コペンハーゲンを歩いて・その2(ストロイエ)

2016-01-22 22:58:58 | 旅行 ・ 装飾吊り看板

 

  こんにちは 

  今まさに真冬真っ只中の寒い毎日ですね。 

  いよいよデンマークも最終回になります。

 

  コペンハーゲンは11月を過ぎると毎日が曇り空になるそうで、わたしが出かけた11月初

  旬はもちろん曇り空。しかも滞在期間の半分は雨でした。

  雨が上がると時折雲の間からきらきらと陽が差してきて、辺り一帯が本来の天然色を取り戻

  し、風景が輝いて見えるのでした。

  ほんとうはこんなに綺麗な街なんだ、と何度感嘆したことでしょう。

  残念ながら、そんな写真は何枚もありませんけど。

 

          

          

  コペンハーゲンという街は、せっせと観光スポットを回るよりも、紅葉した木立の向こうに

  運河が見え、教会や宮殿の塔が見え、細い野路をマラソンしてくる人とすれ違う林の中を歩

  いたり、何でもない街角を歩いてカフェに入ったり、そんな旅をしたほうがずっと楽しい街

  ではないかと思いました。

  美術館や宮殿や教会の内容は、他のヨーロッパの大都市に較べますと、とても比較にはなりま

  せん。そういったものは、植民地を持っていたり戦争に勝利して得た財力によるものですので。

        

                 

 

         

  ↑上の写真は、国立美術館から見たローゼンボー宮殿です。

  ↓下は、そのローゼンボー宮殿と付属の薔薇園。宮殿は現在は観光用になっています。

  国王クリスチャン4世が1634年に建てたオランダ・ルネサンス様式の建築物だそうで、見

  る角度によって、いろんな風に姿が変わって見える複雑な建物でした。

          

 

  デンマークの人たちは平和主義者が多くて、自分と人との格差を生むような考え方をとても

  嫌がる。そういう芽が自分の中に芽生えたときにはそれを間違いと、つぶすようにしていると

  聞きました。小さい時から家庭や学校や社会からそのようにしつけられて育つそうです。

 

  自分は人よりどれだけできるかということが大きな価値観になっているアメリカ人とは正反対

  の国民性のようです。

  今回同行した友人の妹さんのほうに教えてもらった受け売りなのですけど。

  彼女が英語がとても達者なので初めての国だったのに安心して旅行できました。

  

         

 

  ↓先ほどのローゼンボー宮殿の傍にノアポートという地下鉄の駅があり、地下鉄に乗ってコペ

  ンハーゲンの最も賑やかなダウンタウン、ストロイエに行きました。

         

  ↑上はそのノアポート・ステーションです。地下鉄の駅には必ずと言っていいほどコンビニの

  セブンイレブンがあり、電車の切符はすべてセブンイレブンで買えるのです。

  初日にホームの自動販売機でうまく買えなくて苦戦したのが嘘のように楽に買えました。

 

  ↓下は、コペンハーゲンきっての目抜き通りストロイエの途中にあるアマトー広場です。

  アマトー広場にはいろいろな露店が出ていたりストリートパフォーマンスが見れたり。 

          

 

  ↓下は、アマトー広場から見た別の商店通り。

  後ろ正面に見えている黒っぽい塔のある建物はクリスチャンボー城。

  現在はデンマークの国会議事堂や裁判所、女王謁見室として使われているそうです。

          

 

  このストリートパフォーマーはシャボン玉を繋いでみせようとしているのですけど、あまり

  うまくいっていませんでした。

           

 

            

          

  ↓ストロイエにあるロイヤルコペンハーゲンの本店。

  と言っても男性は、あまりご存知ないかもしれませんね。

  世界的に有名な食器メーカーで、デンマークの王室御用達製陶店です。 

          

  ↓店内はショールームになっていました。

           

 

  ↓下はストロイエのピザとパスタのお店。デンマーク人はとにかく外で食事をするのが好き。

  日本の冬と同じほど寒い季節になっているのに、どこのお店も昼も夜もオープンレストラン。

  椅子の背に黒い貸し毛布が掛けてあるのがお分かりでしょうか。寒さ対策です。

  お店の中が混んで入れないのかと思ったら、店内はすいていました。カルチャーショック          

         

  ↑デンマークはもともと物価が高い上に消費税が25%(食料品も)。レストランのメニュー

  も他の国に較べるとずいぶん割高でコペンハーゲンの市民が気の毒になったくらいです。

  スーパーマーケットに行ってもあの500mlのコカ・コーラが570円には驚きを通り越し

  て笑ってしまいました。どうやって暮らしているのでしょうか。

 

  調べてみますと、消費税が25%、所得税が一律に55%(累進課税ではなく)。

  全国民がまず税金を支払って、後から所得や生活内容によって戻ってくるのだそうです。

  一方、教育費は大学まで無料、医療費すべて無料、死ぬまで介護も無料、住宅も全世帯数の

  25%が国営ですから贅沢を言わなければ無料で住める。

  老後の資金も生命保険も必要なく、年金も預金も必要ない。まさに高福祉高負担の国です。

 

  収入のすべてを消費に回せるので物価が高くても売れるということなのでしょうね。

  そして国民の幸せ感は世界一位だそうです。

  保証されて安心して暮らせるというのは、幸せと感じれる大きな要素なのでしょうか。

 

  さて、先ほどのアマトー広場から500メートルも歩けば、去年のブログ(11月25日)

  でもご案内した運河沿いのカラフルな港町ニューハウンに着きます。

  かってアンデルセンが住んでいた家が今回調べて分かりました。偶然写真を撮っていました。

 

  ↓右側の赤いツインの家です。住居の前に停泊している黒い船はBADシアターという劇場。

  毎日船中で上演しているそうですけど、アンデルセンの作品かどうかははっきりしません。

  旅行中に分かっていれば観れたのに。残念!     

          

          

  このニューハウンからクルーズ船が出ていて、運河をクルーズしました。

  ↓緑のドーム屋根はフレデリクス教会。

  右側の黒い屋根の大きな建物はアマリエンボー宮殿のほんの一部。現在、王室一家の住居です。

           

 

  ↓下は2005年にオープンした国立のオペラハウス。

  デンマークの近代建築家へニング・ラーセンの設計で、演劇学校やバレエ学校も入っています。

            

 

  以上でデンマークを終わります。

 

  この週末は数十年に一度の寒波が襲来するそうで、お天気予報では日本列島の北から南まで 

  雪ダルママークになっています。

  みなさん、身体を冷やさないようにどうぞお気をつけくださいね。

 

 

                            

 

  

 

 

 

   


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