こんにちは 平昌オリンピックの閉会式も終わりました。
最終日の今日はフィギュアーのエキシビジョンがあり、羽生結弦選手の「ノッテ・ステラータ」
を観て極上の演技を堪能しました。
羽生選手、二連覇できてほんとうに良かった。宇野選手の銀メダルも最高。
日本勢の活躍も素晴らしかったですね。選手の皆さん、お疲れさまでした。
今回は、去年のクリスマスシーズンに旅行したアルザス地方のストラスブールのお話をします。
↓前回と同じフランス地図の登場です。
細長く黄色に塗ってある部分がアルザス地方で、その中の黒い点がストラスブール。
Yahoo画像より
ストラスブールは昔からヨーロッパの交通の要所でしたので、フランスと
ドイツとの間で領有権を争って何度も戦争がくり返された地域。
ドイツ時代には「ストラスブルク」と呼ばれていました。
フランス人になったりドイツ(プロイセン)人になったり。その都度言語も替わりました。
でも、住民はドイツ人やフランス人である以前に「アルザス人」であるという意識を持ち続け、
日常生活では独自の「アルザス語」で話してきたということです。
現在ストラスブールにはEUの本部である欧州議会が置かれ、EUの機関都市になっています。
↓下の写真は旧市街地です。古い街並をクリスマスの飾りを楽しみながら歩きました。
↓中世からの木組みの家もあちこちに。
でも、前々回のコルマールの町のようなカラフルなコロンバージュ(フランスの木組みの家)とい
う雰囲気ではなくて、むしろドイツ風のがっしりとした木組みの家(ファッハヴェルクハウス)です。
↓その筈、この街は1944年まではドイツだったのです。第二次大戦で
フランスになりました。
なので、文化はドイツ圏で政治的にはフランスに属しています。
↑上のように、テディベア(クマのぬいぐるみ)が飾ってあるのをあちこ
ちで見かけました。ここストラスブールはテディベア誕生の地なんだそう
です。
↓下のお店にもクマがたくさん。ワインオープナーの吊り看板が可愛いワ
インレストランです。
↓正面に見えるのは街の中にあるストラスブール大聖堂。
↓雨が降りそぼるなかを、大聖堂の庭はクリスマス・マーケットで賑わっていました。
ストラスブールのクリスマス・マーケットはとても古くて、16世紀から開かれているそうです。
↓大聖堂はとても大きくて(後ろにもずっと続いています)、一枚の写真には収まりきれません。
この地方の赤砂岩(あかさがん)を使って建てられており、バラ色の大聖堂と呼ばれているそう
ですけど、雨の日なので色がくすんでいて残念。晴れた日ならもっと綺麗な色に写るのでしょう。
正式名はノートルダム・ド・ストラスブール大聖堂。
「レ・ミゼラブル」の作者ヴィクトル・ユーゴーがこの大聖堂を「巨大で繊細な驚異」と評した
ということです。上手な表現なのでユーゴーにも感動。
11世紀に創建されたゴシック建築の傑作ということですけど、繊細な外壁の細工が素晴らしい。
↓下の写真の中央には聖母マリアが赤子のイエスを抱いて立っており、その上の放物線状のひさし
のような内側のデコボコはよく見ますと、さまざまな人間の行為が彫られています。
人の首を斬っている者、人を殴っている者、人間の悪行の数々?それとも刑罰?
↓下はその聖母子像。上部の人々は民衆でしょうか。
↓聖堂の中に入りますと、中は暗くて巨大。下の写真の正面、十字架のあるところが主祭壇です。
中央の身廊と左右の側廊の間には宗教的な場面を織ったタペストリーが掛けられています。
↓隅のほうに天動説時代の天文時計がありました。絵は人の人生を描いているそうです。
↓イエス・キリストの生誕の場面や受胎告知などの有名な場面のジオラマが飾られていました。
ベツレヘムの馬小屋。中央に赤子のイエス。聖母マリアが傍らで祈っています。
聖堂の外に出ますと相変わらずの小雨模様。正午頃なのに照明が点いて夕方のような薄暗さです。
↓このお店の左下のほうに吊り看板を見つけました!
↓上のお店の看板です。「LE GRUBER」というカフェレストラン。フランス風の吊り看板でした。
↓もう一つ。コウノトリの吊り看板です。
湿地の多いアルザスにはコウノトリがたくさん生息しているそうで、この地方のシンボル。
コウノトリのグッズも土産物店に並んでいました。
プレッツエルが下がっていますのでパン屋さんですね。
今日はこの辺で終わりにいたします。
わたしのとりとめのないお喋りにいつもお付き合い下さってありがとう。では、また~