ここが一番広いです。)お風呂のあたりは霧も少なめでした。
 15分くらいは浸かってこれたと思います。ジャージからTシャツ短パンに着替えて下山、バイクに乗り込み下り始めました。

 下山し始めたらまた雲の中に入ったようで、小雨っぽくなってしまいました。せっかく着替えたのにまた濡れてしまっています。しょうがないので耐えつつ下ります。長い登りのために転がりの軽いロードバイクを選んだのは良かったと思いますが、下山のときはディスクブレーキが恋しくなりますね。路面の段差とか苔などに注意を払いつつ下ります。
 22kmの下山は長いです。乗鞍もこんな感じですね。下りきると、また晴れ間に出ました。下界は晴天のままだったようです。

 車でまた着替えてバイクを積んで眼科医へレッツゴー。眼科医は(予想通り)大変混んでおり、予約時間に遅れて受付したものの、診察はさらに後になりました。数年ぶりに診察に来た私を「懐かしいね」と迎えていただき、ありがとうございました。眼の調子はいいみたいです。安心しました。