サラ☆の物語な毎日とハル文庫

子どもの本と「借りぐらしのアリエッティ」

「借り暮らしのアリエッティ」の原作である、メアリー・ノートンの『床下の小人たち』が売れているようです。

サラは残念ながら、この本をまだ読んでいないのですが、アニメとくらぺて、どう違うのでしょうね。
どんな本だろう?

宮崎駿さんの功績は、子どものものといわれる児童文学のくくりの世界に穴を開け、広く人々が手にとるように仕向けたこと。

子どもの頃は、児童文学も読んだけど、大人になったら子どもの本は卒業。
「きれいごとすぎて、違和感があるわ」とか言って…。
以来、大人の本しか読まなくなった人たちを、もう一度、子どもの本の世界に呼び戻す働きをしたのではないでしょうか。

その意味で、「借りぐらしのアリエッティ」は企画として成功した作品だと思います。

子どもの世界と大人の世界は2分割されるものではないと思います。
子どもの頃のあの世界は、いつでも心のどこかに場所を確保して共存している。
大人になっても、倫理観に満ちた子どもの本の世界は(もちろん、冒険とファンタジーと、夢と笑いと、家族と愛情と…、素敵な世界です)、生きていくうえで大変パワフルな働きを、人知れずやってくれているのではないかと、サラは思っているのですが。

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