ウィーン歩き・その10(ナッシュマルクト)

2017-01-10 03:25:03 | 旅行 ・ 装飾吊り看板

 

  こんにちは。

  門飾りも降ろして、いよいよ2017年が本格的にスタートしました。

  

  今回は、去年の12月に中断しました「ウィーン歩き」の続きをお話ししたいと思います。

  前回(9回目)は、画家のクリムトらが建てた分離派会館(セセッシオン)へ行きました。

  観光ガイドブックを見ますと、分離派会館のすぐ近くにウィーンで最も有名な食料品市場の

  ナッシュマルクトがあることが分かりましたので、足を延ばしてみることに。

 

  ↓下の写真の左手にある平屋のお店の辺りが市場の入口で、写真の右下に見えている白いのぼり

  が前回の分離派会館(セセッシオン)の前に立っていたのぼりです。目と鼻の先でした。

         

      

  ↓間口は狭いけれど、縦に細長い土地に店舗が大体120軒くらい入っています。

          

 

         

 

  ↓市場にはレラストランやスナックなども入っていて、オーストリア料理だけではなく、イタリア、

  インド、トルコ料理などいろんな国の味覚が揃っていて、意外にもインターナショナル。

  寒い日でしたし食事時でもありませんでしたので、外のテーブルについている人はほとんど見か

  けませんでしたけど、いい匂いが漂っていました。      

         

 

         

 

  ↓食材だけではなく、お惣菜やパンやデザートなど大抵のものはここで揃うみたいです。          

              

                

                 

 

          

 

  いい季節には、観光客も交えたお客さんで混雑するそうですけど、今は寒い冬空の下。             

         

 

  魚介類を売るお店やフィッシュレストランも。

         

 

         

 

         

 

  また、市場に隣接した広場では、毎週土曜日にウィーンで最大規模の蚤の市が出るそうです。

  よく調べて土曜日に来れば良かったのに!と友人としきりに後悔。     

  ↓下の写真はナッシュマルクトの蚤の市です。Yahoo画像からお借りしました。 

               

 

  ↓蚤の市の広場の横には、ウィーンの建築家オットー・ヴァーグナーが手掛けた有名な建物が二棟

  並んでいました。

         

  ↑手前の金色装飾のビルはメダイヨマンション、奥の花柄のビルはマジョリカハウスといって、

  遠くからでもひときわ人目を引く建物。        

       

  偶然にも、オットー・ヴァーグナーは19世紀末、前回お話しした画家のクリムトらと一緒に

  旧体制の芸術家協会を飛び出して新芸術のウィーン分離派を立ち上げ、あの分離派会館を建て

  た中心人物の一人でした。

  また、手前の金の装飾を手掛けたのは、やはり分離派に参加していたコロマン・モーザーという

  デザイナーだそうです。

 

  まさに分離派が力を合わせた作品。

          
                      (金色細工の拡大・・Yahoo画像より引用)
         

  ↓奥のマジョリカハウスのほうは、イタリアのマジョリカ焼きタイルを壁面に貼り付けてお花の

  デザインにしています。ウィーンらしい華やかさを感じる素敵なアパートでした。

           

  ↑これより二年前にこのビルを初めて見た時には、これだけ大胆な装飾をやってのけるのは、

  よほどの才能に恵まれた人なのだろうと感心したものです。

  このオットー・ヴァーグナーのお花のデザインは、分離派会館と同じくアールヌーヴォーです。

 

  アールヌーヴォーの分離派会館から始まって、行き着いた先は奇しくも同じ分離派会館で活動

  をしていた建築家の作品でした。

  蚤の市は見損ねましたけど、分離派の偶然にいい気分になってまた歩き続けることに。

 

  今回は新年特大号みたいにずいぶん写真が多くなりました。

  「ウィーン歩き」はこのエリアは一応一区切りつきましたので、今年中にいずれまた頃合いを

  みてウィーンの別のスポットのお話を続けたいと思います。

 

 

                             

 

  

 

  

 

  


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