球体の蛇 道尾秀介 著
なんていうか、不思議な物語でした。
最初は、生々しいエピソードが出てきたり、残酷な子供が登場したり、さらに海辺の街という情緒ある風景と相まって、全体的に怖い・不気味な雰囲気が漂っていました。
主人公のトモも、幼い頃から両親の愛に恵まれず、その代わりに家族のように受け入れてくれた一家の母とその娘を亡くしています。
しかも、娘が亡くなったのは自分のせいだと思い込み、深く傷ついています。
そんな彼が、同じように深い傷を負っている女性と知り合い、のめり込んでいく姿が描かれていきます。
登場人物の誰もかれもが暗い影を背負っているようで、みんなが本音を隠しているような重苦しい空気が漂っていて。
ラストも、絶望しかないような予感もしつつ。
でも、めまぐるしく2転3転する物語に驚いているうちに、どんどん物語の印象が変わっていきます。
タイトルの「球体の蛇」の意味も、本を読めばすっきりわかります。
上手いです・・・
すごく読み応えありました!
なんていうか、不思議な物語でした。
最初は、生々しいエピソードが出てきたり、残酷な子供が登場したり、さらに海辺の街という情緒ある風景と相まって、全体的に怖い・不気味な雰囲気が漂っていました。
主人公のトモも、幼い頃から両親の愛に恵まれず、その代わりに家族のように受け入れてくれた一家の母とその娘を亡くしています。
しかも、娘が亡くなったのは自分のせいだと思い込み、深く傷ついています。
そんな彼が、同じように深い傷を負っている女性と知り合い、のめり込んでいく姿が描かれていきます。
登場人物の誰もかれもが暗い影を背負っているようで、みんなが本音を隠しているような重苦しい空気が漂っていて。
ラストも、絶望しかないような予感もしつつ。
でも、めまぐるしく2転3転する物語に驚いているうちに、どんどん物語の印象が変わっていきます。
タイトルの「球体の蛇」の意味も、本を読めばすっきりわかります。
上手いです・・・
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