こんにちは!
ちょっと間が空きましたが、今日はチェコの首都プラハの3回目です。
よろしければ、プラハの1と2のほうも合わせてご覧頂ければ、もっと面白いかもしれません。
いきなりですけど、下はチェコのアルフォンス・ミュシャ(1860~1939)の作品です。↓
ご存知のかたも多いと思いますが、ミュシャはアールヌーヴォーを代表する世界的なグラフィック
ディザイナーで、ポスター、装飾パネル、カレンダーなどを製作して当時一世を風靡した人。
彼の作品全般を眺めていますと、スラヴ(チェコ)独特の官能的な熱い吐息が立ちこめてくるようです。
プラハにはミュシャ美術館もあります。
そのミュシャのステンドグラスの有名な作品がプラハ城内の聖ヴィート大聖堂にありました。↓
数多くあるステンドグラスのなかで、ミュシャの作品は下の一枚だけでしたけど、やはり人物の
描写や鮮烈な彩色が群を抜いて新鮮で魅力的でした。
ステンドグラス一つ取ってもずいぶん違うものだと感じ入りました。
題は、「聖キリルと聖メトディウス」。四万枚のガラス破片が使用されている大作です。↓
部分ごとに撮りました。上から下へですが、残念ながら完璧にはつながっていませんが。
それでも、従来の教会ステンドグラスに較べて、斬新であることはお判り頂けると思います。
日本の個人美術館で、ミュシャのステンドグラスを間近かに見ながら説明を聞いたことがあります。
ミュシャは色に微妙な濃淡をつけるので、例えば女性の肌の色を出すのに九回もガラスを窯に
入れながら、少しづつ濃くしてゆくのだそうで、よく見ると肌の色は一色ではなくほんのりとグラ
デーションがかかっていました。
なので、女性の露出した肌がボリュームがあり、リアルに見えました。
上の作品もよく見ますと、彩色すべてに微妙な濃淡を付けていますので、相当に手間がかかって
いるのでしょう。ステンドグラスを絵画に発展させています。
ミュシャはナチスの拷問にあい、それが原因で身体を壊して亡くなったと言われています。
↓下は、聖堂内にあった一般的な教会ステンドグラスです。色彩もグラデーションも単調です。
[後記: 4年後に再びこのミュシャのステンドグラスを見に来ました。その時に全体がはっきりと
撮れましたので、下に追加します。]
↓教会の中。下の写真は、右側がミュシャのステンドグラスです。
下の万華鏡みたいなステンドグラスは教会のバラ窓の一つです。↓
ステンドグラスはこの辺にしまして。
聖堂内にはステンドグラスや聖者の像など、教会らしいいろいろなものがありましたが、大勢の人
が集まっているのは、ミュシャの作品と下の画像の絵の前でした。↓
この絵は、以前雑誌などで見たことのある絵だったのですけど、作者名などを書いたメモを紛失し
ていまして・・ ネットで調べても判りませんでした。
足元の左に羊、右に王冠が描かれていて、手には建物を持っています。何かの象徴なのですが・・
柱が天井で幾つもバツ印に交わっていて見事なゴシック建築です。↓
この聖ヴィート大聖堂は、世界のゴシック建築の代表的な建物の一つだそうです。
↓ 聖ヴィート大聖堂は、600年かかって完成しました。気の遠くなるような歳月・・!
ゴシック建築の特徴は細くて高い尖塔がそびえているそうですので、何処からでも判ります。
外壁に装飾されたイコン画。↓
この聖堂は広大なプラハ城の敷地内にあり、プラハ城は現在大統領府として使われています。
↓下は、ヴルタヴァ川(モルダウ)から見た丘の上のプラハ城と聖ヴィート大聖堂の尖塔です。
文脈の流れに入れにくくて最後になりましたけど、プラハのお店に掛かっていた・・↓
ようやく吊り看板の写真を入れることができて、ホッとしました。これはわたしの趣味です。
次回、もう一度プラハをやりたいと思います。
街で見かけた可愛い玩具など、アップできたらいいなと思っています。