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matsuodaの下山部(goo版)

teacupからの避難場所。更新はたまーに。ほぼ過去ログ倉庫です。

Dubクランクシステム

2019-05-02 00:08:00 | MTB
 HONZOのクランクセットをSramのdubシステムに交換しました。

 dubシステムというのは最近乱立しているBBの規格に対し、ひとつのクランク軸でなんとか対応させるためのBBシステムです。
 BBの外径はさまざまな規格に適合するようたくさん用意されますが、クランク軸径は28.99mmの1種類です。(シマノのホローテックの軸径は24mm。)

 メリットとしては、ユーザーはフレームを取り替えてもクランクは交換不要、BBだけフレームに合わせたものを用意すれば良いという点です。かつ、クランク軸径が少し太くなるため剛性アップという点もポイントです。

 私の場合はこの軸が太くなる点を試したかったので取り替えてみたのです。


 dub用のカップリングは専用工具が必要です。


 横から見るとこんなかんじ。


 クランクセットはSramで、チェーンリングはロックリングで締めるタイプです。


 取り付けるとこうなりました。見ためはほとんど変わりません。
 乗って見ると、しっかり感がグッとあがる感じがわかります。


 気に入りました。

AKIグリーンカップin白馬岩岳

2018-08-25 21:54:00 | MTB
 浸しぶりに岩岳のクロカンを満喫して来ました。

写真は大会の公式ホームページより。


 前日までにMTBとロードを積み込んでおき、朝5時頃出発。白馬到着は8時すぎくらい。だったかな。駐車場はすでに大にぎわいでした。

 ブースのいくつかを眺めたりひやかしながら、受付を済ませました。

 KONAは主催者のAKIさんの取り扱いブランドですし、今回トップライダーが多く使っているので目玉になっていました。



 今日のお目当ての一つでもある、846さんのブースにお邪魔し、テンションディスク(リビルト)を見ていただきました。


 テンションディスクと呼ぶには肝心のフィルムがありませんし構造もオリジナルと比較すると中途半端ですが、喜んでいただけたようです。
 ハブ周辺に原因不明のガタつきがあるので乗ってもらわずだったのが心残りですが、いずれ万全な状態にして乗ってもらえたら嬉しいです。

スタート前のHONZO


 耐久レースのピットエリアを確認し、私はソロなので、給食などを詰めたクーラーボックスとベンチだけを持ち込んで空いたスペースに陣取りました。そういえば雨が降りそうですが、レーダーだと小雨程度でしょうか。
 846さんが岩岳に来ていて晴れるなんてそうそうないので(苦笑)、まあこのへんは当然という感じで覚悟はしていました。暑いよりはずっといいです。
 あとはどれくらいコンディションが変わっていくかですね。

 まともに岩岳のXCコースを走るのは16年ぶりくらいなので(SSWCはDNSでしたし泣)、試走もしていませんし登りの勾配とかどんなものかなと。下りは、当時と比較すると機材が目覚ましく進化しているので全く心配していません。私もそれなりに下り技術は向上しています(たぶん)。

コース写真はAKIグリーンカップのホームページよりお借りしました。1周の長さは、公称4kmみたいです。
http://www.akigreencup.com/race/index.html


スタート
 時間がきてスタートの招集が始まりました。ソロクラスは最初にコールされます。二列目の端という、写真写りのいい場所に並びました。あ、ユキリンの赤いジャージがいますね。(冒頭の写真です。)

 SSWCに出ていた外国人選手から「そのホイール、いいね。」と言われちょっとゴキゲンです。

 ユキリンの選手はKさんでした。昔Jシリーズとかでお世話になりました。やはり岩岳となるとそれなりの方たちが集まりますね。
 スタート前にAKI社長からお話があり、その後スタートとなりました。

 ソロの選手は腕に自信のある人ばかりで勢いよく走り出します。チームのみなさんもいい勢いで続きます。

 私は今日はいつにも増して鈍行を厳守しなくちゃならないので、できる限りゆっくり走り出しました。(まあこの雰囲気では我慢にも限界があります。楽しいから。)

 すぐに西山林道に入り、登りでギヤがまだ余裕があることを確認します。昔は路面の荒れに苦労しましたが、今は随分と落ち着きましたし、29インチバイクはスリップもほとんどありません。

 途中で右に入りショートトレイルへ入ります。ここは下りの練習には最高ですね。けっこう踏んばるので5時間後にまともに走れるか心配です。

 下り切っていい勢いでゴンドラ下をくぐり森へ入ります。この辺から知らないコースになりますが、入ってしまえばああここをこうしているのか、という感じで昔の記憶があちこち浮かんで来ます。

 登りはなかなかテクニカルかつ体力のいるレイアウトで、基本登りですが一部下りもあります。今は濡れていないからいいけれど、このあと雨が降って来たらどうなるかな。

 登り切ってから下りセクションに入るとダブルトラック、丸太(横向き)の橋越え、そして田んぼ沿いの砂利道。ようやく一周です。

 んー、心拍がかなり上がって、このままだと5時間どころじゃないです。ラップタイムは20分くらい?2周めは15分くらいでした。
そうすると1時間あたり4周したとして、20周。まだまだ先は長いです。


序盤
 ともかく今日は明日の妻有のため、脚を残して終えなくちゃなりません。無理せずとことこ走るように切り替えます。登りは軽くしてくるくる、下りは基本漕がない。
 そうはいってもショートトレイルは楽しくてついリズム最適化を狙いながら走ってしまいますし、登りもセクションによってはそれなりにパワーをかけなくちゃ登れません。

 4周めくらいで先頭に抜かれました。まあそれくらいの差はあります。
 5,6周してピットに入り、パンをかじりました。あとドリンクですね。これでまだ1/3経過です。
 その後何周かして、雨がポツポツ降ったり止んだり。大した雨にはならず、体が冷えるほどではないです。どうせ汗でびっしょりですし。

 しかし登りのセクションではこれが変化となって現れました。かなり滑りやすい状況になってきました。昔の岩岳のコースさながらです。
 慎重にラインを選んで走りますが、頭も使いますし微妙に踏ん張るかんじになるので体力が要ります。後半はこのまま続くのでしょうね。


中盤
 登りではほとんど抜かれることはありませんが、下りは惰性で走っているので、チームグループの選手などガンガン走るライダーには抜かれます。
 そんなこんなで「3時間経過」とアナウンスがありますが、まだあと2時間あります。長岡MTBをここからスタートするようなものですが、実際は長岡MTBのように短いコースの方がずっと辛いです。頑張らない走りを続けているので、わりと大丈夫な感じできていますが、そろそろお昼ですし走っていなくても普通にお腹が減るわけで、果たして補給だけで足りるのか。

 ピットインしたときは無理せず休むことにしました。自販機に向かいコカコーラを買ってきたり。まあ最後にガス欠で苦しむよりはいいですから。
 ガス欠してしまうと明日の妻有はもうリカバリどころではないので、こればかりはなんとかキープして走り切りたいところです。

 途中、ユキリンのKさんがストップしていました、声をかけてみたら「腰が痛くて止まってしまった」とか。かなり辛そうでペースも落ちていましたから、どうなるのか。
 あとで知ったことですが、その後数周のうちに回復し、トップ争いに返り咲いていたようです。


終盤
 ラスト1時間くらいになってきて、そろそろ脚が売り切れのようです。ミネラルが足りていない感じです。
 無理に踏ん張ると攣りそうなので体力温存でいきますが、すでにローギヤでずっと走っています。まあ進んでいますからそのうち時間は過ぎます。
 一度、登りの滑りやすいセクションでスリップ、転倒しました。登りで転ぶとは。とほほ。
 いっときの雨は止み、それがまたなかなか滑りやすい状況を作っていました。

 かなりペースダウンしてしまい、ほとんど幽霊状態で走っているので、どこで追い抜いてもらうか気を遣いながら走ります。
 チームグループのライダーでも押しが入ったり、苦しそうに走るライダーが目につくようになってきました。
 お互いあと少しでゴールです。マイペースで頑張りましょう。


ゴール
 最後の1周は体力もそろそろ厳しく、気力で走ったような感じでした。無事でゴールできました。テンションディスクは最後までバッチリ走り切ってくれました。




 反省としては、走りながらパンをかじっていると喉が渇いてダメということですね(一時、呼吸困難に陥りましたorz)。今度から走りながらのパンは控えます。

 さてリザルトですが、19周回してソロクラスで9位でした。トップとの差は6周です。ユキリンのKさんはトラブルを克服しての堂々の2位。さすがです。
 成績はともかく、ダートを76km(公称)も走った自分を褒めたいです。


 久しぶりに岩岳をすっかり堪能し、くたびれましたが楽しい時間を過ごすことができたと思います。
 レースは十分堪能できたのですが、5時間耐久レースのひとつ残念なことは、これに出てしまうとブースをゆっくり回る時間がないことですね(笑)。
 今度は仲間を連れてくるか、キャンプなど宿泊前提でゆっくり楽しみたいですね。

 さて、今日はこれから移動をしっかりしなくちゃなりません。


トランジット
 レースが終わったのが15:00。表彰式とか私には関係ないので片付けを進めます。体のどこが痛いわけじゃないので問題ないです。
 どろんこの自転車を洗車場で洗い、車に積みました。
 お風呂はどうしようかな、小谷温泉もいいけど国道からかなり登るので時間かかるなぁ、と考えながら片付けていたら、アバランチ仲間の友人が温泉銭湯に行くというので一緒に行きました。白馬を離れたのは18時近く。

 今日の宿泊先は松代の知人宅(説明上簡単にすると)、iPhoneでルート検索して時間を計算すると、3時間はかかります。その辺の連絡をとって向かいました。
幸い、気を張っていたので眠くもならずに到着しました。

 到着は21時頃になってしまいました。それでも歓迎していただき、夕飯をご馳走になりました。本当にありがたかったです。

 それで今日の話とか、自転車の話、キャンプの話など、ご家族と談笑が弾み、床に就いたのは23時くらいだったかな。
 さすがに眠くなりました。明日は4時起床です(大丈夫かな)。


10sロックリング事件

2018-03-31 23:34:00 | MTB
 シマノの10sスプロケに指定10sチェーンの組み合わせでもトップギヤが歯飛びするのでどうしてなんだろー、と悩んでいたのですが、どうも原因はこれっぽいなと。
 備忘録的に残しておきます。
 従来のロックリング(8sとか9s)は、表面が平らになっているのですが、10sのM770スプロケット用のロックリングの表面は面取りがしてあります。


 単に軽量化かな?と考えて、この組み合わせを守らずに使っていたのが原因のようです。ロックリングは専用品の組み合わせでちゃんと使いましょう。

チューブレス化まとめ

2017-12-03 19:05:00 | MTB
 チューブレスのバルブについてですが、前回の記事の例ではダメでした。(追記しましたが、真似すると失敗すると思います。ご注意ください。)

 すぐに対応しなおして、なんとか成功しましたので、まとめておきます。


要点をまず書いておきます。

1.リムのバルブ穴は、チューブレスバルブ基部のゴムが少し入るくらい、面取りする(角を落とす)か少し広げます。
 無加工だと基部ゴムの先端が当たり、密着しません。少し食い込むようにします。リムテープを貼る前にやっておくといいです。アルミリムなら厚刃のカッターで面取りできます。ヤスリで削ってもいいです。



2.リムのタイヤ面にスポーク穴がある場合、アルミテープでひとつずつフタをします。
 リムテープだけでもいいのですが、リムテープにシーラントなどが入り込むと気密性が落ちます。スローパンクの原因にもなるので、心配性の私は貼ることにしました。
 アルミテープは台所用の薄いもので、直径2.5-3.0cmくらいの大きさにして穴を塞ぎます。形の馴染みがよいので、そうそう剥がれることはないと思います。

 バルブ基部のゴム密着とアルミテープで、リムの気密性は確保されるはずです。


 写真の状態で、エア漏れはしません。ただしアルミテープが薄いので穴が開く可能性があります。そこで、



3.スポーク穴の貫通対策としてリムテープを貼る

 貫通対策なので2周貼ります。
 アルミテープを貼った場合は、リムテープに気密性能は不要となります。貫通対策だけなので、シールテープタイプのほか、通常のプラスチックのリムテープでもよいと思います。(こちらは実験していませんが。)
 アルミテープを貼らなかった場合は、リムテープは貫通対策と気密性の二つを確保する必要があります。空気が入らないよう、しっかり貼る必要があります。


 2.と3.は、リム内側にスポーク穴がない場合は不要です。より簡単で確実だなと思います。(ホイールを組むのが大変ですが。)


4.リムテープにバルブ穴を開ける
 リムテープに、バルブ穴を開けます。バルブ基部のゴムがリムに直接食い込むように、大きめに開けます。(ここ一番重要です。)
 "最小限の切れ込みでリムテープとバルブを密着させよう"とすると、多くの場合、エア漏れします。
 
これでホイールは完成です。

機能で整理しますと、
 1)バルブ基部のゴムをリムのバルブ穴に密着させて気密性を確保する。
 2)スポーク穴をアルミテープで塞いて気密性を確保する。
 3)リムテーブは貫通対策として貼り付ける。


 チューブレスタイヤの適/不適については、エア漏れがあるかどうかと、ビードの形が合うかどうかです。
 不具合がでるとすれば、a)ビードが合わないか、b)タイヤゴムのどこかで穴/微細な穴がある、です。
 対策はどちらも、シーラントで止まるかどうか期待する程度です。
 私はタイヤ面にゴムスプレーを塗ってみたり、ボンドG17を塗るとかアホなことをやったみたりしています。効果はありますがオススメはしません。


余談
 STANSなどのチューブレスバルブの基部について。
 ゴムは肩が斜めになっていて、差し込む穴の大きさが6.3〜8.0mmくらいまで対応できるようになっています。 この斜めになっているところの面を穴に密着させることで、気密性を確保します。


 上の写真にあるのがSTANSと同形状のもの。下の写真はたしかスペシャライズドのものだったと思います。


 手で締めますが、わりとしっかり締める必要があります。(このため、外す際はゴムが食い込んでいるためちょっと外しにくいです。)
 ゴムの形状が縦長なのは、密着させた際に力がかかることを考えての設計だと思います。ちゃんと理由があるわけです。

 シマノとかMavicのUSTのバルブなどでは、肩が斜めになっていないものもあります。こちらのタイプは基部のゴムがぴったりはまる大きさでないと密着しにくいと思います。また、リムのハブ側にもOリングなど気密用のシールがつけられることがあります。根元でシールできていればほんとは要らないです。

 STANSのタイプのほうが穴の径が多少違っても確実に密着できるので、汎用性も実用性も高いように思います。