こんにちは
四月に入ったというのに少し肌寒くなった午後、東京近郊の多摩丘陵地へ桜を
見に行ってきました。
寒さが戻ってくる、こういう気温を花冷えというのでしょう。
去年、このブログに桜の写真を載せて、「来年までさよなら、さくら」と書いたのが
ついこの間のことみたいで。
もう一年が過ぎたなんて・・月日の流れがほんとうに早く感じられます。
やはり今年も綺麗です。
↑ 出店のテントが長く続いていました。
週末に「市民桜祭り」が開かれるそうです。
市の実行委員会が取り仕切っているので、整然と準備されています。
桜祭りのときには、近隣の市からも大勢のお花見客が集まってきて、それはすごい
賑わいに。
華道やマラソンやテニスなど趣味の同好会の人たちがグループで食べ物の出店を
出していたり、いわゆるお祭りの露店とは違って素人っぽくてバザーみたいでした。
何年か前に桜祭りに出かけて、偶然、マラソン同好会の宴会に入れて頂き、飲ん
だりお話ししたりで盛り上がったのですけど、みなさんハワイマラソンとかボストン
マラソンにまで遠征参加なさっているのだそうで、それが人生の楽しみ、目標に
なって練習もお仕事も毎日頑張っているのだと聞きました。
なるほど・・そんな趣味もいいですね。
毎年この場所でやっているから来年もいらっしゃいよ、と言って下さったのにあれ
っきり行っていないなあ。
ここはソメイヨシノのほかにも、絢爛なしだれ桜や山桜、コブシの花、いろんなお花
が咲いています。
昔、友人の父君から頂いた柳宗悦という人の「心ウタ(こころうた)」という本に、
「吉野山 コロビテモ 亦(マタ) 花ノ中」 という言葉があって、なんとなく心惹か
れて、今でもときどき口ずさむように思い出します。
「吉野山ころびてもまた花の中」 五七五ですね。
歩いていても花の中だし、転んでも花の中だし。
ああ、そうなんだ。ほんとうはずっと花の中にいたんだ・・と安心したりして。
柳宗悦さんのテーマからしますと、花というのはきっと愛。大いなる者の愛。
雪が積もっているように、桜は静かです。
市が枝おろしをしたようで、いつもはもっと深い花トンネルなのですけど、今年は
さっぱりしています。
来年はきっと、もう少し濃い桜色を楽しめることでしょう。
来年までさよなら、さくら。