■効果
漫画を盛り上げるための、記号や模様のことを言います。映画などならBGMになるところでしょうね。
BGMのない漫画では、主人公の感情を表現したり、バトルや試合を盛り上げたり、キャラを目立たせたりするのに使います。
具体的には、集中線、スピード線、カケアミ、点描などのことを指します。
少女マンガでは効果についてもトーンが多く使われます。花がとんでたり、ふわふわした光の玉がとんでたりしますね。
今は集中線もカケアミもトーンがありますので、手で描かなくてもトーンでかなりのことはできます。
こだわりのある人は、手描きの作家さんも多いですね。(連載作家の場合は、このへんはだいたいアシスタントがやる作業ですが)
こちらも、むやみやたらにやると、画面が見づらいうえ、ここぞというところで盛り上がらないので、使いどころが大事です。
どこにどう使えば効果的、というようなマニュアルはないので、こちらもプロの漫画を参考に、どういう場面、どういう効果を出すために、作家さんがどういう描画やトーンを使っているのか、よく注意してみるようにしましょう。
そして、最初は見よう見真似でいいので、「こういうシーンはこういう効果を使ってみたらいいのかなあ」という感じでやってゆくと、だんだん感覚的につかめると思います。
■擬音
擬音についても、同じく漫画を盛り上げるものです。映画でいうならSEですね。
こちらもむやみに入れすぎても、うるさくて読みづらくなるだけですし、雑に入れるとせっかくきれいに書いた原稿が台無しになったり、人によっては字が読めなくて、違う字に見えたりすることもあるようです。
擬音も大事な演出で、画面の一部ですので、十分気を使っていれましょう。
「ジョジョの奇妙な冒険」のように、アニメにまで登場させてしまうほど印象的な擬音効果を使う作家さんもいますし、「浦安鉄筋家族」もわざと変わった擬音を使って、ギャグの一部にしていましたね。
使いようによっては作家の個性を出せるツールでもありますので、いろいろ工夫しても面白いと思います。