こんにちは
冬季オリンピックもいよいよ佳境に入ってきました。
今日は、負傷からの復帰で心配されていた羽生結弦選手が高得点でショート1位に。
ほんとうにホッとしました。スッキリとした清々しい演技でした。
明日のフリーもテレビの前で応援です。
今回はフランスのアルザス地方にあるコルマールの二回目、最終回です。
一回目は1月19日の更新で、かなり間隔が空きましたので少しおさらいを入れながら。
コルマールは日本では馴染みのない町ですけど、ジブリ映画「ハウルの動く城」の中でヒロイン
のソフィーが住んでいた町といえば、「ああ、知ってる」という人も多いことでしょう。
下の絵で、二人が飛んでいるのがコルマール(をモデルにした町)の上でした。
コロンバージュというカラフルな木組みの家が並ぶ可愛い町。1回目にその写真を載せましたの
でここでは省略します。
フランス地図(Yahoo画像より) ジブリ映画「ハウルの動く城」
↑上の地図の黄色に塗った部分がアルザス地方で、赤い点がコルマールです。
ご覧のようにドイツとの国境にあり、フランスとドイツが何度もアルザス地方の領有権争いをし、
その都度フランス領にされたりドイツ領にされたり、戦争のたびに蹂躙された悲劇の地方として
語り継がれています。コルマールも今はフランスですが、ドイツだったことも何度かありました。
でも、町は決して暗い印象ではなくむしろ明るくて可愛いらしく、癒されるような雰囲気でした。
前回は町の中心地ばかりでしたので、今回は少しあちこちを歩き回ります。
↓下は、上の写真の左のお店に掛かっていた吊り看板です。ジーンズ屋さん。カウボーイが白馬に。
↓運河沿いのこの辺りは昔は魚市場だったそうです。運河を船で魚を運んできました。
冷凍技術も無く、海は遥かに遠くても、近くのライン川などで淡水魚が獲れたのでしょう。
アルザス地方はクリスマス・ツリー発祥の地だそうです。これは意外でした。
1521年に初めてモミの木を切って赤いリンゴを吊るしたのが始まりだったということです。
リンゴはアダムとイヴのリンゴを象徴していました。
コルマールでは、ここまでやるのと思うほど手が込みアイデアに溢れたクリスマスの装飾ばかり。
道路にも橋の上にも台を置きモミの木を広げて、色とりどりのオーナメントを飾っていました。
↓下はイルミネーションも圧巻の繁華街。
装飾付きの吊り看板も、↓これなどはドイツ風とフランス風が合体したような看板です。
本体はドイツですけど、吊るしてあるウサギの飾りの意匠はドイツには無いものだと思います。
↓豚を引いている女の子に、斧を持った赤いライオン。周りはソーセージですから、ソーセージ
などの加工肉を売るお店の看板でしょう。
↓下は、町の中にある「バルトルディの美術館」です。
この美術館にニューヨークの自由の女神の原型の像が収められているそうです。
↓写真の人がバルトルディ。コルマール生まれで、自由の女神像を作った彫刻家です。
あの自由の女神像は、フランス国民がアメリカ合衆国の独立百年を記念して寄贈したのでした。
↑ちなみにバルトルディは彼の母親をモデルにして女神像を作ったそうですけど、確かに、自由の
女神像は若い女性ではなくて、たくましい中年の女性像です。
↓またまた吊り看板です。この明るくて軽い感じはフランスの吊り看板の特徴のようです。
この人は絵を描いているところ。
↓下の看板は、後ろに木があるのでちょっと見えにくいのですけど。
ガチョウ飼いの女の子。ご馳走の丸焼きの肉を運ぶコックさん。そしてもうすぐ丸焼きになる哀れな
豚に聖書を読んで聞かせている聖職者のお爺さん。心安らかに最期の時が迎えられるようにアーメン。
フランス人はこんなブラックユーモアが好きですけど、ドイツ人は不謹慎だと嫌います。
↓サン・マルタン教会の裏庭にもクリスマス・マーケットが出ていました。
珍しい二階建ての出店も。
↓サン・マルタン教会の正面。
この地方では赤砂岩(あかさがん)が採れるそうで、それを使った赤い教会をよく見かけました。
↓町中あちこちにクリスマス・マーケットが出ていました。
こちらは3時頃から日が暮れ始めますので、薄暗い写真が多くなって残念です。
観光地として盛り上げるためではなく、根っからクリスマスが好きな人たちのように思えました。
以上で、コルマールを終わります。
2月17日やりました羽生結弦選手、宇野昌磨選手、おめでとうございます。金銀最高