私は漫画を構成する大きな要素として、設定、キャラ・エピソード、ストーリー、テーマの5つがあると思います。
そのうち、どこから考えても自由です。設定からの人、キャラからの人、エピソードやシーンからの人、毎回違う人、いろいろです。
最終的に面白いものにさえなっていれば、どこからどんな方法で作ってもいいので、正しい方法論はありません。
ただ、どこから考えるにしても、実際に作成してゆく上では、キャラとエピソードを中心に考えていくのが良いと思っています。
設定や、ストーリー、テーマも当然重要なのですが、「設定だけが優れている漫画」や、「テーマだけはすごい漫画」というものは、漫画としてはあまり面白いものになっていないと思います。
しかし「キャラとエピソードだけが優れている漫画」というものは、それらに比べると、格段に面白い漫画になっていると思います。
なぜなら、漫画の面白さを読者に伝える役割をするのがキャラだからです。
読者はキャラと、キャラがおりなすエピソードをもって、その漫画の面白さを知ってゆきます。
いくらテーマやストーリーが優れていても、うまく読者に伝わらなければ意味がありません。
ですので、漫画を表現する「主体」としてのキャラは、とても大事なのです。
もちろんキャラとエピソードが良いのに、テーマが破綻していたり、ストーリーがわけがわからなかったり・・・という漫画もなくはないですが、キャラとエピソードを上手に作れる人は、正直あとはけっこうなんとかなります。
逆にこれがダメな人は、他がすばらしくても、漫画家としてはかなり厳しいと思います。
個人的な考えですが・・・(そりゃこのブログは全部個人的な考えですが)
①キャラ…漫画全体を表現してゆく「主体」
②ストーリー…漫画全体の「大きな外枠」
③設定…キャラやストーリーを魅力的に見せるための「土台」
④エピソード…キャラを表現し、ストーリを紡ぐ、「漫画全体のひとつひとつの材料」
⑤テーマ…漫画を組み立てる上での「中心軸」
という感じでとらえると、考えやすいような気がします。
詳しくは別に説明します。