こんにちは
気が付けばずいぶん長くデンマークのことを書き続けていますね。
それだけデンマークは、お話ししたいことがたくさんある国でした。
まだまだ尽きないのですけど、一応次回で最終回にしたいと思っています。
コペンハーゲンでは、他のヨーロッパの国々では経験しなかったいろんなカルチャーショック
があったのですが、その一つに自転車があります。
友人たちとのんびりお喋りしながら歩道を歩いていますと、後ろから突然という感じで自転車
が傍を猛疾走してゆきました。
うっかり自転車道にはみ出していたら危ないところでした。
出かける前に道路事情は知っていましたけど、こんなにルールが徹底しているとは。
↓道路はどこも、車道と自転車道と歩道がはっきり分かるように区分されていました。
そして自転車道は、追い越しもできるように充分な幅がとられています。
自転車道の中ですから、猛スピードで疾走してもいいのです。
身の危険を知っていますので、誰も歩道から自転車道にはみ出すような人はいません。
整然と交通のルールが守られているのを見ました。
2、3日滞在したころに、やっと理解できました。
自転車はこの国の重要な交通機関であり、自転車道はその線路みたいなものなんだと。
デンマークでは、大人の35%が自転車で通勤していて、子供の45%が自転車で通学して
いるそうです。
↓下の写真は電車の中です。自転車が乗れる車両は決まっているようでした。
↓ホームでも自転車に乗っていいのです!
左側は駐輪場でしょうか、それとも修理屋さん?
コペンハーゲンはもちろんのこと、デンマーク全土がアップダウンの無い地形ですので、
非常に自転車に乗りやすい国土なのです。100%平野で、山もありません。
結果、自転車文化が発達し、自転車王国と言われるほどになったのでした。
↓自転車を応用した乗り物もあって。乳母車と合体。カーゴバイクと言うそうです。
↓MSN産経ニュースのサイトにカーゴバイクのことが出ていました。こちらのほうが分かり易
いので、写真を引用させて頂きます。
これ、いいですね、どこにでも気軽に停められますし。前に籠が付いていて便利。
ママとお子さんがお互いに見えるように、後ろが一部透明のビニールになっています。
お子さんも大喜び、ママも楽ちん。自転車道が広くて、安全だからこそできることですね。
↓もう少し高級車になりますと。
小学校低学年くらいのお子さんが二人乗っていて、ヘルメットを被っていました。
自転車を漕ぐのはそれほど大変ではないでしょう。
ちなみにここは、先日お話ししたリトルマーメイド(人魚姫像)の傍です。(右端)
↓昭和な感じのこんなリアカーも見ました。
↓あんなところに自転車が置いてありますが、黄色の線からこちらが自転車道ですから違反で
はありません。どうやら日本の車道の路肩みたいな場所のようです。何か事情があって駐輪中。
↑はァ・・自転車のためにこんな場所まで用意されているなんて・・カルチャーショック!
デンマークの大人は毎日平均1.1km、自転車で走っているそうですよ。いい運動ですね。
排気ガスは出さないし場所は取らないし、第一、国民の健康のためにもいいので健康保険
の財政の節約にもなり、一石何鳥。国としては大いに推奨したいところでしょう。
今日は自転車のお話ばかりでしたけど、最後にコペンハーゲンの人気観光スポットへ。
↓有名な童話作家アンデルセンの像が市庁舎の横にあります。左が市庁舎。
アンデルセン(1805~1875)はコペンハーゲンで暮らし、子供に読ませる167編
もの童話を書きました。
↑やさしそうな人でした。どこを見ているのでしょうか。
アンデルセンは、向かい側にあるチボリ公園を見ているのです。
彼は生前、週に一度は必ずチボリ公園へ遊びに行っていたということです。
↓そんなにも好きだったチボリ公園の前に像が置かれたのですね。
像の周りはシーズンには観光客でごった返し、写真撮影も順番待ちになるそうです。
チボリ公園との間の道路は、アンデルセン通りと言います。
「マッチ売りの少女」「人魚姫」「みにくいアヒルの子」「おやゆび姫」「ナイチンゲール」
などの童話を懐かしく思い出されるかたも多いことでしょう。
「マッチ売りの少女」では、クリスマスの頃にお隣の市庁舎前の広場に飾られたモミの木が
モデルになったそうです。
↓下は、その市庁舎と広場。像は右側になります。
↓その市庁舎の塔は街の中でも群を抜いて高く、コペンハーゲンのランドマークになっています。
↓下の写真は、市庁舎の近くにあるコペンハーゲン中央駅。日本の東京駅のようなところです。
次回は、コペンハーゲンの最終回です。是非お出かけくださいね~