わたなべまさと部屋
"わたなべまさと"は2006年、船出したスーパーアグリと佐藤琢磨に熱いエールを送り続けることをお約束します!
 



F1公式サイト(formula1.com)に、8/11付けで"Exclusive Q&A with Takuma Sato"という記事が掲載されました。

何気なしにサイトを訪問してみて、ヘッドラインとして大々的に掲載されていてびっくりしました。そして、ビックリついでに、訳してみました。(若干意訳があります。ご容赦ください。正確を期すためには、原文を併せ読みいただくのがベストかと。)


佐藤琢磨 一問一答
F1公式サイト ※formula1.com、"Exclusive Q&A with Takuma Sato"翻訳 by わたなべまさと

2006年8月11日

Super Aguriがシーズン開幕の土壇場でデビューをしたとき、特にチームラインアップが佐藤琢磨(近年のグランプリで優勝できる見込みがある最初の日本人ドライバー)によって導かれたということもあり、パドックではこの未熟なチームがどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかに注目が集まりました。そして13戦を終えた今、チームの新しく改良されたSA06も投入されたというところで、選択が正しかったとまだ信じているかどうか、本人に確認したいと思います。


Q: 2つの日本のメーカーチームと日本からの1つのプライベートチーム、そして日本のエンジンを搭載したもう1つのチームがF1の世界で競争しています。この状況が日本でのF1人気にどのような影響を与えていると思いますか?

佐藤琢磨(以下TS):とても大きな影響があります。日本グランプリの雰囲気からご承知いただける通り、常に非常に強い後押しを得ています。また日本におけるF1のプレゼンスが高まったことで、日本国内でのレースに関する情熱はますます強くなっています。


Q: そのような中で、次の世代を担う日本人ドライバーを奨励するためにどのようなことが行われているのでしょうか?

TS: それは難しい質問ですね。確たる答えは持ち合わせていません。もちろん日本人である以上、競争力のある若い日本人ドライバーが将来のF1界に登場して欲しいとは思います。ただ、日本におけるモータースポーツの歴史はまだ短いということも忘れてはなりません。私個人の場合は、スポーツの場で様々な国籍が競い合うことは素晴らしいと思う一方で、コックピットの中では国籍のことを考えることはありません。私はただ最善を尽くすのみであり、他のドライバーも同様の考えであることにいるとき、しかしながら、私の国籍について考えません。 私は最善をつくします、そして、他のドライバーも同様であることを願っています。


Q: では琢磨、あなたのキャリアプランは?
TS: Super Aguriの一員であることを幸せに感じています。このチームの将来プランは野心にあふれ、また興味深いものです。そして、まだ誕生して間もないこのチームのここまでの成長過程を楽しんできました。そして個人的には、私自身も野心にあふれておりグランプリで優勝したいと願っています。


Q: あなたは新車SA06に関してとても熱心ですね。Super Aguriとミッドランドとのギャップを埋められそうでしょうか?

TS: 間違いなく。私は本当にうれしく思っていますし、こういう表現は変かもしれませんが、もし我々がもっと速くていくつかのチームに優ったならば、別の問題を抱えることになったはずです。もちろん大いに改良された性能が欲しいとは当然思いますが、それは正しい道の進み方ではないと思います。なぜ我々の車が速くなったのか、その理由を完全に把握できないままになってしまうからです。私たちはSA05からの進歩を予測しました。私たちが持っている限られたデータを元に慎重に研究し、そしてミッドランドの近くに行けると予測したのです。そして事実、そうなったわけです! これはチームが、まさに何をしているか、そして今後の開発で何をしようとしているかを把握しているということを意味しているわけで、私はその意味でとても自信を持っています。SA06の設計チームは、テストもできない状況の中で素晴らしい仕事をしてくれました。その意味で、SA06は完璧に近いスタートを切れた言えるでしょう。もちろん純粋にドライバーの観点から見た場合は、より競争力が欲しいとは思います。ですが私たちの状況を踏まえると、私は非常にハッピーです。


Q: 車の競争力を高めるためにはどうしたら良いか、あなたの意見を聞かせてください。また、今この時点において最も弱いのはどの部分でしょうか?

TS: SA06をまともにテストしないままの状態で臨んだドイツグランプリは、実質的にはシェイクダウンの場でした。開発および設計チームは素晴らしい車を作ってくれました。そして、私は私たちが今進むべき方向に正しく向かっていると思います。シーズンの始まり以来私たちが言い続けている事ですが、すべての事は一歩一歩進めなければなりません。ハンガリーでは専用の空力パーツを持ち込み、またトルコでも専用の空力パーツと新たなフロントサスペンションを投入します。これらすべては、徹底的に研究された上で準備されています。これからも、すべてのレースでさらなるステップアップと若干の進化を見ることができるはずです。弱い部分についてですが、ここという中心的な部分はありません。ダウンフォースが弱いと言う人もいるかもしれませんが、すべてが関連していますので単にダウンフォースが弱点というように片付けられる問題ではありません。私たちは、テストをすることもできませんし、専用の風洞設備もありませんし、予算も限られていますし、他のチームと比べて人員も少ない、といった具合に多くの課題を抱えています。しかしそれでもチームはとても一生懸命取り組んでいますし、SA06をデビューさせてここまでのパフォーマンスを出せていることをハッピーに思います。これからも開発を続け、ミッドランドチームより良い成績でシーズンの終わりを迎える、それが私たちのゴールです。



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