こんにちは!
前回に続いてその2です。
「ウィーン夢の街」というタイトルは「ウィーン我が夢の街」という歌の題名から頂きました。
郷愁を誘うような切ないメロディーが心に響く名曲ですので、未経験のかたは是非一度
お聴きになってみてください。
前回はウィーン市立公園のなかにあるホール「クーア・サロン」のコンサートに行った
ところでお話が終わりました。
ここはメジャーなホールではありませんが、日本では見かけないタイプのホールですので、
少し詳しくお話ししますね。
下の写真はそのクーア・サロンです。イタリア・ルネッサンス様式の建物だそうです。
↑上の写真はその正門入口です。
ちょっと読みづらいのですが、右側の塀にWIENER WALZER(ウィンナ ワルツ)という
黄色い文字が書かれています。
ここでは、ワルツ王ヨハン・シュトラウスとモーツァルトの曲を専門に演奏していて、しかも
ディナー付きのコンサートになっているのが特徴です。
日本にもディナーショーというのがありますが、それとは違って常設のディナー付きコンサート
ホールです。
でも、コンサートだけでもOKでしたので、わたしはコンサートだけに出席しました。
下の写真は客席から見たステージです。
収容人数は満席なら530人くらいと聞きました。その日は半分以下でしたけど。
ステージはご覧のように狭くて、15人くらいの編成の「サロンオーケストラ アルト・ウイーン」
による演奏でした。ホール専属のようです。
途中にオペラ歌手のアリアや所狭しのバレー(2、3人)も入り、バラエティーに富んでいます。
別室でディナーを済ませたご夫婦やお友達同士といった人々が三々五々に移動してきて、
コンサートが始まりました。
特に着飾ってもいなくて、市民の気軽な音楽の娯楽の場といった感じです。
料金もリーズナブルで、コンサート&ディナーのセットで7千円くらいからありました。
コース料理の種類の選択とコンサートの座席の選択によって料金が決まります。
コンサートのみですと約4千円~1万円で、セットのほうがお得になっていました。
下の写真は休憩中に撮ったグッズ売り場です。日本と同じですね。
お客さんはやはり、ワルツを聴きたい観光客が多いそうです。
そのなかに、いかにも視察団といった感じの中国人のお役人の一行もいました。
みなさん無表情で、身体が固まったような様子でびくとも動かずに座っていらっしゃいました。
改革開放の前は、ヨハン・シュトラウスのワルツなんか入っていない社会だったのでしょうし、
いま中国も西洋音楽やホールの様子などを研究しているんだな・・と感慨深かったです。
それと多分関係があるのでしょう、その日のステージのピアノ演奏者は中国人の若い女子
留学生でした。
ところが、演奏中に楽譜を荒っぽくめくる音が聞こえてくるのです。
それが耳障りでした。あり得ないことですが。
中国も試行錯誤をしながら西洋の文化に馴染んでゆくのでしょうね。
あれから3年以上経ちますが、音楽の普及のほうもめざましく発展しているのでしょうか。
↑ 夜のホール。
2時間ほどのコンサートを楽しんで、近くのホテルまで歩いて帰りました。
このホールの演奏曲のレパートリーがプログラムに書いてありました。
モーツァルトの曲 ; ドン・ジョバンニ/ アイネ・クライネ・ナハトムジーク/
魔笛/フィガロの結婚
ヨハン・シュトラウスの曲 ; 皇帝円舞曲/ 美しく青きドナウ/ こうもり/
ウィーン気質
ウィーン旅行記は次回へ続きます。