きまぐれに

その日その時、興味があることを記録していきます。

オジロワシとキツネの闘い

2018-03-04 | 野鳥
一日二日は、悪天候のため歩きませんでした。

昨日(三日)は暖かくなり、歩いたのですが、午後から人が来て写真の整理が今日になってしまいました。




昨日、最初に見たのがこの光景。

オジロワシ二羽とキツネ一匹が見えました。



水門に着くと、一羽は木にとまり、一羽はそのまま下にいました。

動きがないので、アカゲラなどを見ていたのですが…


木にとまっていた鳥が水に飛び込む姿を見ました。一瞬のことで、写真はありません。

でも、すぐに雪の上に上がってしまいます。



失敗したのかな?と思ったのですが、すぐ近くにはキツネがいます。

キツネがいるので、魚を捕ることに集中できないんだ…と思いました。

そう考えると、一番最初の光景も、多分同じ状況だったのではないかと思います。



一匹だけではなく、二匹です。

そして、この二匹は、いつものように、水門のすぐそばに、蹲り、待機しています。



しばらくして、一羽はまた木にとまりました。

多分、魚を狙っているのでしょう。でも、この状況でもし大きな魚が捕れたとしたら、どうなるのか…

そんなことを考えながら、アカゲラやシジュウカラの群れの中に、他の鳥が混じっていないか、

見ていました。 時々水門、時々反対側の森、という具合に、交互に見ていたのですが…




水門を見ると、木のオジロワシが、かなり深く水に沈んでいます。

これは、大きな魚を捕るときの状況です。

いつもなら、3度、4度とバタバタ羽を羽ばたいて、魚との格闘シーンが始まるのですが…



すぐに、中断し上がってしまいました。



足に持ってるのか?

いや、何もありません。ジッと一点を見ています。



視線の先を見ると、そこには、二匹のキツネ。

このせいで、中断したんだ… オジロワシも邪魔が入って大変だね~と思いました。

また、水門と森を交互に見ながら、この先がどうなるのか、気になっていました。



シジュウカラやアカゲラのペアが、にぎやかでした。



キツネもまた、定位置に戻り、待機しています。

そして、ふと見ると…



すごい!オジロワシが一瞬で大きな魚を上げたようです。

でも、キツネももう既に襲いかかってきています。






























































グルグル回りながら、キツネはまるで、闘牛の牛のように、前足で雪を掘って、突進します。

でも、ここで、二匹目のキツネが現れます。最初は、静かに通り過ぎます。すぐに突進してくるわけではありません。

これって、キツネのいつもの行動パターンなんでしょうか。



うしろの方では、ダイサギも見ています。



闘いが続きます。とても長く感じました。オジロワシが疲れてくるのでは?と心配になります。











一旦通り過ぎたはずのキツネが戻ってきます。



二匹に挟まれました。








ついに、ここで獲物を諦め、飛びあがります。

本当に長く感じたのですが、あとで、時間を見てみると、2分間くらいでした。







キツネはあの大きな魚を簡単にに咥え、持ち去ります。





やはり、雷魚だったようです。











そして、びっくりしたのが、あの巣穴のように見えていた、あの中に隠したのです。







もう一匹も、後に続きます。



巣穴の中に体ごと入って、尻尾だけ見せて食べているようです。

しばらくその時間が続いて…



ここに、またキツネが現れました。今度は、あの痛々しいキツネです。




このキツネはちょっと暴力団みたいです。いちいち突っかからずにはいられないのか。





また突っかかっていきます。





そして、魚を食べているキツネの方に向かいました。



この時、よく見ると、穴に頭を突っ込んで食べていたキツネは、魚を穴から持ちだし、移動しようとしていたようです。



一番左が、痛々しいキツネだと思うのですが…



次に見ると、なぜか、そのキツネが今度は穴に首を突っ込み食べているように見えます。

この間、何かあったのか…。

キツネに魚を奪われた後のことは、イマイチしっかり見ていなかったので、よくわかりません。



左側の雪の上に、魚を置いた赤い血のあとがあるので、今、首を突っ込んでいる穴は、

最初の穴の隣の穴のようです。

こんなふうに、穴があるのは、餌を食べるための穴だったんですね~




このキツネが確かにあの痛々しいキツネなのかどうか、気になっていたのですが、

この写真を見ると、ここには、尻尾がきれいなキツネが二匹、ちゃんと写っています。

と、いうことは、穴に首を突っ込んでいるのは、痛々しいキツネということになります。





ダイサギがいます。





ここで疑問がもう一つ。

最初に魚を捕ったキツネが食べていた時間が、約5分。

あのキツネが本当に一番強いなら、何故、この痛々しいキツネ(以後、傷キツネとします。)に譲ったのか。

そして、この傷キツネが魚を食べていた時間が、約10分。



ここで、傷キツネが食べ終わります。







次のキツネが食べようとして…











このキツネは穴から出しました。



その食べているところへ、あの傷キツネがまた現れると…



魚から離れました。

これが、また不思議です。何故?



でも、魚に近づこうとしないとわかると、また食べ始めました。



……この辺で、もう帰ることにしました。

遠くから、もう一度水門付近を見ると…



傷キツネが、魚を咥えています。



きれいな尻尾のキツネも咥えています。



二匹で、水門から立ち去るシーン。

そして、オジロワシは、まだ、この場に残り、一羽は下に、一羽は木の上にいました。

この後、オジロワシたちも、しっかり食べられるといいのですが。