群飲佚遊ヲ制スベキ事

飲んで遊んで放蕩を尽くせば末は長者か無頼の徒か・・!

中国と日本の学校比較 その1

2013-09-22 08:25:11 | 海外
上海の学校は、恐らく他の大都市より、お金をかけて作られているように思えます。人口が急増し、多くの学校が狭い地域に建てられています。300メートルくらい離れたところに、別の中学校が、4校ひしめいています。横須賀にある不入斗中学校、坂本中学校のように、一つの敷地に背中合わせとまではいきませんが、とにかく多く感じます。

一方、少しゆとりのある地域では、かなりの広さをもって建てられています。特に中国で感じるのは、校地内に生徒用の宿舎があって、寝食を共にすることを義務づけていることです。

国情が違えば、当然教育のやり方も異なります。中国では、中高一貫教育で小学生から入試を受ける。自分の進路を選びます。外国語も、英語や日本語を学習します。

さて日本では、「天声人語」に君が代監視の記事が書かれました。いまだに「君が代」は、全体主義の遺産と考えられてもいます。戦後の民主化の流れでは、軍国主義が否定されています。だれも疑いません。しかし、どうでしょう。学校現場で教育勅語や真影を強制した軍国主義が復活しているのです。

一方、公立学校で基本的人権が蹂躙されている。徴兵制や軍備強化が考えられているのです。見えないかたちで・・。

2013年9月21日朝日新聞朝刊

(天声人語)君が代で監視強まる

 歌い手が録音に合わせて口だけ動かす。俗にいう「口パク」である。オバマ大統領の2期目の就任式で、歌手のビヨンセさんが披露した米国歌がそうだった。北京五輪の開会式での「天使の歌声」もそうだった。音楽業界では珍しくないらしいが、それが学校の入学式や卒業式という場であったらどうだろうか▼大阪府教委が府立高校に通知を出した。式で君が代を斉唱する時、教職員が本当に歌っているかどうか、「目視」で確認せよ、と。去年、府立和泉高で校長が教員の口の動きを監視させ、物議を醸した。その校長が教育長になり、全校に広げる▼式場で教頭らが目を光らせ、歌っていない者がいたら、名前を府教委に報告する。判断の基準は形式的な「口元チェック」ではなく、「公務員として誠意ある態度かどうか」だという。漠然とした話だ▼例えば「感極まって歌えなかった」場合は目こぼしになるかも知れないという。そんなことまで考える情熱があるなら他のことに注いではと思う。自主性が大切と普段から説いてきた先生が、信念を封じて口パクをする。想像したくない光景だ▼起立斉唱を義務づける条例がある以上、守るのは当然と考える人も少なくないだろう。だが、君が代をどう考えるか、歌うかどうかは個人の思想・良心の自由にかかわる。最高裁も去年の判決で教員へのいきすぎた処分に釘を刺している▼先生がお互いに監視しあう。教育の場が荒廃しないか。多感な生徒の心に暗い影を落とさないか。

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