今日、5月5日は「端午の節句」。
なので窓際に縮緬細工の鯉のぼりを飾った。
野望をかなえてくれるかしらん。
「端午の節句」は大事な厄払いの行事。
コロナ禍の中、厄は祓うにこしたことがない。
だから、今日は菖蒲湯にも入るし、柏餅も食べる予定。
せっかくなので、「端午の節句」についての蘊蓄を
『#年中行事はじめました』(井垣利英著/致知出版社)という本から抜粋します。
◎端午の節句は厄祓いの行事だった
昔の中国では、5月5日の端午の節句には野山に出て薬草をつみ、
ヨモギでつくった人形をかざったり、
菖蒲を浸したお酒を飲んだりして厄を祓っていたといわれます。
日本では旧暦(昔の暦)の5月は早苗月といい、田植えがはじまる月です。
昔は田植えの前には、女の人たちが菖蒲やヨモギを軒につるした小屋に一晩泊まり、
身を清め、厄を祓ってから田植えをしていたそうです。
奈良時代になると宮中でも、中国から伝わった端午の節句を
厄祓いの儀式として取り入れました。
もともとは男の子の節句というわけではなく、
邪気を祓う力があると信じられていた菖蒲などの薬草で、
厄を祓う行事だったのです。
◎鯉のぼりは立身出世のシンボル
江戸時代、武士たちの家では端午の節句に、鎧やかぶと、弓矢や槍などをかざり、
家紋の入ったのぼりを立ててお祝いしました。
のぼりというのは、戦場で敵か味方かがわかるように、自分たちの陣地に立てたものです。
こののぼりを見てかっこいいとあこがれた町人たちが、
のぼりの先端に鯉の絵を描いた和紙や、和紙でつくった鯉を貼りつけてかざりました。
それが、鯉のぼりのはじまりとされています。
でも、どうして「鯉」だったのでしょうか?
それは「登竜門」という中国の故事からきています。
★中国で二番目に長い川、黄河の中流には竜門と呼ばれる激流がありました。
たくさんの魚が川を上ってくるのですが、
竜門を無事上りきることができたのは鯉だけでした。
上りきった鯉は竜になったといわれます。
ということで、鯉は立身出世のシンボルになりました。
竜門を登ったから〝登竜門〟。イキですよね。
夢や目標がある人はぜひ、端午の節句には縁起をかついで、鯉のぼりをかざりましょう。
自分の思いを、鯉のぼりにたくします。
◎五月五日には、菖蒲湯に浸かりましょう
古くから、端午の節句には「菖蒲湯」に入る習慣がありました。
菖蒲には身を清め、邪気を祓う力があるとされ、
古代中国でも、昔の日本でも厄祓いに使われていたのはお話ししたとおりです。
五月五日の端午の節句には、無病息災(病気などせずに健康でいられること)を願い、
厄祓いの意味を込めて、菖蒲湯に入るのはいかがでしょう。
菖蒲のよい香りに包まれ、癒されますよ。
★今日の子どもの日は、お日さまが出ていていい天気!
でも午後からは雨になると、予報が言っています。
休日漬けの毎日ですが、くれぐれも気をつけて
よいお節句を!