gooブログはじめました!散歩写真の達人 石ちゃんのフォトエッセイ ーーー30年の私写真散歩 少しずつお見せしましょう。

「東京原色図鑑」散歩とスナップ写真1万点。
80年代の東京も。大好きな写真家に、濱谷浩、石元泰博、森山大道氏等。

カメ漫だらだら石ちゃん散歩 youtubeの動画は、静止画で勝負しようというぼくにも刺激になるなあ。

2020年11月14日 | 散歩 余暇 趣味 健康 デジカメ
現代の多くの人々は、静止画を見てその1枚の映像に数多くの情報を読める人は本当に少数派となっているのかもしれない。
たとえば、例えばですよ、大型家電量販店の大型モニターの映し出す動画の情報は、観るものに想像力を要求しないと言ったら言い過ぎかな、でも、実にシャープで美しく、いろんな撮影技術の進化もあって、今動画の持つ情報量の多さはかってないものになっているのでしょうね。( 綺麗、きれい、を否定するつもりは毛頭ありません。)

おいおい、こんなところで映像論をぶつつもりかい?

いえ、ぼく自身の現在の確認のためにも書きだしたにすぎませんから、ご安心を・・・

動画の欠点として、モニターに電気を使いますね、それって、やはり目に悪いといわれるブルーライトを浴びることが避けられないの?とすれば、ぼく自身も気を付けている、夜休む前にはできるだけブルーライトを浴びたくない、ここに唯一、スチール写真、1枚のプリントの写真がまだ生き残れるだろう意味がかろうじてあるように思います。
それに、50年くらいはその映像クオリティを劣化することなく、退色も変色もせずに長い間見られるという、そう、銀写真のほうにぼくは分があるのではないかと思うわけですね。油絵ほどの長い時間は持つかどうかはわからないが、よく江戸時代の末期に撮られた写真が今でも見られますよね、保存管理にしっかりお金をかけているからでしょうが…。

ぼくは多くの作品はカラーで撮っております。

で、オリジナルプリントでできるだけ長い時間、多くの人々にお見せしたいという欲求があります。その結果、銀写真が一番持つという結論に達したわけなんですね。

やや我田引水の気はありましょうが、名作と言われる写真を見るのも大好きなのでありますが・・・もちろん石元泰博の、「シカゴ、シカゴ」の中の名作とか、濱谷浩の、これは好きだなあという1枚をオリジナルプリントで見られるほどお金があるわけでは、断じてない。そう、ないのです。
ならば、写真集で見られるのでもよい。でも印刷物って、100年後も見られるもんなのでしょうか?
となると、やっぱりぼくのすべての写真の中からたった1枚でもいいから後世の人々にもお見せしたいものが果たしてあるでしょうか?こうなるとぼくのフォトグラファーとしての力量のなさが身に沁みて・・・来ることはぼく自身の問題です。
でも美しい動画は果たして、100年後も美しい動画としてみられるのでありましょうか。
DVDに入れてみても,DVDを見られる機器がいつまでもあるとは考えにくい。

何を言ってんだか…変な塩梅になってまいりましたが、結構銀写真は長い間見られるだろうことに異論はないでしょう。( 印刷物にしたらその限りではありませんよ。)

まあ、50年も持ってくれれば、例えば30代の方が気に入って1枚の写真を買って、家の中のどこかに飾り、それが見るだけで何となく心の癒しとか、日常の記憶とかになりましてね、その方が80代になった時に、もう何か心の安定剤になってくれていたら、癒しの基に慣れたなら、…映像を作ったものとしてこれほどの幸せはないだろうなという、そのことをちょっと書いてみたかったのですね。
長文、お読みいただきありがとうございました。
( しかしそのような作品が自分の写真の中にあっただろうかという疑問を抱きつつ。)

フォト・文 石郷岡まさお