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トレーナー的日記。

できる事が増えるより楽しめる事が増えるのがいい人生。。。モタさん

Etc 世代別運動法

2021-05-17 | 日記
JSPOの会報誌Sport Japan Vol.55から、国士舘大学の須藤教授による「世代で変わる効果的運動」なるレポートが面白かった。

先ずはジュニア期の運動の重要性。
この時期に運動が不足する事で、肩幅が狭くなり顔が大きくなるという体形への悪影響。この時期に骨や関節への刺激が少ないと骨も大きく成長出来ないし、体幹も大きくならないと。心臓や肺機能を強化しないと骨格は大きくならないため、自体重トレーニングとエンデュランス系トレーニングで最大酸素摂取量を大きくしていく事。加えてこの時期の運動はIQにも大きく影響している他、昨今問題視される事の多い「ゲーム脳」の回避も望めると。成人後の踊れない人や歌えない人にならないためにも、この時期に運動しておく効果は大きいみたい。ただ刺激の与え過ぎは逆に成長を止める原因にもなる事から、身長成長速度曲線などから個人差への配慮も重要だと注意。
このコロナの時代、MBL式のトレーニングを勧められていたのも興味大。トレーニングは各自が自主的にやっておき、グラウンドに集まった際には実戦練習のみ行ってアピールしていくスタイル。日本式の全部見てもらうスタイルではなく、「やらされる」から「自らやる」にシフトしていく時代・・・この感覚を高校進学までに植え付けろと。たしかにこの感覚って、もはや❝全ての回答だな❞とすら思うかも。

そして運動単位に変化が始まるミドル期。
運動不足による睡眠不足・・・日中に体温をしっかり上げてないので夜に下がらない。ミルキングアクションが少なく代謝産物が足に溜まりやすくなる事でむくみが発生し、血中コレステロール・動脈硬化・脳梗塞・ガン化・・・といったリスクの増加。汗をかかない事で高血圧の心配も始まる時期で、更年期の影響が強い女性は特に要注意。
運動して交感神経からホルモンを出す・・・汗をかいて脂肪を付けずに筋肉をキープして血管から強く若返らせる。肩甲骨周りのタイトネスから血流が悪くなり、視力や認知機能への影響が始まる。モモ周りのタイトネスから腰痛が始まり、足裏の衰えからジャンプ系の運動が困難になっていくと・・・もはや心配しかない感じ。

ついにシニア期。
アメリカではエイジングという専門学があるようで、イメージと違って喜怒哀楽が激しくなる時期だと。自己中心的になる事から孤立しがちになるリスクも。身体的には脊柱管狭窄症が進行する事でしびれや歩行障害が始まる他、東洋人は股関節が悪くなる事も多いと。右利きは左膝痛から始まって左股関節痛へ・・・そして右膝痛から右股関節痛へ進行していく傾向との事で留意したい。代謝の衰えから体重管理の重要性は増すが、ジュニア期よりも個人差が大きくなるとの事で、指導者の配慮を要するところとの事。選手と指導者の能力っていよいよ別物になってきたなと。


Box プリティボーイ vs タイタン

2021-05-07 | 日記
無事に録画観戦。

IBF世界Sフライ級タイトル戦「ジェルウィン・アンカハス(フィリピン) vs ジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)」
35戦1敗の王者アンカハス選手に23戦1敗のロドリゲス選手が挑戦するスーパーファイト・・・無観客が残念過ぎる。
試合は立ち上がりからアンカハス選手が伸びる左ストレートを上下に打ち分けまくり。捨ての右フック⇒左ストレート、右ジャブ⇒左ボディストレート、右フック⇒左ボディストレート⇒右ジャブ⇒左ボディストレート・・・。対するロドリゲス選手も徐々にアタック開始で、左右ボビング⇒右アッパー⇒左ストレート、バックステップ⇒右ストレート⇒左アッパー・・・お互いがコンビネーションとカウンターを打ち合うハイレベルな攻防。
中盤の6Rになるとアンカハス選手が一気にインファイトを仕掛け、ロドリゲス選手もメキシカンらしく真正面で応戦。解説の飯田氏が指摘する通り、お互いが引けない勝負所である事を理解している通りの打ち合いを展開。8Rに入ると序盤から打たれ続けたボディの蓄積が表面化し、ロドリゲス選手が初めてコーナーに詰められて1ダウン。続く9Rも開始からお互いが打ち合いを選択し、ロドリゲス選手は再度ボディでダウン寸前まで追い込まれるも終盤は盛り返す執念を見せる。アンカハス選手が758発を打ちロドリゲス選手が826発を打ち合いながらの判定はUDにてアンカハス選手の勝利に。
ぜひ井岡選手とアンカハス選手の統一戦が見たい。


ジム(Kick) 4月興行

2021-04-25 | 日記
ジムから1名が参戦。

ライト級3回戦「福島勇史 vs パントリー杉並(杉並)」
立ち上がりはパントリー選手がパンチ中心にプレスをかけ、福島がそれを捌きながらローキックを返す展開。2Rに入り逆に福島のパンチでパントリー選手がダウンを喫した事で展開が一変。福島の追撃で2回目のダウンに成功した時点でセコンド的にもフィニッシュかと思ったが、ここからパントリー選手が底力を発揮。トドメのフィニッシュを取りにいく福島に対して、捨て身の打ち合いで挑んでくるパントリー選手。福島もこれに答える真っ向勝負で右ストレートと左フックのカウンターをお互いがラッシュし合ってそのまま2R終了。キックの試合では中々お目にかかれないくらいの弾数が飛び交う勝敗を超えた好ファイト。
福島はこのまま大量リードを保って最終ラウンドを逃げるのも手・・・そこにパントリー選手がダメージを引きずりながらも逆転の打ち合いを挑んできた事で再度福島にスイッチが入った感。前のラウンドよりも近い距離で打ち合うシーンも見せ、最後は再三当たっていた左フックを直撃させてのKOフィニッシュ。

正直あれだけリードして迎えた3Rにおいては選択肢は他にもあった・・・それでも当方は3Rの福島の選択を大絶賛したいと強く思う。2Rの追撃で殆どの燃料を使い果たした所に、後が無いパントリー選手の逆転をかけたアタックに打ち合いで答えた福島は山を一つ越えたとすら予想。そしてあまり衝撃が無かったと話すフィニッシュブロー・・・あのギリギリの状況の中、本当に人が倒れるパンチを体感出来た成果も大きかったなと。
ジム連勝をもたらしてくれた福島に感謝。


MMA UFC NOW

2021-04-11 | 日記
スカパーの「Dreamで逢えたら」に引き続き、S10にてUFC NOWを録画観戦。
先ずは初回の♯1。カリン・ブライアント選手が進行を務め、ゲストにはカブ・スワンソン選手とすでに引退したケニー・フロリアン氏が登場。ブライアント選手は元々女優でもあるのでビジュアルの映えもいいし進行もお上手。

UFC212「クラウディア・ガデーリャ×カロリーナ・コバルケビッチ」
先ずはガデーリ選手が法律学校を卒業し将来は軍隊への進路を希望している事から、選手のセカンドキャリアについて言及。経営者の一面も持っている両ゲストなだけに、現役中からセカンドキャリアを考えるガデーリ選手を強く肯定。特にスワンソン選手は全エネルギーを戦いにつぎ込んでしまう事すら否定的で、格闘技以外の事も同時進行しておくべきだと。アスリート全般に言える事だとし、長期的プランを描けていない選手が後に破滅するとまで。
4年前のこの試合は1Rでガデーリ選手がバックチョークでフィニッシュ。予想通りではありながら、ガデーリ選手のベストバウトとの評価。

UFC Fight Night 108「オヴィンス・サンプルー×マルコス・ホジェリオ・デ・リマ」
サンプルー選手がメンタル強化のため練習後にメモを取っているルーチーンから、両ゲストがメンタル面を解説。両ゲストともメンタルコーチを付けていたらしく、現役のスワンソン選手は現在もメンタルトレーニングを毎週行っていると。
この試合は2Rにサンプル選手がリマ選手の左ミドルをキャッチしてテイクダウンに成功。そこからパンチとヒジのパウンドから得意のヴォンフルーチョークでフィニッシュ。両ゲストが抜き方を解説してくれていて勉強になる・・・。

UFC Fight Night 106「マウリシオ・ショーグン×ジャン・ヴィランテ」
あのPrideにてランペイジ⇒ノゲイラ⇒オーフレイム⇒アローナ・・・と1年間でこれだけの化け物と対戦し続けたショーグン選手にスポット。ファイターの多くが特化型だった時代の中で、ショーグン選手がオールラウンダーの走りだったと解説。現役UFCファイターがPrideをファンだったと語ってくれるだけで嬉しい限り。
3Rヴィランテ選手の右ストレートをバックステップでかわしながらの右ショートフックがカウンターで直撃。そこからきちんとラッシュも見せてのフィニッシュ・・・まさに35歳となったショーグン選手がベテランの味を見せた一戦。

さすが地上波と違って無駄なゲストがいない分内容が濃い・・・ファンからの質問に答えるコーナーは勉強になるし、両ゲストが選ぶトップ5選手も懐かしくて面白い。おまけにトレーニング風景もちょいちょい流してくれる楽し過ぎる良質番組。格闘技ファン的に継続してチェックしなくてはいけないマストな番組。


ジム(Kick)Knock Outアマチュア

2021-04-01 | 日記
ジムから5名が参戦。

女子55㎏以下戦「吉村法子 vs 高野かおり(シーザージム浅草)」
立ち上がりこそ打ち合えたものの、すぐに相手が首を取っての膝蹴り選択に移行。それでもラスト30秒からのパンチで当方的には1Rのラウンド勝者は吉村と判断。ただ2Rになると練習不足が露呈・・・加えて首相撲からの膝蹴りを重視するポイント特性も相まって1ダウンも取られての完敗。練習していない上に適正体重より5㎏も重いウェイトはさすがに厳しかったかなと。

55㎏トーナメント準々決勝戦「蒔田亮 vs 柿崎塁(クロスポイント大泉)」
この試合は実に微妙な判定の上での勝利だった訳だけど、何より蒔田は脚が動かせる事で常に一定のパフォーマンスを出力できる点が素晴らしい。恐らく今後も好不調の波が少なく、結果的に安定した戦績を残せる選手になれそうと期待大。相手の柿崎選手も安定した強さを感じれる選手・・・アマでもプロでも問題なくやっていけるレベル。
55㎏トーナメント準決勝戦「蒔田亮 vs 前田大尊(マイウェイ)」
力強くプレスかける前田選手に対し、蒔田は脚とスピードで対抗。蒔田はリードこそ出ないが、返しの左が打てる事で打ち合いでも引けを取らない強さを見せる。コーナーに詰められて連打を浴びてしまい文句のつけようが無いダウンを取られるが、最後も激しく打ち合っての判定負けは今後の可能性を大きく見せたと思う。

60㎏以下戦「藤井恒承 vs 井上亮(クロスポイント吉祥寺)」
驚くほど伸びる井上選手の右フックを軽く被弾しながらも、藤井の右も1発目から当たる。ただこれが逆に作用してしまった感・・・ここから藤井は右頼みに傾倒してしまい左が全く機能していない。左が出ないのでアタックもかけ辛いしコンビネーションも出ないしで当然の判定負け。ただ理由がはっきりしている分だけ問題はすこぶる軽い。

60㎏以下戦「蘭賀大介 vs 松永進之介(FJ KICK ASS)」
自分から打っていけるハートは蘭賀の強み・・・この日もオープニングは蘭賀が取る。首相撲からの膝蹴りを取る傾向みたいなので微妙ではあったが、1Rは何発もヒットした蘭賀の右ストレートを評価したいと。2Rになるとガスが切れ始めるも蘭賀の右はヒットしていたが、ラスト30秒で一機に被弾してしまいの逆転負け。とても惜しいファイト。

60㎏以下戦「坪井幸輝 vs 藤原聖也(Next Level渋谷)」
坪井も同じく右一本でのファイトに。冷静だし相手の攻撃が見えているのに左が出ない・・・当然に自分から仕掛けにくいし、コンビネーションが出ないので打ち負ける。なまじ右が当たるので難しい所もあるが、相手の藤原選手は何発も軽い左と軽い蹴りをコツコツと打っていたのを見習いたい。ただ課題がはっきりしているので対策は容易。

ウチの選手はやはり強打に頼る思考が身体に染み付いてしまっているのが見て取れた。右の何倍も出さなくてはいけない左がトータル3発未満という驚きの試合も・・・手数が少ない&コンビネーションが出ない⇒勝率が下がるという循環は誰にも想像できる結果だと思うので要検討。加えて相手の蹴りに対して手が動いてしまう悪癖も散見された。蹴りをキャッチしていくならいざ知らず、首から下の攻撃に対して頭のガードを解くなどという事は絶対にあってはならない訳で。そんな上級テクニックはK-1のトップ選手でもない限り選択肢にすら入らないと。殆どの選手がそれで被弾していたし、〝本物“と戦ってしまう前に要修正しておきたいところ。




Box ブルーノーズ vs エル・アラクランチート

2021-03-18 | 日記
楽しみにしていた1戦をエキマ観戦。

NABF北米フェザー級タイトル戦「アダム・ロペス(アメリカ) vs ジェイソン・サンチェス(アメリカ)」
フェザー級の北米タイトルを持つロペス選手とWBOユースのタイトルを持つサンチェス選手の対戦。
当方お気に入りのロペス選手・・・スピーディでスタイリッシュに戦える今時なスタイル。自分らの時代には無かったこの手のファイトスタイルをトレーナー出来なくてはいけない訳で・・・身体能力の高い選手はぜひとも参考にしてもらいたい選手の一人。
ただ試合が始まってみると相手のサンチェス選手も全然速い・・・付いてくるというよりほぼ互角レベル。サンチェス選手の踏み込みながら打てるアッパーにロペス選手の右サイドから打つ右クロスと、お互いに持ち味を発揮しまくり。かなり危険な距離で打ち合いつつも、主導権はいったりきたりの実力伯仲。スタートからかなりのハイペースで飛ばした両者だが、ついに中盤辺りからサンチェス選手が失速気味に。攻撃のバリエーション、常に移動するポジショニング、打ち終わりをディフェンスでエンドするリスクコントロール・・・これら現代ボクシングのスキルをロペス選手が存分に見せてくれて教材になる試合だったなと。
判定はMDにてロペス選手に・・・実況陣もレベルの高さを大絶賛した1戦に大満足。


Etc Japan Sports Week

2021-03-03 | 日記
この日はJapan Sports Weekのセミナーに参加。

当方が参加したのは「コロナ禍を乗り越え、Bリーグをどう次のステージに導くか」。講師はBリーグチェアマンの島田慎二氏。
本当は「大学スポーツの未来を考える」にも参加したかったのだが、お仕事の都合で間に合わず・・・。
先ずは島田氏のプロフィール。そしてBリーグ発足からコロナ過の現在まで、そしてその先の展望を話されていた。Bリーグの集客率の増加っぷりも凄かったが、このコロナ過においてもオンライン視聴では更に伸びているという現状に驚き。
そして何よりオープン目前となった沖縄アリーナの凄さ。市民体育館で行う「行うための試合」では無く「見せるための試合」・・・観客が週末を楽しみに待ってくれる非日常を演出するためには、専用アリーナが絶対に必要なのだと。510インチビジョンや60台のカメラで実現する4Dreplayなど、とんでもない設備が近日オープンすると。恐らく自分はここでBリーグの試合を見るために沖縄に行くとすら思った。
チェアマンの島田氏はリーグ運営だけでなく、各クラブ運営のサポートにも力を入れている。自分の事をクラブチームの営業マンだとも言い切っていた。クラブチームの事務サポートから行政や企業への営業活動まで共に行っていると。そしてリーグが儲かっても意味が無いとし、各クラブチームが儲かるシステムを構築出来なければ誰も幸せになれないと力説。そして驚いたのが目標達成率で未達成が発生した分を自らの年俸から差し引いているとの事。現在のところはクラブチームも所属する選手の年俸も順調に推移しているが、野球やサッカーと比べて「まだまだ完全にマイナー競技だと考えており、これからだ」と話されていた。
格闘技界とのあまりの違いに閉口・・・。




ジム(Kick)2月興行

2021-02-26 | 日記
ジムから1名が参戦。

59㎏契約3回戦「山本太一 vs 源樹(リバティ)」
練習通りのスリップから左ストレートをリターンで打っていくコンビが初っ端から当たりまくり。逆にこれが当たりまくる事で他の攻撃があまり出なかった反省はあるものの、もはや山本が仕留めにいくのかを問うファイトに。相手の源樹選手がリターンを取られながらも臆せず打ってきてくれる助けもあって、3Rの終了間際ながらTKOにて見事フィニッシュ。
ジム久々の勝利をTKOで飾ってくれた山本には感謝。

この日の第一試合に組まれたアマチュア戦の伊藤千飛選手が凄かった・・・まるでK-1選手のようにボクシング的に戦える選手で、完全にこの日の興行で一番プロフェッショナルだったというオチ。天心選手の弟も勝てなかったというのにも納得。


Box 堀川龍 vs 重岡優大

2021-02-21 | 日記
無事に録画観戦。

日本ユースライトフライ級タイトル戦「堀川龍(三迫) vs 重岡優大(ワタナベ)」
アマエリートB級テスト入りの両者・・・お互いにプロ無敗同士のユースタイトル戦。注目のファイトに加えて、解説が八重樫氏&レフェリーが当方好みの葛城氏で更に期待値が上がる感じ。
立ち上がりから軽量級らしく早送りのようなスピードで戦う両選手。お互いに積極的な打ち合いを展開し、解説の八重樫氏が「レベルの高いカウンターの取り合い」と評価。ただ当方的には堀川選手のスピードに重岡選手がついてくるのが意外・・・これにより堀川選手の仕掛けが上手くいっていない印象に見える。スピードに乗せた細かいフェイントに重岡選手が付いてくるので、意外と正面でカウンターを打ち合う展開になり、徐々にパンチのある重岡選手の照準が合い始めてくる怖い雰囲気。
4Rにコーナーの木村拓也アナが「序盤の駆け引きで感じが掴めた」と重岡サイドの会話を実況してくれた矢先、重岡選手のダイレクトの左ストレートが直撃し1ダウン先取。続く5Rになるとカウンターの精度にはっきりと差が開き始め、左サイドからの左ストレート直撃で再度1ダウン。ここからは重岡選手のプレス全開の詰めでRSCにてTKOフィニッシュ。最後のラッシュも軸が安定していかにも効きそうなパンチを連続していて大器の予感。
堀川選手ほどのボクサーに早くも黒星が付いてしまう厳しさを実感しつつも、弟がWBOアジア王者の重岡選手のプレッシャーを考えたら致し方無しか。両選手にはいつか再戦の機会があるといいなと期待。


Box LEGEND

2021-02-12 | 日記
医療従事者への寄付とカードの豪華さに負けて現地観戦。

「木村 翔 vs 武居 由樹」
元WBO世界フライ級王者の木村選手と元K-1Sバンタム級王者の武居選手の対戦。階級の差以上に武居選手のワンサイドゲーム・・・今のK-1勢のボクシングスキルで3R勝負ならボクシング王者相手でも勝てる可能性は十二分だと。
「京口 紘人 vs 八重樫 東」
WBA世界ライトフライ級王者の京口選手と元3階級王者の八重樫選手の対戦。八重樫選手が往年のインファイトを見せ、京口選手がそれに付き合ってくれるというサービスで最高のファイトに。
「森脇 唯人 vs 井上 岳志」
75㎏級日本代表の森脇選手とWBOアジアSウェルター級王者の井上選手の対戦。当方最注目のファイト・・・大学リーグ戦から見てきた森脇選手を応援してしまう訳だが、後半少し疲れた感がありながらも技術は確実に上をいっていた。
「秋山佑汰 vs 平岡 アンディ」
国体バンタム級王者の秋山選手と日本Sライト級1位の平岡選手の対戦。成松選手の代役としてまさかの当日オファーを受けた秋山選手・・・何と午前中にジムワークした後のオファーだったらしくさすがにバテ気味。
「岡澤 セオン vs 佐々木 尽」
69㎏級日本代表の岡澤選手と日本ユースSライト級王者の佐々木選手の対戦。やはり3Rマッチになるとアマ王者が最強か・・・試合後のマイクでこのルールならどんな世界王者とやっても絶対に負けないと言い切った岡澤選手が頼もしい限り。
「内山 高志 vs 坂 晃典」
元WBA世界Sフェザー級王者の内山選手と日本Sフェザー級王者の坂選手の対戦。内山選手はさすがにバテ気味で往年のリードが出なかったけど、ディフェンススキルさえ枯れていなければ全然現役と戦える事を教えてくれるファイト。
「井上尚弥 vs 比嘉 大吾」
WBA・IBF世界バンタム級王者の井上選手と元WBC世界フライ級王者の比嘉選手の対戦。比嘉選手がここまで歯が立たない相手がいるのか、というくらいの差を見せる井上選手が異次元。

かつての旧K-1時代のような豪華な演出の数々・・・VFXだけでは無い生のパイロエフェクトが超絶豪華で、開演を告げる火薬の爆音にはホンキで驚いた。それにしてもこの豪華なカードに上限5000人という限定枠が残念過ぎる・・・チケット10万円も致し方無しか。そして大会後の閉めの解説で渡嘉敷氏が「アマは本当に実力のある選手しか勝ち上がれない」とコメントしていたのが印象的・・・この真理を一般のファンが認識してくれるとまた面白いなーと。とにかくぜひまた企画して欲しい欲求。


Box エルチニート vs クールボーイ

2021-02-09 | 日記
無事に録画観戦。

WBA世界Sバンタム級暫定タイトル戦「ビック・パシージャス(アメリカ) vs ライース・アリーム(アメリカ)」
パシージャス選手は16戦無敗、アリーム選手は17戦無敗という無敗パンチャー対決。
お互いに多少粗削りな所もありつつ・・・積極的に打って出ながら機動力があってスタイリッシュに戦えるという現代型ファイターなお二人。ただ踏み込みとバリエーションでアリーム選手が一枚上手かなと。2Rに先取する1回目のダウンも、スピーディーなアタックを繰り返しながら突然右のボラート気味のフックを混ぜてくる上手さ。パシージャス選手の効き方からほぼ見えて無かった感。
この後もアリーム選手の攻守に渡るバリエーションの多さにパシージャス選手がついていけず展開を変えられない。パシージャス選手はダックやウィーブのような下や前に避けるディフェンス精度に難があり、セコンドが指示する潜ってからの右フックのポジションに辿り着けていない。スウェーイングからのリターンショットを得意としているようだが、アリーム選手に完全にマークされていて1発も当たってないのに変えていけないのもマズい。両者の準備の違いが鮮明に出てしまい、6Rに1ダウン9Rに1ダウン11Rに1ダウンでTKOフィニッシュ。
結局パシージャス選手をここまでワンサイドにしてしまったアリーム選手が脅威的なのかも。身体能力の高さと頭の良さを明確にアピール出来た試合だったかと。

WBO世界Sバンタム級タイトル戦「アンジェロ・レオ(アメリカ) vs スティーブン・フルトン(アメリカ)」
王者で20戦無敗のレオ選手に1位で18戦無敗のフルトン選手が挑む1戦。
この試合もまた手数が出る好ファイト。プレスをかけるレオ選手に対してパワフルなジャブを当てまくるフルトン選手。レオ選手はファイターらしくプレスを強める策を選択し、対するフルトン選手も真っ向迎え撃つ姿勢。フルトン選手はジャブの打ち終わりにリターンを返された次のアクションに強いジャブを打っていく・・・レオ選手はショートレンジでカウンターを合わされた次のアクションでフルショットのコンビネーションを打っていく。お互いが貫きつつ、本来ボクサー型のフルトン選手がインファイトでも打ち負けないという意外な展開へ・・・インファイトのみに活路を見出すレオ選手と違って、イン・アウト両局面で戦えるフルトン選手の有利が中盤辺りから鮮明になり始める。12R終盤には勝利を確信したフルトン選手がガッツポーズを見せるほどの差が開き、終わってみればUD判定にて王者交代。レオ選手も800発を超える強打を打ったが、1200発近くを打ったフルトン選手の頑張りが素晴らしかった。
特筆すべきは解説陣も指摘していたフルトン選手のインファイト処理が超絶に上手い事。ボクサー型の選手がインファイトを長く継続する一つのメソッドと言えるかも。このフルトン選手も実に頭の良い選手だなと。

今回のエキマは2試合ともにかなり面白かった当たり放送。
つくづく当方らの80~90年代とは競技レベルが違う事を痛感させられた。そして実況&解説陣の指摘もとても勉強になったし、こういうプレゼンしてくれるおかげで日本のボクシング界は強くなったんだなとーという感慨。


Etc 須佐勝明 vs 谷川浩司

2021-01-21 | 日記
ここ数年スポーツ誌のNumberで将棋が取り上げられてる事で少し話題になってたところに、アマで天才と評された須佐勝明氏が現役九段に将棋で挑戦したとかいうNewsを発見。対局は12月17日に終わっているみたいだけど、それが2月27日にTV放送してくれるという超絶楽しみ。当然に特別ルールで、谷川九段は飛車落ちに加えて持ち時間が半分の25分との事で忘れずにチェックしたいなと。ロンドン五輪でフライ級代表だった須佐勝明氏・・・五輪では結果金メダリストとなったラミレス選手に負けてしまったが、現在は自衛隊体校のコーチを務めている傍ら将棋アマ四段の腕前だそーな。あの加藤一二三九段との対戦経験もあるみたい。
ちなみに・・・須佐氏がかつて「日本の選手と海外の選手との違い」を語っていたインタビューが面白かった。日本の選手はトレーナーの言う事をただこなしていくタイプで、海外の選手は自分で考えて組み立てている事だと。やはりこの点はチェックされたしかも。
Web上に当時の写真がUPされていて、もの凄い豪華な面々が・・・


Box 武居由樹選手プロテスト

2021-01-13 | 日記
Yutube動画をチェック。

プロテスト「武居由樹 vs 溜田剛士」
元K-1王者の武居選手が那須川選手よりお先にボクシング挑戦・・・その那須川選手もエキサイトマッチにゲスト出演するようになってきてもはや秒読み段階か。
テストはコロナ対応のためB級以上に限定しての各ジムでのテスト。相手の溜田選手といえば初代ユース王者で、現在はWBOアジアのランカー。まぁテストなのでバチバチでは無い訳だけど、ここで硬いようではプロでの可能性が危惧されるというもの。でも動画を見る限りそんな不安は全く無用で、最後までスタイリッシュに戦っていてとてもプロ向きだと思う。サウスポーでハンドスピードもあるので当たるとは思うけど、少しモーションがある感じで上にいった時にどうなるのか期待&不安。そしてトレーナーが八重樫選手というのも期待だし、何より上を目指す選手を応援せずにはいられないと。
最近は元キック選手がボクシングに転向する例が多く紹介されていて、当方的にはとてもイイ傾向だと思う。何だの言っても芸能・UFC・ボクシングはまだまだ夢がある世界だと思うし、見てるファン的にも楽しみが増える有難さ。


2020 大晦日

2021-01-02 | 日記
今年の年末はTBSボクシングとCXライジンの2本立。

WBOアジアパシフィックタイトル戦「比嘉大吾(Ambition) vs ストロング小林佑樹(六島)」
WBOアジアのタイトルと世界ランクを掛けた1戦。前戦の鬱憤を晴らすかのように開始から積極的に打って出る比嘉選手。対する小林選手も防衛戦を1度クリアしているだけあって長期戦に備える冷静な対応。ただ小林選手の攻撃面はそれほど悪いとは思わないのだが、ディフェンス面で比嘉選手との差があまりにも大きいと言わざるおえないかなと。この防御レベルで比嘉選手の猛攻に耐えられると本気で思ったのかという疑問。パンチのある比嘉選手の方が脚を使って上体をムーヴさせてちゃ勝負のならないぞと・・・その後も小林選手は同じパンチを何度も被弾するシーンを見せてしまい、解説の内藤氏より「学習しないと」と指摘される始末。陣営が指示するリードの数も増えずで小林選手はジリ貧状態に陥っていき、再三受けてきた右アッパーをダブルで被弾してKOフィニッシュ。小林選手はあまりにも準備不足だったかなと。そして比嘉選手のラストのインファイトは素晴らしいの一言・・・ファイターの教科書のような打ち分けで当方もお勉強させて頂いた。

WBO世界Sフライ級タイトル戦「井岡一翔(Ambiton) vs 田中恒成(畑中)」
当方大ファンの井岡選手が登場・・・無敗の1位挑戦者である田中選手が挑むタイトル戦。
史上最高の日本人対決というキャッチで行われる興行だが、正直当方的に見ると田中選手が井岡選手と並ぶには少し早いかなと思ってしまうのだが・・・。田中選手が西側の選手という運の悪さもあるのだが、あまりにも今まで戦ってきた相手のレベルが違い過ぎるのを否定できる人はいまいと。
試合は序盤こそ田中選手のハンドスピードで拮抗するシーンを演じたが、やはり井岡選手が見切り始めるのに時間はかからなかったという大方の予想通りに。この試合もやはり明暗を分けるのはディフェンス力・・・2Rの中盤辺りに田中選手の速いコンビネーションとカウンターのジャブで目が腫れ、これで逆に井岡選手のスイッチが入った感じで結果論としては勝負になっていたのはここまで。3R以降は直撃を殆ど許さなくなる井岡選手とまともに被弾する田中選手の差が明確になり始める。5Rになると田中選手にヒザが揺れるほどの被弾が出始めたところに、井岡選手の右ストレート⇒左フックがカウンターで直撃して1ダウン先取。最初の右ストレートも引っかけでは無くカウンターで打ったように見えたが真相が知りたいところ。続く6Rも明らかに狙っていた左フックで田中選手が2度目のダウン・・・これで田中選手はダメージを引きずった状態で出るしかなくなる訳で、ここで勝敗は明確に付いていたと思われる。井岡選手はここからKOを狙ったカウンターを打ち始め、出るしか無い田中選手は8Rに決着となる左フックでTKOフィニッシュ。前途がある田中選手を預かる陣営としては、6Rが終わった地点で棄権という選択肢もあって良かったかなと。井岡選手大ファンの当方が贔屓目に思っていた以上に差が出た1戦となったけど、数字も二桁を叩き出したようで流石の一言。

お次はRizin26
試合数も多いし面白い試合もあるのだけど・・・とにかく順番が悪いというかボクシングの前に見たいかなと。それだけで全然楽しめると思うのだけがどうなのだろう。Prideや旧K-1のように高額マネーや最強の称号のワクワク感が無い状態で、ルールやランキングが統一されていないタイトルを競われても観てる側としては反応が難しい。頼みの綱の1人である天心選手の相手も、未だに「立ち技最強のムエタイ選手」という80年代のコピーは厳し過ぎる。そして数字も安定の最下位と言われるのも癪だし・・・CX的にもいっそRizinは30日にして、大晦日はFujiボクシングでいった方が可能性があるのではないかなという素朴な疑問。


Box ダイナマイト vs ジャガノート

2020-12-29 | 日記
無事に録画観戦。

ヘビー級タイトル戦「ダニエル・デュボア(イギリス) vs ジョー・ジョイス(イギリス)」
元ユース王者で15戦無敗のデュボア選手と元オリンピアで11戦無敗のジョイス選手の対戦。そしてデュボア選手は196㎝でジョイス選手は198cmという現代ヘビー級らしいスペックを誇る両者。勝った方がタイトル戦線に上がる訳で、両者とも負けられないファイト。
試合はジョイス選手が徹底してジャブを刺してくるのに対し、デュボア選手が中に入ってパワーパンチを当てにいく展開。2Rに攻勢を強めたデュボア選手が見切った感があったのだが、ジョイス選手の徹底したジャブがじわじわと効果を発揮。ジャブしか当たっていないのだが中盤には左目の腫れと鼻からの出血が始まるデュボア選手。ジョイス選手もそこそこにビッグパンチをもらっているのだが、上体のムーヴが柔らかくて見た目ほどダメージになっていない感じ。淡々と打っていくジョイス選手のジャブが凄い点として、全く力みが無いので予備動作が殆ど無い事とデュボア選手のコンビネーションを受けている最中でも出し続けられる事。
近年のボクシングではジャブでダウンを取るシーンが珍しくなくなってきているほど、ジャブの攻撃面においての有効性が高まってきている感じ。このファイトでも終盤になるとデュボア選手の左目は殆ど塞がっている状態にまで進行し、ヘビー級のトップ戦線においてもジャブの有効性は例外では無いと。
10Rにはジャブの相打ちの後にデュボア選手が自ら座り込み、そのまま10カウントという衝撃のフィニッシュ。試合後の会見でデュボア選手は左目が全く見えていなかった事をコメント。結局ジャブを含めて殆ど1発も強打を打たずに、ジョシュア選手を超える逸材とまで言われたデュボア選手のメンタルまで折ってみせた。ジョイス選手はこの戦い方でKO率90%オーバーという驚き・・・ボクシングに強打は要らない事は分かってはいる事なのだが、ヘビー級で中々見れるファイトでは無かったかなと。こういうファイトをプレゼンしてくれるエキマはやはり有難い・・・。