ときがわ町 開業社会保険労務士(社労士)の日記

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問題社員を生まない労務管理②入社日編その2雇用契約書に思いを

2015年06月12日 | 問題社員を生まない労務管理とは?

みなさん、こんばんは。

入社日初日は大切な日です。

■伝えるべきこと
労働条件を説明することはもとより、

「なぜあなたを雇用したのか?」

と伝えることは大切です。

そしてあらためて

「どんな会社なのか?」

良いところも悪いところも

伝える。

「どんな仕事についてもらうのか?」

これらをしっかり伝えて雇用契約書に

サインをしてもらいます。

ポイントは、「個室」でマンツーマン

で説明することです。

そして、「入社日にしか言えないこと」

を伝える。

たとえば、年次有給休暇。

中小企業であれば、少人数で仕事を回

しています。

「うちは〇人の小さな会社です。有給

もなるべくとってもらいたいけど、

なかなかうまくいかない。

仕事が回らず、休むとたちまち誰かに

負担がかかる。
 
だからこそ、休みをとるときはちょっ

と前から休む日をみんなに伝えて、段

取りや配慮をしっかりしてもらわないと

いけません。」と伝えます。


入社1日目がポイントです。「そりゃそ

うだ」となるのか?

数年たってしまうと「理屈はわかりますけど

・・・」では大きく違いがでます。


■なかなか時間はとれない。だからこそ


落ち着いてなかなか話す時間はとれませ

ん。だからこそ、

入社1日目はしっかりとその従業員のた

めだけの時間をとり、いいにくいことも

伝えます。

■何のために仕事をするのか?

何のために仕事をするのか?は最後に必

ず伝えておきましょう。

仕事の実力を養う、人間的に成長する、

他者との交流や人間関係の構築を経て、

それによってはぐくまれる心の成長をし

てほしい


と伝えます。

給与はもちろん大切です。成果も大切。

しかし、ここを強調しすぎると、「食って

いくための手段」となり、「楽して儲ける

には?」となり、成長とは逆方向になります


「人に喜んでもらえる仕事をしよう。

一緒にそういう仕事をする仲間です」


と伝えたら、相手はどのような姿勢で

仕事をするでしょうか?

従業員=コストという意識をあまり強く

持ちすぎると、

従業員も仕事=食っていくための手段。

と同じ反応を示します。

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問題社員を生まない労務管理①入社日初日編

2015年04月13日 | 問題社員を生まない労務管理とは?
みなさん、おはようございます。

温かい日が続きましたが、今日は少し

肌寒い日となりましたね。

労務管理の難しさ、それは

相手が「人」であること。

ルールがあるから、守るではなく、

人としてそれはど~なのよ?

ということがなかなかうまく伝わらない。

経営者の従業員に対する思い。親心。

「仕事を通じて、人間を磨いて成長

してほしい。」


それが切なる願いです。

しかし、そうはなかなかうまくいかない。

経営者のみなさまの共通の悩みの種です。

相手をどうみるか?相手に対してどう関

わるか?がそのまま影響しているという

ことがポイントになります。


そこで今日は、経営者様向けに、問題社員

を生まない労務管理について綴ります。


実は、従業員教育の中でも、「心のあり方

を伝えるときに、黄金の時間ともいえるのは

入社日」です。

経営者だけでなく、入社した従業員にとっても、

節目。そして新しい人生の第一歩。

サラリーマン経験のある方なら、特に新卒のときを

思いだして頂きたいのです。

気合い入ってましたよね。いい人間関係を築きたい!

会社に貢献できる人間になりたい!


そう思いながら入社したものの・・・・。

【入社日】
ちょっと難ありそうだけど、まーいい会社。

雇ってもらったし、ここでふてくされずに

素直に頑張ろう。自分で決めて入社したんやし。


【1年後】

結構嫌な部分が見えてくる。

ここまで言われるとヘコむわー。

ま、まー、雇ってもらったんだし、まだ

我慢だわ・・・。

→最初は自責の念。緊張の距離感。


【3年後】

ワダスだってだんだん仕事を覚えてきた。

義務は果たしてる!


お前らこそどうなのよ!と言いたい。

いくらなんでもお前もできてないだろ?

でも仕事を教わってるし、それはいっちゃいかん。

→仕事を覚え、自信もつく。いいかえしたいけど
 
 恩義を忘れていない。距離感は保てている。



【5年後】

一人前のポジション。

ある程度一人で仕事をこなしているし、

会社にも貢献できている!

もう言わせてもらうぞ!

→自分の職場での存在価値もわかる。居場所を確保。

 感情的になりやすい。
 
 距離が近づき過ぎる傾向に・・・。

 遠慮がなくなる。


【入社日はどんな日か?】

経営者、従業員双方にとって、

期待に胸を膨らませるメモリアルな日。

何となく心地よい。{/
heart/}

期待感、ドキドキ感、距離感、お互いに

嫌なところが見えていない。

だからこそ、経営者、従業員がお互いに

理解しあう最大のチャンス。

何より従業員もモチベーションが一番高く、

染まっていないため、当たり前のことを伝える

には一番良い時期なのです。

入社式の日の社長の言葉は大事です。

社長~いいこというやんけ!

ついて行きますわ~~~!!!

【シチュエーションは大事です】

要は環境です。

環境が整っているからこそ、伝えるべきことが

伝わる。

ざわざわした繁盛ラーメン店の中で、意中の人に

思いを伝えたら、フラれますよね。

ここぞということを伝えるときに、

やはり環境は大事にしますよね。

静かなところ、落ち着いた雰囲気。

お互いの距離感がベストなタイミング。

ヨシ!ここで告白!

今日のお話はここまでです。

次回は何を伝えるか?をお話します。

入社日に渡す労働条件通知書の説明は大切です。

このこともお話します。

長い文章をご一読いただいてありがとうございます。

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