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トレーナー的日記。

できる事が増えるより楽しめる事が増えるのがいい人生。。。モタさん

MMA UFC256 & MMAオリンピック種目へ

2020-12-20 | 日記
無事に録画観戦・・・2020年最後となる興行。

ヘビー級「シリル・ガーヌ(フランス) vs ジュニオール・ドス・サントス(ブラジル)」
かつては怪物と呼ばれた元王者ドス・サントス選手も、現代のヘビー級戦線では並のサイズ。今回の相手ガーヌ選手もやはり193㎝で112㎏・・・何より6歳ほど若くてスイッチを多用するテクニシャン。時代の移り変わりを感じずにはいられないながらも、何とかもうひと頑張りして欲しいところ。
しかし2Rにガーヌ選手のジャブ直撃1発で効いてしまい、右ヒジからのパウンドでTKOフィニッシュ。特にパワーで攻める選手は晩年の落ち方が厳しいのは世の常・・・現在は引退勧告もされているよーで、残念ながらもはやここまでかなと・・・。

ミドル級「ケビン・ホランド(アメリカ) vs ホナウド・ジャカレイ(ブラジル)」
こちらも28歳のホランド選手と41歳のジャカレイ選手という世代対決。ノリノリで歌いながら入場するホランド選手は191㎝で2mを超えるリーチ・・・こちらも完全に次世代型のスペック。
試合は当然に組んでいくジャカレイ選手がマウントを取る・・・までは良かったが、ホランド選手の下からのパンチが効いてしまい、そのまま立ち上がられてパウンドでTKOフィニッシュ。試合後にうなだれるジャカレイ選手は黄色信号が灯り始めた感じ。

ライト級「トニー・ファーガソン(アメリカ) vs シャールズ・オリヴェイラ(ブラジル)」
こちらは格闘技ファンなら誰もが見たい最高峰のカード。基本に忠実なボクシングスタイルで攻めるオリヴェイラ選手に対し、予測不能なトリッキーファイターであるファーガソン選手。スウェーイングしながらのカウンターやバックブローからの逆ワンツーなど、初回からファーガソン選手が魅せてくれる。そしてグラウンドに移行してからはオリヴェイラ選手のトップキープ力も半端無い。腕十字であわやフィニッシュかという状態でゴングに救われたファーガソン選手。その後も蹴る度にキャッチされてテイクダウンを許してしまい、ファーガソン選手が防戦一方に陥ってしまうというあまり記憶に無い状態が継続される。そのままUD判定にてオリヴェイラ選手の完勝。

フライ級タイトル戦「ブランドン・モレノ(メキシコ) vs デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)」
王者フィゲイレード選手が1位のモレノ選手の挑戦を受ける。開始から鋭い打撃を交錯し合う両者。お互いにテイクダウンディフェンスの能力が高過ぎて完全にボクシング対決となる今時の展開。パワーパンチとカッティングで強烈にプレスをかけてくるフィゲイレード選手に対し、モレノ選手はリードとカウンターを軸に反撃を試みる。一進一退の展開が続き、お互いにギリギリかつもう一押しの状態。アクシデンタルの減点がフィゲイレード選手にあった事もあり、実況陣も判定を読み切れない状態で終了。そして結果はその通りドローにて、フィゲイレード選手の防衛となった。

最後に元王者のヌルマゴメドフ選手が会見で、MMAをオリンピックの正式種目にしていくための活動を宣言したと。すでに母国のMMA団体を約1億円かけて買収、今後そこで育てた選手をUFCに投入していくと。ヌルマゴメドフ選手が引退発表した際にプーチン大統領から直電があったという話しもあるし、ロシア政府のバックアップもあるよーなお話しも。28年のロス五輪を絶好のチャンスと捉えてIOCの会長レベルとの会談まで進めているとの事で、完全に笑い話しでは無い感じ。


Box ダイナミックグローブ597

2020-12-19 | 日記
今回は元キック選手が出場していたりと格闘技ファン要チェック興行。

65.5㎏契約4回戦「橋本拓海(帝拳) vs 後藤宗士(とよはし)」
元キックの橋本選手と元柔道の後藤選手のデビュー戦同士という興味大なファイト。2人共に意外と言ったら失礼ながら中々に上手い。身長で11㎝劣る橋本選手はインファイト狙い、リーチに勝る後藤選手は距離をキープして戦いたいところ。両者リードがよく出てクリンチも殆ど皆無・・・実況も両者死力を尽くす好ファイトと評価。当方的にも最後まで確信の持てないジャッジ泣かせな打ち合いを見せてくれた結果、橋本選手が判定にて見事デビュー戦勝利となった。

ライト級4回戦「平床聖也(KG大和) vs ダイナマイト高橋佑太(RK蒲田)」
こちらの高橋選手も元キック選手・・・相手の平床選手はデビュー戦という相手だけに、3戦目にして初の白星を狙いたいところ。両者器用さは無いが、立ち上がりからよく手が出ていて気持ちの良いファイトを展開。2Rに平床選手の右カウンターで高橋選手がカット・・・しかし高橋選手は怯まずに連打を返していく気迫を見せる。3Rには下がりながらの左フックをカウンターで当てて高橋選手が1ダウンを先取。実況が何度も相打ちを叫ぶ打ち合いを最後まで継続し、判定にて高橋選手が念願の初勝利を掴んでみせた。

ウェルター級4回戦「坂下広併(横浜光) vs 下田安殊(富士山ネクサス)」
坂下選手は現役高校生でインターハイ出場のエリート派、対する下田選手は自衛隊で徒手格闘(日本拳法)も行う肉体派。こちらも両者デビュー戦という素晴らし過ぎるマッチメイク。軽いステップを踏んでリードを飛ばす坂下選手に対し、どっしりと構えてパワーパンチを振っていく下田選手という全てが対照的。2Rにバッティングで坂下選手がカットするアクシデントがあったが、やはりスキルの差は埋めがたくパンチ数もヒット数も坂下選手が上回っての完勝。

ウェルター級8回戦「安藤暢文(高崎) vs 永野祐樹(帝拳)」
記憶に新しい激闘からの再起戦となる前王者の永野選手が登場。ランクで下位となる安藤選手は開始から積極的に打って出る。対する永野選手はいつも通りプレスをかけて左のクロスを当てていくスタイル。1Rの後半にその左クロスがいきなり直撃し、揉み合いから右フックを続けてまさかの1RKOフィニッシュ。自然に出たと話す軽い右のフックは、永野選手が一段上がった感を印象付けるパンチ。

58.5㎏契約8回戦「佐伯瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ) vs 中野幹土(帝拳)」
帝拳ジム絶賛売り出し中である中野選手は、アマ7冠の超絶エリートでプロ戦4戦無敗。対する佐伯選手は2016年の中日本新人王・・・中々の期待値なカード。3Rの終盤に中野選手が左のダブルでコーナーに詰めて早くも決定打が見れるかと思いきや、佐伯選手が右ボディストレート⇒右ストレートを直撃させて1ダウンを先取する波乱を起こす。その後も中野選手は7冠の名に恥じないボクシングを展開するが、佐伯選手もさすがにディフェンシブで鋭いカウンターを打ってくる緊張感。ただ終盤になるとさらにコンビネーションを強めてくる中野選手の攻撃に、佐伯選手のカウンターセットが間に合わなくなっていく。最終8Rもカウンターを取り合って終了し、判定にて中野選手が勝利。

格闘技ファン的に面白いカードが多かった上に、KO連発というかなりな当たり興行だった。2020年最後を締めくくるに相応しかったなーと大満足。こんなのが後楽園ホールで観れる幸せ・・・。


ジム(Kick) 12月興行

2020-12-19 | 日記
所属連盟の12月興行に2名が参戦。

フェザー級3回戦「鎌田政興 vs 勇志(真門ジム)」
コンディションは完璧としていた鎌田だが、課題の手数は克服できておらず・・・ほぼフルマークの完敗。厳しいようだけど、お客さん目線で戦う事が出来ないとプロ選手としては非常にマズイかと。強さを求めるだけならアマで十分・・・わざわざプロ戦をやっていきたいという理由から考え直して、そろそろ本気で改革にチャレンジして欲しいところ。

バンタム級3回戦「古瀬翔 vs 則武知宏(テツジム)」
お次の古瀬もやはり手数が出ない・・・もう手が出ないというだけで勝利の確率はとんでもなく下がってしまう。当方的にはジャッジの1人がドロー判定を出した事が信じられないくらいワンサイドの完敗だったと思われる。手を出さずとも勝利を目指せるほどのディフェンスマスター職人を目指すには年齢的にも厳しいと思われる訳で。とにかく先ずは❝打たれたら打ち返す❞という基本の基本に立ち返りたし。

当方が考えるウチの選手が勝てない理由として・・・アマ経験が殆ど無いという大問題とスパーリングを殆どやらないという大問題の2点。そもそも経験が少ない状態でありながらリハーサルを満足にやらずに本番を迎えてる訳で、そりゃ上手くやれないだろーなという当たり前過ぎる考え。10代~20代をスパーリング漬けで送った当方としては、いくら何でも心配過ぎる傾向・・・。


Box ザ・トゥルース vs スウィフト

2020-12-08 | 日記
無事に録画観戦。

WBC・IBF世界ウェルター級タイトル戦「エロール・スペンスJr.(アメリカ) vs ダニー・ガルシア(アメリカ)」
26戦無敗の王者スペンス選手と38戦2敗の元2階級王者ガルシア選手による、待ちに待った統一戦。
交通事故で一時は選手生命も危惧されたスペンス選手の立ち上がりが心配だったが、硬さが見れるのはガルシア選手の方。スペンス選手はジャブ一つとってもフェイント等のアクションを入れて打っていて、それについていけてない感じのガルシア選手。元々リアクションで戦うカウンターボクサーのガルシア選手だが、スペンス選手のスピードにカウンターを合わせられる気がしない。
セコンドから指示があったようで、4Rに入るとガルシア選手が一気にファイトスタイルを変える。サウスポーのスペンス選手に対して徹底的に右を軸に展開し始めて、このラウンドを確実に取った感。ただスペンス選手もすぐに対策を開始して手数とコンビネーションでペースの引き戻しにかかる。7Rに入ると今度はガルシア選手がこれに対抗してインファイトでも迎え撃つ姿勢を強調。するとスペンス選手は更に重心を下げて突き崩しにかかり、まさに勝負所に入り始めた感が満載。終盤10Rになるとガルシア選手が右をジャブのように使い始めた事でスペンス選手がリードを出し難くなってまた展開が変わり始める。スペンス選手はハンドスピードを上げて対抗しつつ、脚を使って致命打を受けないようにコントロール。
お互いに700発を超えるパンチを打ち合い、まとめるアピール力と正確性でスペンス選手が見事防衛。KO率80%超えで無敗のスペンス選手に当たり前の得意技が当たるかと言えば微妙だが、ガルシア選手が最後まで左フックを出さなかった事が少し悔やまれる。そしてやはりスペンス選手を落とせるのはクロフォード選手しかいないのだろうと。


Box Dangan 2020 vol.3

2020-11-29 | 日記
知人参戦のため応援観戦。

女子ミニマム級4回戦「福原佐和子(UNITED) vs 中村鞠子(厚木ワタナベ)」
かつては公私に渡って共に練習した福原さんのプロデビュー戦という事で、観てる当方の方が緊張気味・・・かつてのお仲間達と現地応援へ。相手の中村選手もデビュー戦という事だが、どうやらご結婚という事もあってこれが最初で最後の試合となるみたい。
試合は開始から中村選手ペースで進む。この日の福原はスピードとディフェンスという概念が無くなってしまっていて、攻撃あるのみという当方が知ってる福原では無かったかなと。対する中村選手はデビュー戦とは思えないほどリラックスした戦いっぷりで、序盤は一方的とも言える展開に終始してしまう。福原のパンチをサイドステップで何度もかわすディフェンススキルは敵ながらお見事。最終4Rにはさすがに攻め疲れも見え始め、福原のパンチが時折ヒットするようになるが勝敗は変わらず。判定にて中村選手の勝利となってしまった。
今回は残念な結果になってしまったけど、ぜひ次に繋げて欲しいなと。別に大切な本業に差し支えてまで上に上がる必要は無いと思うけど、自分が納得する試合が出来ないと後悔すると思うので・・・。


Etc ユーススポーツ関連

2020-11-26 | 日記
当方が最も苦手とするジュニアのスポーツプログラムにおいて・・・JSPOの学習の中にも当然出てくる訳で今さらの反省。
正直なところ、当方はジュニア達の指導に軽く苦手意識を持ってたりするので殆ど経験した事が無かったり。親御さんにやらされてる場合も多く、競技指導の前に動機付けからスタートしないといけなかったりする場合多数。そして集中力持続の観点からも常にゲーム性(試合ではなく遊び)を持たせたプログラムのデザイン能力が必要となり、これも全く出来る自信が無い。
ただ今回の学習の中のいわゆる「ハイパフォーマンススポーツ」の項目で、ジュニア期のトレーニングの学習も避けて通れない事を今さら痛感させられる始末。アスリート育成パスウェイからも・・・五輪への志を持ち始める平均年齢が14歳を切り始め、具体的に出場を狙うようになるのが平均17歳。スポーツを始めてから国際大会レベルまでのパスウェイは全て連続性のものであり、ジュニア苦手とか言ってる時代じゃ無かったという恥ずかしい結果。そしてこれらを時間軸から着目したのがLTADモデル、パフォーマンスに着目したのがFTEMモデル。この辺の学習も新鮮・・・ってこれが恥ずかしい事なのだが。
加えてコーチの専門性への言及も。
かつてのようなアスリートとコーチだけで勝てる時代では無くなって久しく、最終的な地点とも言える国体や国際大会レベルになればまさに総合力で戦う時代になっていると。バスケやバレーなどでは、監督・ブレイク統括・サーブコーチ・ブロックコーチ・オフェンスコーチ・ディフェンスコーチ・ストレングスコーチ・コンディショニングコーチ・・・。ワールドカップで沸いたラグビーではヘッドコーチ・フォワードコーチ・ディフェンスコーチ・スクラムコーチ・コーチングコーディネーター・ストレングスコーチ・コンディショニングコーチ・メンタルコーチ・・・。いわゆる「オーケストラ化」であり、いよいよ運動バカ達だけではやっていけない時代が来ている現実。JSPOを始めあちこちのコラムで書かれている、現代では下手なコーチより親御様の方が知識レベルが上・・・という絶望的な状況が指摘されていたりもする。格闘技界も先ずは当方のような学習レベルのトレーナーへの教育啓蒙と、元選手達だけで回す体制からの脱却かなと・・・。


ジム(Kick) アマ大会

2020-11-21 | 日記
この日のアマ大会にジムから9名が参戦。
大会は2種類行われ、その名も「問答無用」と「オヤジオナゴキック」・・・。
「問答無用」にはバンタム級に緒方愁次・早川曜平、フェザー級に薪田亮・ライト級に蘭賀大介、ウェルター級に合田努。
「オヤジオナゴ」には58㎏契約に柴田弥咲、ライト級に辻健太郎、ミドル級に猫パンチタカシ(小川)、Sウェルター級にYAMAZAKI(山崎)。
全体的に共通していたのが、連続した動きが出来ない点と後半に集中力&スタミナ切れする選手が多かった点。ちょい厳しい言い方かもしれないが、普段の練習が自分目線に寄り過ぎているかなと。相手は自分以上に必死に攻めてくるという視点に立つ事が先ずスタートで、自分が打ちやすいフォームや楽なテンポというのは戦闘時では使う時は殆ど無いという前提。自分目線で練習するのはフィットネス系では正しいかもだけど、コンペティターとしては明治の大砲をせっせと磨いている状態。ジャブ1発においても相手目線で練習を組んでもらえると試合という本番に活きてくるかなーという期待。

全体的には敗戦の方が多くなってしまったけど、デビュー戦が2名もいて嬉しい限り。そして今回はセコンドに関しても会員さんを中心にして当方はサブに周れた点もとても有意義だったと思う。どんどん任せていく事で更に内発的な動機付けに結び付けると当方は思考する系。ファイト内容だけでなく、セコンディングについても会員さんとロジカル&クリティカルに雑談していきたい願望。


Kick K-1GP 29

2020-11-12 | 日記
無事に録画観戦・・・新生K-1九州進出興行。

Sバンタム級「晃貴 vs 壬生狼一輝」
スピーディで軽量級の魅力全開のファイト。当方的に軽量ファイターはかくありたいと思わせてくれる両者・・・勝敗こそ壬生狼選手が制したが、共に今後のK-1軽量級を牽引していく選手だと思う。晃貴選手ほどの選手にココで黒星が付く事に同情するが、やはりK-1というステージはこういう場所であって欲しいなとも。

女子アトム級「山田真子 vs 優」
元WBOミニフライ級王者の山田選手がK-1参戦。体格で圧倒的に上回る優選手がどこまでやれるか・・・とは言いつつ、やはり試合は一方的展開。フットワークの無い優選手は劣勢になるとやはり脆く、数十発のラッシュを受ける場面も露呈させての完敗。それでも仕留めきれなかったからか山田選手の方が不満そうな顔をしていて面白かった。

Sフェザー級「朝久裕貴 vs 大岩龍矢」
終始接近戦ながらお互いに打ち合いから逃げずにノークリンチ。ただ大岩選手は強打のみで手数も球種も少なく、序盤から朝久選手のコントロール下状態。空手とボクシングを融合した動きを見せる朝久空手はスタイリッシュで手数も多く誰が見ても楽しめる・・・PODスタイルと同じくとてもプロ向きで参考になるスタイルだと思う。

女子フライ級「Kana vs ͡壽美」
Kana選手の1発と壽美選手の手数の戦い。序盤から手数で圧倒する壽美選手に対してKana選手はリードが出ず調子が上がらないまま時間が過ぎていく。最後までKana選手は右の1発に頼ってしまい決定打は生まれず・・・そのまま判定に突入して壽美選手がUDにて完勝。もうすぐ女子キックもボクシングが出来る選手だらけになっていくはずで、Kana選手はファイトスタイルの再考が求められそう。

クルーザー級タイトル戦「シナ・カリミアン vs K-jee」
予想は王者カリミアン選手だったが、K-Jee選手の勝機はパンチを当てる事が出来るかどうかという明確な分だけ期待値も高い。そしてK-Jee選手はスタートからそれをやってのけた。クルーザー級の選手がコンビネーションを打ちまくる事がどれだけ大変で勇気がいる事か・・・1Rハーフで1ダウンを先取し、立て続けに攻め続けて陣営からタオル投入。K-Jee選手が見事にメインの仕事を完遂してみせた。冠を務めたEco信頼サービスの樋口代表もまさかの貰い泣き。

今回はプレリミナリーファイトが面白かった。地方の九州興行だけあって珍しく本戦に微妙な試合があった分、プレリミナリーの良さが目立った感じ。多くの選手が未就学年齢からキャリアスタートしていて頼もしい限り。早ければ早いほど良いかは未だ賛否のあるところだけど、トップステージ辺りに行くためには遅くとも学生時代にはスタートしていないと厳しいと言わざる負えない訳で。彼らの2~3年後に期待大。


Box ピストレロ vs 愛の拳士

2020-11-08 | 日記
無事に録画観戦。

WBO世界フライ級タイトル戦「ジーメル・マグラモ(フィリピン) vs 中谷潤人(M.T.)」
26歳の王者マグラモ選手は25戦1敗でKO率80%超えのパンチャー。対する22歳の中谷選手はKO率75%で20戦無敗更新中。世界戦という名に恥じないカードだけに、無観客制限のために後楽園ホールで行われるという不運が余計に残念。ただ珍しい事にCS・BS・地上波の全てで放送されるという嬉しいNewsも。

試合は序盤から中谷選手がコントロール。接近時においても磨いてきたインファイトを披露しまくってもはや死角無し状態。マグラモ選手は頭を低くした状態からの右ストレートをきっかけにした飛び込みでインファイトに持ち込むが、スピードが上がらず中谷選手の想定を上回る展開を見せるには至らない。逆に言えばアウトボクザーがファイターを処理する教科書の一つに挙げられるだろうと。マグラモ選手は中盤辺りで明確な戦術を見出せないレベルにまで追い込まれ、ファイターがロープを背負って打たれる展開から8RにKOでフィニッシュ。
世界戦とは思えない一方的な完勝っぷり・・・解説のセレス氏もボクシングIQの高さを絶賛。


Box テイクオーバー vs ハイテク

2020-10-21 | 日記
Live放送を見事に見逃して、再放送で何とか録画観戦・・・。

世界ライト級統一戦「テオフィモ・ロペス(アメリカ) vs ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)」
3団体王者のロマ選手にIBF王者のロペス選手が挑む統一戦。
スロースタートのロマ選手はいつも以上に慎重な立ち上がり・・・対するロペス選手も15戦無敗KO率80%のハードパンチを飛ばしまくるかと思いきや、大振りを避けてディフェンシブに戦うクレバーさを見せる。ハードパンチのイメージが強かったロペス選手だが、この試合に関しては上手いの一言。大きく重心を動かした踏み込んだパンチの引きの速さとロマ選手の右回りアタックに対しての正面キープするCODの速さ。
それでもロペス選手のパンチをほぼ完璧にブロッキングしきっているロマ選手のディフェンス力も異常・・・4発しか打たなかった1Rを除き、数発のパンチで有効打を取得していく効率の良さはまさに職人芸。そして打たれなければ負けようが無いという・・・ボクシングを❝打ち勝つ時代から打たさない時代❞へと変えてしまったメイウェザー選手を思い出させる。
終盤になるとロペス選手の反応が遅れ始めて一気に被弾率が上がる。ロマ選手は手数が圧倒的に少ないのだが、打ったパンチの大半がクリーンヒット。対するロペス選手は打ってはいるが殆どヒット出来ないジレンマ・・・この展開の疲労度の高さは経験者なら誰もが理解するところ間違い無し。
この展開でもロペス選手は最後まで平均的に手数を出していくパフォーマンスを見せ、ロマ選手は後半にかけて少しずつ手数を増やしていき最終ラウンドだけ打ち合いに付き合ってリスクを取った。打ち続けたロペス選手は計659発を打って的中率28%、対するロマ選手は計321発を打って的中率44%というヒット率の高さ。特にロペス選手は頭部への的中率が12%(ロマ選手は42%)しかなく、クリーンヒットの半分以上がボディショットになった訳で・・・これをジャッジがどう評価するかにかかってくるがやはりダウンが欲しかったなと。
当方的には2~4ポイント差でロマ選手かなと思っていたが、判定は意外にもUDでロペス選手に。まぁこれはジャッジによって仕方無いところもあるだろうが、何とフルマークに近い「119-109」を叩き出したジャッジが1名ほど。これは深刻過ぎる問題・・・ボブ・アラム氏が選手達にこのジャッジにアポイントするなと発信したコメントには大賛成。


ジム(Kick) 10月興行

2020-10-16 | 日記
所属連盟の10月興行に2名が参戦。

54kg契約戦「古瀬翔 vs 七海貴哉(G-1 TEAM TAKAGI)」
古瀬は前戦のTKO負けからの再起戦。
チーフとスピード重視を何度も確認しながらのリングインだったが、心配した通り出だしからスピードが上がらない。1発打つと2~3発返されるという圧倒的な速度差で計4回のダウンを喫しての完敗。最終ラウンドこそ相手の脚が止まってくれたおかげで打ち合えたが、もはやこちらも打ち勝つほどの余力が無かった。前回はタオル投入だったが、今回も同等の被弾レベルだったかと・・・古瀬は12月も予定されているので抜本的な改革が急務な感じ。

ライト級「福島勇史 vs 洋介(渡邉ジム)」
福島は3戦無敗の街道中。
試合も立ち上がりから明確にペースグリップし、KOもあるかなと正直思わせてくれるほど。ただウチの選手全員に言える事だが、とにかくディフェンスが甘いので打ち合いになると相当怖いというのも事実。結果1Rの終了間際に左ストレートの直撃を受けてダウン・・・殆ど同時に近かったおかげでゴングに救われる形となるも全く立ち上がれない状態。インターバル中30秒待っても立ち上がれない福島を見て、自分的には続行不能を判断。本人の意向を組んで抱えてコーナーに戻りはしたが、この時点で判断をチーフに伝えてインターバル終了後もリングアウトせずTKO負けを選択。

鎖国を解いた影響が明確に出てきた事で、ここ1~2年のNKBはレベルが急激に上がっているのは間違い無い。ずっと他所でやってきた当方から見ても、今は確実に〝NKB村”でやってた頃のレベルじゃなくなってきてる。今までと同じやり方をしているかどうかで明暗を分けてきているのを肌で感じつつ、2人とも課題がはっきりしている分だけ深刻さは低いと思いたい。次戦に乞うご期待。


Etc メイキングザムービー#7

2020-10-04 | 日記
Movie Plusで放送されている「メイキングザムービー」の10月放送が楽し過ぎる。
「ハリウッドと中国の知られざる関係」というテーマだったのだが、もう殆どが格闘シーンの特集としか思えない。

先ずは「ホワイトハウスダウン」からジェイミー・フォックスチャニング・テイタム・・・脚本には無事と書いてあるが、それが本当か分かるのは撮り終えた後だと笑う両者。実際はアザや出血は当たり前で、両ヒジの骨が露出していた事もと大笑い・・・案の定、アクションシーンの撮影後は完全にボロボロだそーな。
お次は「ロッキー4」からシルベスター・スタローンドルフ・ラングレン・・・この撮影はリアルにパンチを当てているとの事。2mのドルフ・ラングレンに撮影期間よりも長いトレーニングを積ませて殴らせた結果、スタローンは一時意識不明に陥ったのは有名な話し。彼はインタビューでスタローンの完璧主義っぷりを心から尊敬してる感じだった。
その後に共演する続編の「クリード2」の撮影シーンも放送されてマイケル・B・ジョーダンが登場。撮影というより完全にスパーリングにしか見えないのだが、しかもマスではなく完全にガチスパー。インファイトで打ち合うシーンでは、トラックのタイヤにお互いの前足を入れて下がれない状態にしてガチで打ち合っていた。
お次は「007スペクター」からダリエル・グレイグデイヴ・バウティスタも強烈。ダニエル・グレイグは脱臼、肉離れ、骨折、前歯の破損、指先の切断、足首の手術ともう役者のレベルじゃ無い。元WWEのデイヴ・バウティスタに本気で投げさせた結果ヒザを骨折するも、装具を付けて残りの撮影もそのままやりきったという逸話も紹介。
お次は「マトリックス」からキアヌ・リーヴス・・・バーチャルの世界での速いカンフーを演じるため4か月間に渡るトレーニングの過酷さを話す。腱が裂ける手前レベルでトレーニングし続け、脚の痛みで夜も眠れなかったと。指導されているシーンも放送されたが、186㎝の身体にやらせるアクションじゃないなと素直に思えた・・・。
お次は「ジャックリーチャー」からトム・クルーズコビー・スマルダーズが登場。ノースタントで有名なトム・クルーズと違ってアクション経験の無いコビー・スマルダーズの8週間に渡るMMAトレーニングも紹介。ケイシという護身術を採用し無駄な動きを省いたリアルさを追求。そしてトム・クルーズに関しては、武術指導を受ける側ではなくて完全に指導する側になっているのが笑えた。「M.I.フォールアウト」で骨折したまま走りきった逸話は伊達じゃ無いなと。
お次は「ブレイブハート」から役者と監督の両方をこなすメル・ギブソンが登場。大規模な戦闘シーンではエキストラにアイルランド軍兵を採用した事が仇となり、所属部隊の違いから対抗意識が燃え上がって本当に殴り合う大乱闘戦に発展。撮影の数日間は正気ではいられなかったという過酷さを紹介。
お次は「ハンガーゲーム」からジェニファー・ローレンスジョシュ・ハッチャーソン。戦闘シーンではさすがというしか無いアクションを魅せるジェニファー・ローレンスだが、ハイキックがジョシュ・ハッチャーソンの頭部に直撃し気絶させたという逸話が紹介されていた。さすがに責任を感じて泣くジェニファー・ローレンスを脳震盪を起こしたジョシュ・ハッチャーソンが宥めたというオチも面白かった。

そしてスタッフ側からは「キングスマン」監督のマシュー・ヴォーンや「300スリーハンドレッド」監督のザック・スナイダーが登場。シーンに精通した監督達はやはり独自の方法を駆使して撮影・・・観客に格闘側の視点を体験させる工夫を凝らしていた。カンフーや空手のようなものでは無く、実際の街中の格闘の生々しさを追求していると話すのは「アウトロー」原作者のリー・チャイルド。非現実的なスタントを見せるスーパーヒーローでは無く、見たいのは生身の人間の物理法則に反しない動きだと話す「ラストサムライ」監督のエドワード・ズウィック・・・。

そして番組が選ぶ格闘シーンTop3が「ジョンウィック」。洗練された裏社会に存在するのは知性と威厳ある犯罪・・・格闘シーンでもそれを表現する手法が取り入れられていると。最強を演じるキアヌ・リーヴスが魅せるのはガンフーという、武術と銃撃を融合させた技術。インタビューでこの訓練を受けた事が最高のギフトだと話すキアヌ・リーヴス。
そしてTop2は「トロイ」。壮大な格闘シーンも印象的だが、番組はブラッド・ピット演じるアキレスとエリック・バナ演じるヘクトルの一騎打ちを評価。スリルがあり最高にカッコよく必見だと絶賛。
そしてTop1は「マトリックス」・・・今では一般的となった「バレットタイム」という撮影方法を生み出し、アクションの構想、キャスト、映像、セリフ、どれも完璧だったと。このシリーズだけでキアヌ・リーヴスは300億円というギャラを手にしたというストーリーも壮大過ぎる。

日本では到底実現できないアクションや格闘シーンだらけでお腹いっぱい。後半に多数紹介されていた中国に向けたハリウッドの動きを見ても、日本の恋愛だらけの日常ムービーが完全に取り残されてる感が尋常じゃ無いレベル。ミュージカルでも活躍する渡辺謙と武術指導もこなす真田広之で終わってしまうのか・・・。
あと風潮的な事として細マッチョ追求するのはイイのだけど、日本人の多くがイメージしてる細マッチョはフツーにガリでしか無いという・・・。いい年した男達がガリ細を追求するのは絶対おかしいと思うのは自分だけでは無いはずだっ。


Kick K-1GP 30

2020-09-27 | 日記
無事に録画観戦。

久しぶりのK-1GPなので微妙に心配だったけど全然楽しめた、というかいつも以上に面白いファイトばかり。格闘技って1興行で2~3試合ほど面白い試合があるとイイなってものだけど、K-1GPは凡戦が2~3試合という層の厚さ。全選手の技術向上が目覚ましく、日本の格闘技興行では確実に一番面白いと。
オープニングのプレリミナリーファイトでは「黒田勇斗 vs 三井大輝」が良かった。プレリミナリーといえどローカル団体では王者クラスも多いだけあって、タイプは違えど噛み合っていてすこぶる面白かった。

スーパーファイトライト級「朝久泰央 vs 弘輝」
喧嘩キャラの弘輝選手が頑張ったファイト。朝久選手の右ストレートを受けながら右ストレートを返したり、ローキックを受けながら左フックをリターンする気の強さ。1R中盤に飛びヒザを直撃させて1ダウン先取する繊細一隅のチャンスを呼び込むも、実力的には圧倒的に上回る朝久選手がすぐに逆転して2Rに2回目のダウンでKOフィニッシュ。

スーパーファイトSライト級「不可思 vs 平山迅」
平山選手のファイトが完全にボクシングスタイルになり、ジャブで組み立てる堅実なスタイルへ。ジャブを先置きして動き回る平山選手に苦しむ不可思選手だが、その分当たるローキックに活路を見出す。しかしその後も平山選手の左を受け続け、不可思選手は計3回のダウンを喫しての完敗。平山選手は決定力を付けて更に上を目指せると思うが、不可思選手はボクシング技術の見直しが急務な感じ。

スーパーファイト58㎏契約戦「江川優生 vs 椿原龍矢」
お互いにスピーディで現代的。江川選手はパンチの打ち合いに巻き込む為に徹底して距離を潰しにかかる。対する椿原選手は江川選手の正面を外し、カウンターを狙いつつ得意のコンビを披露。江川選手の右ストレートに左ヘッドスリップ⇒右ヒザ、右フック⇒右サイドステップ⇒左ハイなどの十八番を見事に決めてみせる。前進を続ける江川選手のプレスが椿原選手の想定内の範囲にあるのが見て取れる。王者の江川選手をファイタータイプが空回りする典型パターンにハメきって、椿原選手の完封勝ちというアップセット。

Sライト級タイトル戦「安保瑠輝也 vs 山崎秀晃」
山崎選手が見事なまでのスピードアップに、安保選手がついていけないまさかの展開。速いワンツーからの5連打でコーナーに詰め、そこから更に4連打で1ダウン先取。そのままパンチで仕留めにかかる山崎選手に対し、飛びヒザの大技で一発逆転のギャンブルを選択してしまう安保選手・・・左フック直撃を受けての失神KOにて王者交代。



Box レッドフラッグ vs R.A.(N/A)

2020-09-22 | 日記
ようやくの録画観戦。

WBC世界Sミドル級タイトル戦「デビッド・ベナビデス(アメリカ) vs ロアメル・アングロ(コロンビア)」
22戦無敗のベナビデス選手にKO率86%の27戦1敗アングロ選手が挑む1戦。
実力的に見たらベナビデス選手なんだろうけど、アングロ選手の独特過ぎる動きに期待値を高めていた当方・・・と思いきや、ベナビデス選手が軽量オーバーにより勝っても王座剥奪というまさかの事態に。再計量を拒否してタイトルよりファイト内容を優先する辺りが現代的だなーと。。。良い悪いは別として、当方は比嘉選手のような事例を考えるとこういったマネジメントを全否定する気は無し。限界までチャレンジさせてあの弱々しい姿を露呈させた行為は、何よりも大切な選手の健康問題を軽視しただけでなく商品価値をも失墜させた。

試合はいつも通りアングロ選手が独特なリズムで仕掛けるも、1Rの中盤あたりからベナビデス選手が早くも見切り始める感。左に回りながらのダブルジャブ⇒右ストレート⇒左アッパー、ワンツーから左ボディ⇒左フック⇒バックステップ⇒右ストレート。そしてガードが堅いアングロ選手を崩すためステップインのフェイントでタイミングを変えての右フックや、縦拳でのジャブやアッパーを織り交ぜる。身長185㎝+リーチ196㎝とは思えないシャープなパンチを打つベナビデス選手。実況陣が思わず笑ってしまうほどの耐久力を見せるアングロ選手は捨て身でロープやコーナーに詰めるところまでは行くのだが、常にベナビデス選手がカウンターを打ってくるので攻めきれない。
もはや軽量オーバーした事を誰も覚えていないというくらいのベナビデスショーを展開し、10R終了地点でアングロ陣営が棄権を申出てフィニッシュ。少なくともベナビデス陣営が選択した再計量拒否が間違っていなかった事を証明してしまった感じ。

解説の飯田氏が絶賛する通り、もはや軽量級のようなスピードとコンビネーションを展開するベナビデス選手。そして西岡氏が指摘していたベナビデス選手は脚にほぼ力を入れずに強打が出来ていると。ほぼ上体の軸だけで打っているので、この巨体でこの動きが連続していけると・・・確かにヘビー級のタイソン・ヒューリー選手も似たような所があるのかも。巨体でスピーディーで強打が打ててスタミナが持つという4拍子揃った選手の種がこの辺にあるのかもしれない。村田選手の手打ち推奨もこの辺に近いところがあるな、と。。。強打=フルスイングという概念が変わっていく可能性さえあるのかも。


Etc JSPOスポーツリーダー

2020-09-19 | 日記
今年2020年にJSPO公益財団法人日本スポーツ協会のスポーツリーダー資格が「コーチングアシスタント」という資格に変更されると・・・。
という事でこの新たなコーチングアシスタント資格なるものを取得してみる事に。システム改修という事で少々待たされたものの、ようやく教材も揃ってしまったのでお勉強を開始。コーチに求められるコーチングスキル・医科学スキル・マネジメントスキル等をお勉強して課題を提出するという流れ。
正直言ってスポーツ系の資格で35.000円という安さも大きな魅力の一つ・・・ただコーチングを学習せずして適切な指導は成しえないという現実があり、やるのが当たり前なのかなという割り切りが最大理由。そして何より48歳という身体の衰えを止める事ができない分、他の資質能力(思考・判断・態度・行動・知識・技能)を上げないとトレーナーとしての存在理由が無くなってしまうという危機感も感じる今日この頃。