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チューブレス化まとめ

2017-12-03 19:05:00 | MTB
 チューブレスのバルブについてですが、前回の記事の例ではダメでした。(追記しましたが、真似すると失敗すると思います。ご注意ください。)

 すぐに対応しなおして、なんとか成功しましたので、まとめておきます。


要点をまず書いておきます。

1.リムのバルブ穴は、チューブレスバルブ基部のゴムが少し入るくらい、面取りする(角を落とす)か少し広げます。
 無加工だと基部ゴムの先端が当たり、密着しません。少し食い込むようにします。リムテープを貼る前にやっておくといいです。アルミリムなら厚刃のカッターで面取りできます。ヤスリで削ってもいいです。



2.リムのタイヤ面にスポーク穴がある場合、アルミテープでひとつずつフタをします。
 リムテープだけでもいいのですが、リムテープにシーラントなどが入り込むと気密性が落ちます。スローパンクの原因にもなるので、心配性の私は貼ることにしました。
 アルミテープは台所用の薄いもので、直径2.5-3.0cmくらいの大きさにして穴を塞ぎます。形の馴染みがよいので、そうそう剥がれることはないと思います。

 バルブ基部のゴム密着とアルミテープで、リムの気密性は確保されるはずです。


 写真の状態で、エア漏れはしません。ただしアルミテープが薄いので穴が開く可能性があります。そこで、



3.スポーク穴の貫通対策としてリムテープを貼る

 貫通対策なので2周貼ります。
 アルミテープを貼った場合は、リムテープに気密性能は不要となります。貫通対策だけなので、シールテープタイプのほか、通常のプラスチックのリムテープでもよいと思います。(こちらは実験していませんが。)
 アルミテープを貼らなかった場合は、リムテープは貫通対策と気密性の二つを確保する必要があります。空気が入らないよう、しっかり貼る必要があります。


 2.と3.は、リム内側にスポーク穴がない場合は不要です。より簡単で確実だなと思います。(ホイールを組むのが大変ですが。)


4.リムテープにバルブ穴を開ける
 リムテープに、バルブ穴を開けます。バルブ基部のゴムがリムに直接食い込むように、大きめに開けます。(ここ一番重要です。)
 "最小限の切れ込みでリムテープとバルブを密着させよう"とすると、多くの場合、エア漏れします。
 
これでホイールは完成です。

機能で整理しますと、
 1)バルブ基部のゴムをリムのバルブ穴に密着させて気密性を確保する。
 2)スポーク穴をアルミテープで塞いて気密性を確保する。
 3)リムテーブは貫通対策として貼り付ける。


 チューブレスタイヤの適/不適については、エア漏れがあるかどうかと、ビードの形が合うかどうかです。
 不具合がでるとすれば、a)ビードが合わないか、b)タイヤゴムのどこかで穴/微細な穴がある、です。
 対策はどちらも、シーラントで止まるかどうか期待する程度です。
 私はタイヤ面にゴムスプレーを塗ってみたり、ボンドG17を塗るとかアホなことをやったみたりしています。効果はありますがオススメはしません。


余談
 STANSなどのチューブレスバルブの基部について。
 ゴムは肩が斜めになっていて、差し込む穴の大きさが6.3〜8.0mmくらいまで対応できるようになっています。 この斜めになっているところの面を穴に密着させることで、気密性を確保します。


 上の写真にあるのがSTANSと同形状のもの。下の写真はたしかスペシャライズドのものだったと思います。


 手で締めますが、わりとしっかり締める必要があります。(このため、外す際はゴムが食い込んでいるためちょっと外しにくいです。)
 ゴムの形状が縦長なのは、密着させた際に力がかかることを考えての設計だと思います。ちゃんと理由があるわけです。

 シマノとかMavicのUSTのバルブなどでは、肩が斜めになっていないものもあります。こちらのタイプは基部のゴムがぴったりはまる大きさでないと密着しにくいと思います。また、リムのハブ側にもOリングなど気密用のシールがつけられることがあります。根元でシールできていればほんとは要らないです。

 STANSのタイプのほうが穴の径が多少違っても確実に密着できるので、汎用性も実用性も高いように思います。


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