こんにちは。
引き続き、もう少しストラトフォード・アポン・エイヴォンをご案内したいと思います。
イギリスの片田舎にあるこの街、ストラトフォード・アポン・エイヴォンという名前は「エイヴォン
川のほとりにあるストラトフォード」という意味です。
800年前の中世にエイヴォン川を中心にして町ができ、ずっと商業町としてやってきたそうです。
前回のシェークスピアの生家からそのエイヴォン川まで歩いても7、8分の距離でした。
この日のお天気は晴れ間が見えたり、突然雨雲に覆われたりとイギリス名物の不安定な空模様。
残念ながら写真の写り映えもすっきりとしていません。
↓エイヴォン川から引いてきた運河が見えてきました。
川や運河の周りは美しい緑地になっていて、運河にはたくさんの船が見えました。
手漕ぎのボートや遊覧船や運河用の細長いナローボートなど、いろんな種類の船が浮いています。
この街ではナローボートの製造もやっているそうで、そのために引いた運河なのかもしれません。
↓運河の桟橋に何隻ものナローボートが繋がれていました。
イギリスの中南西部ではよく、細い運河が街の中を通っているのを見かけました。
そして必ずナローボートが運航しています。運搬用だったり、中には旅行用のナローボートも。
運河の傍の緑地にバンクロフト・ガーデンという公園があり、中央にはシェークスピアの銅像が。
その周りを囲むように、シェークスピア劇に登場する4つの人物像が配置されていました。
この街の観光では、誰もがやって来る必須のスポットです。
↓下の写真の高台の上に置かれているのがシェークスピア像で、王冠を掲げて立っているのは
「ヘンリー四世」に登場するハル王子です。
↓下は、「ハムレット」に登場するハムレット像。陰鬱に悩み、左手に持っているのはドクロ。
↓この女性像は、「マクベス」に登場するマクベス夫人。
マクベス以上の野心を持ち実行力を兼ね、夫を叱咤して悪行を重ねさせる夫人。
↓下は、喜劇的な人物フォルスタッフ。
「ヘンリー四世」と「ウィンザーの陽気な女房たち」に登場する、シェークスピア劇の人気者。
↓そして、作者のウィリアム・シェークスピア。
↑前々回の「その1」でも少し詳しくお話ししましたけど、「シェークスピア別人説」のことを
思い出して何とも複雑な気分でした。
「ストラトフォード・アポン・エイヴォンに生まれたシェークスピアという人物に、あの37編
の作品を書く能力があったとは思えない。彼はロンドンに出て幾ばくかの成功を収めた舞台役者
に過ぎず、事情があって名前を公表できなかった真作者に自分の名前を貸したに過ぎない」。
このように主張する研究者が未だに多く、シェークスピアの生前からすでに作者の正体について
疑問を抱いていた人々がいた、と言われています。
シェークスピアの戯曲は「オセロ」「リア王」「ハムレット」「マクベス」の四大悲劇をはじめ、
「ロミオとジュリエット」「ヴェニスの商人」「夏の夜の夢」「ジュリアス・シーザー」等々・・
皆さんもご存知のように、世界の遺産とも言える傑作揃い。
わたしが訪れた去年(2016年)はちょうどシェークスピア没後400年に当たり、死没した
4月には華々しい記念祭が開かれたと聞きました(1616年、52歳で死没)。
土日にはもの凄い人出で、配布されたシェークスピアのマスクをつけたり、劇の登場人物の衣装
で仮装した人たちが狭い街に溢れており、器楽演奏と共にお墓のあるトリニート教会までパレード
が行われたり、それは賑やかなお祭りだったということです。
↓ガーデンにはいつも何かの大道芸人が出ているそうで、この日はミュージシャンが歌っていました。
↓エイヴォン川にはたくさんの白鳥が優雅に泳いでいました。
イギリスの桂冠詩人ベン・ジョンソンの詩の中に、シェークスピアのことを「エイヴォンの白鳥」
と讃えているそうで、以後それがシェークスピアの美称になっているそうです。
↓川の付近のストリートでシェークスピア像の吊り看板を見つけました。
↓The Encore・・アンコール。
↓今にも雨が降りそうな、もう降っているかもしれない付近のストリート。
次回もう一回だけ「ストラトフォード・アポン・エイヴォンの街」を続けます。
シェークスピアの妻の実家(農家)がなんと観光スポットになっていまして、16世紀のイギリス
の農家の中を見学しました。当時の豪農だそうです。
人気の高いスポットでしたのでご案内してみたいと思います。