まさみちゃんだよ

日常の活動報告

原水禁茨城・平和集会

2020-07-14 08:37:32 | 原子力

7月12日、被爆75周年原水禁茨城・平和集会が開催されました。

その中で、私は「水戸市原子力災害広域避難計画骨子の問題点」について報告しました。実効性ある避難計画とは何かが問われていますが、逃げることに限って言えば「全ての市民が安全に避難できる計画」ということになるのでしょうが、実際は様々なハードルがあり実現不可能です。

以下、当日の報告の要点を掲載いたします。

水戸市原子力災害広域避難計画骨子の問題点

2020年7月12日   水戸市議 飯田正美

1 計画策定の趣旨と位置付け

本計画・骨子は、水戸市地域防災計画(原子力災害対策計画編)の一部として位置付けられ、計画の骨子の段階から公表(2016年7月)し、その実効性を高めつつ骨子から計画へと改定する予定。その際,住民説明会などを通じて市民に原子力災害時の防護措置や避難方法などを説明する。

⇒実効性ある広域避難計画の策定とは何か  

2 市当局の課題設定

○ 県外避難先の場所

・地区別避難先の設定 ・避難ルートの設定 等  

○ 安定ヨウ素剤の配布方法(手順と場所)

○ 避難退域時検査(スクリーニング)の方法(手順と場所)

○ 移動手段の確保

・要配慮者(水戸市は病院と福祉施設が多い)の移動手段、福祉車両や燃料の確保

○ 複合災害への備え 地震・津波

・道路や橋の寸断

○ 避難先における支援体制

・受入れ要請、避難所開設のタイミングと運営、避難者駐車場確保、避難物資の運送方法、マンパワー支援

・行政機能の設置場所の確保

・避難者が帰還するタイミングや手法 等

○ 避難状況を確認する方法

⇒これだけで良いのか。  避難先での安全な生活環境は。帰還するための補償と準備などは考慮なし。

3 水戸市議会における議論

何をもって実効性ある広域避難計画ということになるのか。(2018年6月議会)

◎市長(高橋靖君) 飯田議員のほうからも話がありましたとおり,超えなければならないさまざまなハードルがございます。私たちは,まずそれを一つ一つクリアしていきたいというふうに思っています。どういう形態が完成形なのかということ,何をもってしてということについて,今,正直申し上げて明確なお答えは持っていません。

⇒国などにおいて明確な基準がない。  最終的には、市民(民意)との力関係となるのではないか。

4 感染症流行下での原子力災害対策、避難計画等の見直し

水戸市では広域避難計画はできていないが、屋内退避にせよ、避難移動、避難所生活の全てが密になる。

⇒感染症対策を逆手に取り、計画策定を遅らせることが求められる。

5 実効性ある広域避難計画はできない、このことを前提に

・「スヒィア基準」避難所一人当たりの居住スペース3.5㎡、現行2㎡の見直しを迫る。

・被ばくと汚染を前提とした避難計画は認められない強い意志を持つ

・避難計画づくりや避難計画に税金を使うのはおかしい、という世論づくり。費用は事業者が負担すべき

・原子力規制委員会は,避難計画の実効性の評価は権限外。避難計画を再稼働の条件にしないという態度

⇒いずれ、骨子から計画へと改定される予定。その際,住民説明会などで実効性の担保を迫ることが必要


東海第二原発の再稼働問題に関する要請

2020-07-13 13:05:08 | 原子力

 

 7月10日、安蔵栄水戸市議会議長あてに「東海第二原発の再稼働問題に関する要請書」を手渡しました。要請内容を要約しますと、①東海第二原発の再稼働に反対の意思を表明すること。②安全性向上対策工事の住民説明会の開催を働きかけること、③実効性が確認できない状況下では、再稼働への同意はあり得ないことを表明すること、以上3点です。


軍事研究せず!

2020-06-09 11:15:53 | 平和・憲法

久々に良いニュースが入りました。自然科学者は偉い。今が踏ん張り時です。

国立天文台、軍事研究せず 自然科学機構9組織が助成不参加

配信                                     共同通信

 国立天文台(東京都三鷹市)など九つの研究組織でつくる自然科学研究機構が、軍事応用できる基礎研究に対し防衛省が助成する「安全保障技術研究推進制度」への不参加を決めたことが6日、分かった。これまで機構内で議論され、財政難から参加容認を求める声も出ていた。機構は「各組織に意見を聞いて審議した。所属の全組織の応募を認めない」と説明している。  決定は4月23日。国立天文台と基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所(いずれも愛知県岡崎市)と核融合科学研究所(岐阜県土岐市)の5機関、アストロバイオロジーセンター(三鷹市)など4センターの9組織で適用される。


緊急労働相談の開催について

2020-05-19 17:59:21 | 労働

連合茨城新型コロナウイルス緊急労働相談 第4弾

~休業手当の未払いや一方的な解雇・雇止め・派遣切りを許さない!

5月18日(月)~当面の間(土.日.祝日は除く)但し、5月23、30日の土曜日は開催

時間:9時から17時30分

電話:フリーダイヤル 0120-154-052

メール:info@ibaraki.jtuc-rengo.jp

FAX:029-227-8610

問合せ 029-231-2020(担当:川城さおり)

 

上記のとおり、連合茨城では新型コロナウイルスに伴う緊急労働相談を行っていますので、早めにご相談ください。

 


新年のメッセージ

2020-01-01 09:26:40 | 政治活動

新年明けましておめでとうございます。

 旧年中は、私たち社民党の活動に対しまして、みなさま方の大きなご支援・ご協力を賜り、心から感謝と御礼を申し上げます。

 昨年の統一自治体選挙および参議院選挙は、社民党の存亡をかけた政治決戦となりました。目標とする議席増は果たせなかったものの、みなさま方のお力で、比例得票率2%を獲得して政党要件を維持することができました。「憲法を活かす政治」で「支えあう社会」をめざす社民党の政策や主張には、多くの期待の声が寄せられました。また、野党共闘の前進もあって、改憲勢力を3分の2割れに追い込むことができました。社民党は、暴走するアベ政治に苦しめられているみなさま方の思いをしっかり受け止め、2020年を「改憲元年」にさせてはならないとの決意を新たにしています。

 国会では、歴代最長となった安倍政権の下で、行政と政治の私物化が進み、隠ぺいや改ざん、ねつ造・偽装など、嘘やごまかしの「忖度政治」が横行し、民主主義の根幹が揺るがされています。大企業の内部留保が過去最高を更新する一方、実質賃金はマイナスとなり、消費税増税が追い打ちをかけ、国民生活も深刻になっています。参院選後、社民党は、衆・参両院で立憲野党の共同会派を組み、消費税増税や年金財政検証、全世代型社会保障、日米貿易協定、日韓・日露外交、集中豪雨や台風災害の復興など、山積する諸課題に対する安倍政権の姿勢を追及しました。野党の結束したたたかいは、公選法違反疑惑の2閣僚を辞任に追い込み、また公平・公正さを損なう大学入試共通テストの民間英語試験や国語・数学の記述式問題の導入を延期させました。

 その過程で発覚したのが、総理主催の「桜を見る会」と後援会による「前夜祭」疑惑です。安倍総理は資料を隠ぺい・廃棄し、野党の追及に逃げ回り、国民への説明責任を果たすどころか幕引きに必死です。さらには、安倍政権が成長戦略として打ち上げているカジノをめぐる収賄容疑で、自民党議員が逮捕されました。これに対し安倍総理は、事業費規模26兆円のバラマキ経済対策で国民の関心をそらし、衆議院の早期解散も視野に入れて通常国会に臨もうとしています。社民党は、これら疑惑を徹底追及するとともに、カジノ推進法・整備法の廃止をめざします。アベノミクスの検証、消費税増税と社会保障の抑制と負担増の追及、不公平税制の是正、脱原発と再生可能エネルギーの促進、人間らしい生活ができる最低賃金と働く者のための働き方改革の実現、過去最高を更新する防衛予算や自衛隊の中東派遣の徹底追及、辺野古新基地建設とオスプレイ導入の中止など、山積する課題に取り組みます。

 衆議院選挙が必至の今年は、「政局政変」の年です。「2020年改憲」を公言し憲法9条改悪に突き進む安倍政権を退陣に追い込むために、立憲野党が必ず勝利しなければなりません。社民党は、今の腐りきった政治を変え、民主主義と立憲主義を国民の手に取り戻すために、市民のみなさんとの共闘をさらに強め、たたかいます。憲法改悪を許さず、いのちと暮らしと雇用を守る「人といのちが輝く社会」の実現に全力をあげます。「憲法に基づく政治」をともにつくっていきましょう。

 2020年がみなさま方にとってよりよい年となりますよう心から祈念するとともに、社民党への一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2020年 元旦

社会民主党党首 又市征治