吉松真幸のボランティア報告書

鹿児島在住、吉松真幸(仮)の東日本大震災ボランティアレポート ボランティアから帰っても、他の形の被災地支援を模索中。

大災害時のボラセンの限界と対応策

2011-04-04 18:16:14 | ボランティアの制度的なこと
今日、全ての班の活動が終わり、ボラセンに帰るバスの中で、いちばん前に座っていた、若いひとりのボランティアが後ろを向いて、
「皆さん、提案です」
と声を上げた。

彼の主張を要約すると、以下のようになる。

生活再建の動きが加速するにつれ、ボラセンへの依頼が増えている。

ボランティアの数も、増えてきている。

しかし、依頼とボランティアとの間のマッチングが、ボラセンの処理能力では対応しきれなくなっている。
(ボラセンが開く前から並んでいる僕たちは、一番に依頼を受けることができるが、)昼になっても依頼を受けられないボランティアもいる。

一方で、(個人ボランティアは、当日の朝にならなければ依頼を受けることができないが、)団体ボランティアは、前日のうちに依頼を受けることができる。

だから、団体ボランティアは、ボラセンが開くよりも前に、活動場所に向かっている。

そこで、今このバスに乗り合わせたメンバーで、ひとつの団体として登録するのはどうか?

そうすれば、個人の寄せ集めのこのメンバーでも、より早い時間に活動を開始でき、より多くの依頼に応えることができる。
また、ボラセンの負担が軽減でき、より多くの、他の個人ボランティアが、効率的に依頼を受けることができるのではないか?

もちろん、このメンバーには、あと1、2日で帰るボランティアもいるだろう。
そうしてできた欠員は、その都度補給すればよい。

……その後、質疑応答、意見交換があり、ボラセンに帰る頃には、満場一致で決定した。


これから先、大災害が起こった時、個人ボランティアの活動を円滑に進めるためのひとつの解、とまではいかなくても、大きなヒントがあるように思われた。


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