こんにちは!
今日はウィーンに行ったときのお話をしたいと思います。
わたしは店舗に掛かっている吊り看板の写真を収集していますので、外国に行きますと
いつも看板を眼で探し回っているのですけど、ウィーンにはみごとに振られました。
吊り看板自体はあったのですが、写真に撮りたくなるような看板が見つからなかったのです。
でも、ウィーンという街は音楽を中心にした癒し系の素敵な街でしたので、新春の話題には
ふさわしいかと思い、取り上げることにしました。
吊り看板が中心ではない旅行記は、これが初めてです。うまくいくでしょうか。
実は去年の7月26日からドイツなどの綺麗な吊り看板とその街並みをご紹介して
きましたので、よろしかったらそちらもご覧ください。
下の写真はそのウィーンで撮った希少な吊り看板のうちの一枚です。↓
このお店は古本屋さんのようです。
さて、首都ウィーンは、リングと呼ばれる大通りが旧市街地区をぐるりと囲んで
いて、そのリングを下の写真のような路面電車(トラム)が走っています。↓
電車は頻繁に回っていて、切符は一日券(5ユーロ、今550円くらい)を買えば何処から
でも何度でも自由に乗り降りできました。
しかも、観光スポットのほとんどがそのリングの周りにありますし、トラムでリングを一周
しても30分ほどですので何処へもすぐに行けて、解りやすく、人に優しい観光地でした。
ウィーンは人口150~160万人ほどの、小都市です。
2007年の11月中旬に行ったのですが、雪が降ったあとで、道路にはまだ残っていました。↓
人に優しい観光地とは言え、スリが多いので気を付けなくてはなりません。
わたしもそのトラムのなかでお財布を抜かれそうになり、危機一髪でセーフでしたけど。
16、7歳のとても綺麗な女の子が乗り込んできて隣の席に座り、可愛いマントの端がふわり
と軽くわたしの膝に掛かって、あら、ウィーンの子ってこんなマントを着てるのね・・なんて、
ほんわか気分でいたら、彼女はスリの天才でした。
用事を思い出し、慌てて発車寸前のトラムから降りようとして気づくと、バッグからお財布
が落ちそうになっていたのです。
その間1分足らずのできごと。彼女の技は芸術的。ブラボー!と言ってやりたくなるほどでした。
泊まったホテルは、ウィーン市立公園のすぐ近く、公園まで歩いて4、5分の処にありました。
その広い市立公園にはヨハン・シュトラウス2世やシューベルト、ブルックナーなど、5、6人の
作曲家の肖像があちこちに設置されています。
なかでも、バイオリンを弾くワルツ王ヨハン・シュトラウス2世の像は有名な観光スポットです。
旅行者から見ますと何故かウィーンでは、ヨハン・シュトラウスが一番大切に扱われている
作曲家のように思えてなりませんでした。
金色にピカピカ輝いて、公園のなかでも一番目立つ処に陣取っていました。
それに較べますと、シューベルトの像があったことに気づかない人もいますし、ブルックナー
やベートーヴェンなどは顔に汗のようなシミが垂れていて、正視に堪えません。
これはもしかするとヨハン・シュトラウスの曲のタイトルにウィーンやドナウといった固有名詞
が入っていることと関係があるのかも。
「ウィーンの森の物語」「美しく青きドナウ」・・いわば、ご当地ソングの走りみたいなものです。
ウィーンの宣伝効果は抜群ですし、イメージもいいので、大切にされているのも頷けます。
でもそれよりも何よりもウィーンの人たちは本来、シュトラウスの明るく軽快なワルツや
舞踏会が大好きな気質の人たちなのでしょうね。
もう一人、特別待遇の作曲家がいます。モーツァルトです。
いずれ写真をアップしますが、モーツァルトの像もいい庭園(王宮庭園)に立っていました。
そして、この市立公園のなかには、なんとヨハン・シュトラウス2世とモーツァルトの曲を
専門に演奏するという立派なホールもありました。
夜、その「クーア・サロン」というホールのコンサートに出かけました。
そこにはいかにも視察団といった感じの中国のお役人の一行も来ていました。
そのお話はまた次回にいたしたいと思います。
ウイーン旅行記、次回へ続きます。