菊芋も 紫蘇も切られて 死んだ庭

日本には こんにゃくゼリーも 餅もある

母が菊芋とシソをほとんど切ってしまった。
今週末、菊芋の花が咲き誇るのを楽しみに今日実家に戻ったが、おぞましい庭に…。
シソも切られてた。シソのお好み焼き、今年はもう食べられない。
私の残念がる顔を想像しながら、きっと彼女は楽しみながら切ったのだろう。さっき言い訳している時も、終始ニコニコ顔だった。
きっと世界がこんなに不幸なのは、母がこの世に存在するからだ。誰かが彼女の心臓に銀の矢を…。
草は私が毎週休みの日に引いていた。母は一本も…。なのに何故切ったのか？
私はやはり長く生きられないし、長く生きる必要もない。

金魚の生け簀が溢れてた。母がカボチャの切れ端を金魚の餌と称してたくさん入れたから、腐って柔らかくなったカボチャが排水溝に詰まって溢れた。金魚も危うく干からびる所だ。私が気付くまで誰も気付かないものなのだろうか？私が悲しむ姿を見たいだけなのだろう。
今日も母が図書館から勝手に持ち出した女性自身が家にある。最悪だ。
母の父親はアルツハイマーだ。
世の中が嫌になったらボケればいい。難しいことは何一つ考えないで済む。
世界はどう動くだろう。今年は寒くなりそうだ。金魚は今年の冬、大丈夫だろうか。