金曜日の夕方
父から電話がきた📲
母が夕方からまた嘔吐が始まったので
病院に連れてきた、と
去年と全く同じ状況で
おそらく検査しても何も出ずに
次の日ケロッ
としてるんだろうと思い

私の方も娘の習い事の送迎もあるし
夜息子がアルバイトに行く前に
夕飯を食べさせたいので
病院には行けない
と言うと

父は「大丈夫だ」と言った
急いで夕飯の支度をしつつ娘の送迎をして
子供達にご飯を食べさせといて
私は1人で実家に向かった

母は具合が悪そうに横になっていた

父に聞くと
検査結果はやっぱり特に異常はなく
しいて言うなら
腸の動きが悪いと言われた、と
「腸を温めるために生姜とか山椒とか
食べさせた方がいいらしい
」

「もう魚はやめてあいつには
しょうが焼きとかの肉を食べさせないと
いかんなぁ
」

「俺は魚でいいけど
」

いや、どんな気持ちでそれ言ってるの?

誰が作るの?

食堂のおばちゃんでもいると思ってるの?
なんとも言えない気持ちがわいてくる

なるべく冷静に
「誰がそれをママに食べさせるの?

ママが自分のためにそんなこと
出来ると思う?
」

と言うとそれまで
「俺、いいこと言ってる
」感を

出していた父が押し黙った

そして「施設入れないかんなぁ
」

と言う
何でも人任せで生きてきた父に
期待するのも無駄だとは思うが
我が親ながらアホだな
と思う

たぶん母が体調壊したのは
食べていないからだと思う
料理もほぼできてないらしく
買い物だけするので
冷蔵庫はすごい状況だ



「ママがご飯食べてるか確認してる?
」

と聞くと「わからん
」と言う

一緒に住んでいるのに
母がご飯を食べているのかも
母が自分の物を洗濯しているかも
わからず
母が出掛けることさえ無関心で
母が家の中で餓死していたら
気づくのだろうか?

白湯を飲ませただけで吐いている
母を見ても
自分の布団だけ敷いて
母の用意した刺身をつつきながら
焼酎を飲む父に
あきれる気持ちしかなく

母の布団を敷いて帰ってきた
