母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

不用品の分別

2021-03-21 18:56:31 | 日記
今実家のマンションが

外壁等の修繕塗り替えのため

ベランダにあったものが

部屋の中に積み上げられている

園芸が趣味だった母

ベランダにはもうほったらかしになった

植木鉢や土があったが

それが部屋の中にある

昔使ってたチェストやレンジ台も

ベランダにあったらしくて

今回部屋の中に入ってて

初めて残っていたことを知った

北側のベランダは

ほとんど使っていないので

北側にある倉庫の中身も

部屋の中に入れることになって

要らないもののたまり場だったのだと

はっきりわかった

しかし認知症になった母はもちろん

元々何もしない父は

部屋の中に積み上げただけで

いい機会だから片付けよう

とはならない

2週間くらい前に

父に

「もう使わないんだから
分別して捨ててね」

と言うと

「おお、やらないといかんなぁ」

と言っていたが

やらないんだろうなぁとは

思っていた

昨日は覚悟を決めて

ごみ袋を準備して

実家に向かった

やっぱり何もしていなかった

不燃ごみと可燃ごみをあらかた袋に入れて

粗大ごみに出すものをチェックして

1時間ほどで半分はできた

父は仕事行ってたし

だいたい母の植木鉢だったので

そんなに大変ではなかったが

その程度のことも

この老夫婦はできないんだなぁ

そもそも

昔から父は何度もあった引っ越しの時も

自分の物しか片付けず

母が一人で片付けからゴミ出しまで

全部やっていた

ゴミ出しのルールひとつ知らない

母がやれなくなった今

もう実家で不用品を片付けられる人は

いないのだ

ついでに北側のベランダに積み上げていた

芽が育った玉ねぎや萎びたジャガイモも

捨ててやった

ビックリしたのは

ピクニックひとつ連れて行こうと

したことない父が

部屋の中の不用品の中に

昔いた会社でもらったレジャーシートを

見つけて(それもたくさん)

「これ、まだ使えるんじゃないか?ピクニックとかに…」

とか言う

ついいらっとする

「もう使わないよ❗

と言ってしまった

でも捨ててなかったけど…

昨日全部ごみ袋に突っ込んでおいた

倉庫の中に母が靴をしまっていたことは

知っていたので

最後に母の靴を処分しようと思った

ひとつずつ箱を開けると

7センチ級のハイヒールブーツ

同じようなブーツが4足続いた

母に見せると

「まだ履くよ❗もったいないじゃん❗」

と言う

「もう履けないよ❗ぺったんこの靴でも足元危ないのに転ぶよ❗だいたいいつ履くの?一緒にお出掛けしてたおばちゃんは施設入っちゃったし一人でどこも行かなくなったじゃん❗

と言ったがどうしても捨てられないらしく

7センチ級ヒールを

6足は所持したままの88歳

旅立つ日に履かせてやろうか

まあ全部残したままより

今回少しでも片付けられて

よかったのかな?