トレーナー的日記。

できる事が増えるより楽しめる事が増えるのがいい人生。。。モタさん

Box マネー VS アジアの大砲。

2015-02-23 | 日記
ついに決まったドリームカード「Fメイウェザー VS Mパッキャオ」。
WBO・WBA・WBCの3本のベルトが賭けられた統一戦だが、もはやこの世界タイトルすらどうでもイイ事。このスーパースター2人が戦う以外に大した意味など無く、もはや試合内容ですら・・・世紀の凡戦に終わったとしても十分に意味があると思う。

で、やはり何とか観戦に行けないものだろうか・・・と。
自分の5月の予定なんて全く分かるはずも無いが、とりあえず旅行代理店に問い合わせとかしてみる。まだ正式に金額などは発表はされていないが、この加熱ぶりからしてもかなり高額になる事間違い無い。
ちなみにこの世紀のビッグマッチが正式発表されると、MGMホテルの予約システムがダウンする事態に。たった10~15分で5000室が完売したとの誤報道まで流れる騒ぎ。会場で見られないにしてもクローズドサーキットも多くのファンが世界中から集まる事が予想され、ベガス全体の物価が上がるなんて噂もちらほら。

Etc 「競技力向上実施計画」。

2015-02-18 | 日記
東京都が発表した「東京都競技力向上実施計画」で、当方の母校がソフトボールで指定校に入ったと出ていた。
これは東京都が五輪に向けて推進する計画で、指定校入りすると指導者・トレーナー・栄養士等の派遣に加えて強化活動への参加提供が受けられるそうな。平成25年度は都立23校・私立79校を指定したようで、格闘技系はボクシング・空手・レスリング等々。改めて5輪競技に種目される事はとても大きい事だ。母校が格闘技系なら最高だったけど、そこは置いといて。

錦織選手を始めとした日本テニス協会の「45計画」。福原選手を始めとした日本卓球界の「スター育成計画」。羽生選手を始めとした日本スケート連盟の「ジュニア強化育成事業」・・・挙げ出したらきりが無いが、プロ環境が整備されきってる一部のメジャー競技を除くとこの手のプロジェクト無くして今日の成功は無かっただろう。
生まれつき運動神経の悪い人間はいないのだから、全て人的&物的環境で決まる訳で。神経系の発達に絡んで、よくゴールデンエイジと言われる8~10歳程度のトレーニングの重要説は今や常識。しかし全ては第一期である幼少期からのステップアップが大前提で、低年齢化に歯止めがかかる事は無いだろう。

ジム 興行(2月14日後楽園ホール)。

2015-02-16 | 日記
所属連盟の興行があり、ウチからは3選手が出場。

60kg契約戦「UHARA VS 石山茂樹(拳心館)」。
両選手ともまさかの軽量オーバー・・・UHARAの前日に下剤まで飲んだコンディションはまさに最悪の一言。チーフも早目にストップの方向で、実はある程度割り切って望まざる負えなかったくらいのもの。
そしてリングインの際には会場から多少ブーイングを頂きまして・・・。でも始まってしまえば持ち前の柔軟なフィジカルで、見た目的には中々どうしてって感じ。終わってみれば2RKOフィニッシュで、適用能力の高さを見せてくれた。今回の試合でアスリートとしての「素質」がある事は間違い無いと思うので、後は全て本人次第・・・。

ライト級ノンタイ戦「福士英士 VS 洋介(渡辺ジム)」。
この年齢にして確実に上達を見せてくれて福士だが、結果は1RKO負け。もう“打たれ脆い”という事実を認識して、ファイトスタイルを再構築しないといけないようだ。例えば最初から判定狙いで相手(試合)をコントロールしていくのも、言うは易しで大変なハートとテクニカルを要するスタイル。その他色々考え直してみるのも面白いかと。まぁ逆に言えばと言うか当方的に言えば、問題点が明確な分だけ深刻な問題では無いとも言えるのかも。

63kg契約戦「石井修平 VS 大和知也(SQUARE-UP)」。
メイン抜擢でタイトル前哨戦の意味を持つ試合。過去最高の仕上がりで嫌でも期待値は上がるというもの。事実試合中でも石井の動きは悪くなかったし、最終ラウンドまで大きなカット等のアクシデントも無かった。3Rには鼻からの出血はあったのだが、チーフから止血の指示は無かったのでそれほどではなかったっぽい。本人もこの試合の意味を理解していたし、メンタルも充実していたと思う。しかし結果は判定負け・・・相手が1枚も2枚も上手だった事で、石井にとっては余計に辛いところだろう。
当方が思う決定的なポイントとして、適用能力と言うか組立ての意識が低い事が心配だ。先の福士にも言える事なのだが、石井はコンタクトの際のストレートパンチを1Rからひたすら受け続けている。蹴りとかパンチとかいう話しでは無い・・・もう競技というより武道っぽいというか勝敗を度外視したファイトに見えてしまう。当方は結果よりも“それ”に対して2の手3の手が打てない事の方を重要視してしまう。
ただ間違いなくベストファイトだったと思うので、石井自身がそれを自覚してくれていればと思う。まだ上手くなれる伸びしろはアリアリだ。

今回も関係者のみなみな様、お疲れ様でした。

Box ブロンズボンバー VS ビーウェア。

2015-02-14 | 日記
待ちに待った1戦をTV観戦。
WBCヘビー級タイトル戦「デオンテイ・ワイルダー(アメリカ) VS バーメイン・スティバーン(カナダ)」。

ワイルダー選手が32戦無敗、スティバーン選手が26戦1敗。
これだけのレコードを誇る2人が戦うファイトなのに、ほぼ同額の1億2千万円というファイトマネー。ここまで平等な額も珍しいし、ここまで低額なのも残念でならない。ヘビー級の主戦場がヨーロッパに移動してかなりの年月が経ってしまい、アメリカヘビー級の市場はここまで低下してしまったらしい。ヘビー級タイトル戦20連敗中のアメリカ勢の復活の起爆剤であるワイルダー選手。彼はクリチコ選手と肩を並べるまで絶対に負けられない責を負っている。

北京銅メダリストでKO率100%のワイルダー選手がついに世界タイトルに挑戦してくる事ばかり注目されているが、王者スティバーン選手だって豊富なアマからプロ入りし80%を超えるKO率を誇っている名王者。
今回はトレーナー対決も注目ポイント。ワイルダー陣営のチーフを努めるのが、金メダリストのマーク・ブリーランド氏。スティバーン陣営のチーフはドン・ハウス氏で、かつて西岡利晃選手も指示を仰いだ名トレーナー。

試合はやはりワイルダー選手がこれまでとは全く違うアウトボクシングを展開させる。今回のファイトはジャブでリードしチャンスには散弾銃という幅の広さを見せ、ディフェンス技術も格段に向上しているのが分かる。
対するスティバーン選手はビッグパンチを外して左右のフックを当てる為に距離を詰めていくファイト。
解説のジョー氏がかつての「モハメド・アリ VS ジョー・フレージャー」戦を例えたが、確かにこの2人のファイトはそれに重なって見えるところがある。年代のファンはそういった感じで観ても楽しめる1戦かもしれない。こういうのがパッと出てくるのがジョー氏の凄いところ。

結果は判定となりワイルダー選手の勝利。4R以上戦った事の無かったワイルダー選手だが、ペース配分が意外に上手い。ごまかし方というかRestの取り方も上手くて、ヘロヘロっぷりを見せるような失態も無くUD判定勝利となった。解説の浜田氏もここまでスマートなファイトが出来るとは思わなかったと言っており、ここがスティバーン陣営の最大の誤算だったかも。
ついにワイルダー選手が王者となり、アメリカの大暗黒時代に終止符。