小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 - 特別企画に振り回されないこと

2016年06月01日 | お受験ママへのアドバイス
 幼児教室の「特別企画」に振り回されないこと。
 何ともストレートな表題です。でも、敢えてこういうタイトルにする理由は、毎年、この時期以降、幼児教室や先生が紹介するさまざまな特別な企画に振り回され、どんどんとおかしな方向に突っ走っていく親子が山ほどいるから・・・なんです
 もちろん、私も受験準備の幼児教室の代表であり、日頃はお受験の先生と呼ばれる立場ですので、自らを貶めることを書くのはどうかとも思いますが・・・それでも尚、批判や風当たりを覚悟の上でこの項目を書くのは、「お子様のため」にも「父親、母親であるみなさまのため」にも、とてもとても大事なことだからです

 まず、理解していなければいけないことは、小学校受験の準備をするための幼児教室も「企業である」ということ。「教育産業」です。
 ボランティアでない限り、企業は経営し、運営していかなくてはなりません。生徒の家庭は、まさにその中にいる、ということを忘れてはいけません。

 「お受験」という造語が世の中に定着し、かなりの揶揄を含めて小学校受験について語られます。中学受験以降の受験では、偏差値という非常にわかりやすい合否に直接的に影響するバロメーターがありますので、それほど不確かなウワサは流れませんが、幼稚園受験や小学校受験は、そもそもそういう世界観にはありません。
 ですから、当然、滑稽なウワサがまことしやかに語られることになります。特に、今はネットの時代ですので、匿名性のあるサイト内では、何でも書き放題ですね。
 言葉は悪いですが、たとえば、自分の思いが叶わなかった気持ちのガス抜きに書かれた文章であることもあるでしょうし、願いが叶った喜びの場合には、自慢に近い勝手な解釈であることもある・・・それがインターネットの世界の特質です。匿名であれば、どんなことも書きやすい・・・100%ウソではなくても、100%真実であるとも言い難い・・・
 
 私は、教室を開校して今年で23年目を迎えます。
この23年の間には、たくさんの自問自答がありましたし、反省や後悔もあります。身勝手な独善論を展開した時期も長かったです。
 けれど、今私が考えていることは・・・どんなことでも、選択するのは「みなさん側」であるということ。みなさんの対して、多少の強制や誘導はあったとしても、それでも尚、選択と判断、決定は、みなさまがすること、なのです

 企業、という意味では、ある意味、私立小学校そのものも企業です。学校法人、ですから。
 企業というものは、自らの利益のために、様々な企画をし、その企画を成功に導くために、ありとあやゆる努力をします。当然のことです。
 その企画に乗るか乗らないか・・・それは企業側の責任とは言えません。企業は、いかにその企画を魅力的にアピールするか、その企画を充実したものにするか、に専念します。これも、当たり前です。

 6月に入りました。
夏休みの企画や、秋に向けての企画など、そろそろ「特別企画」がたくさん開示される時期に入ります。一年で最も、企業努力が著しくなる時期です。
 それらを「受ける側」が常に冷静に、真っ当な判断力を持ち、決して振り回されないこと。これを肝に銘じる時期でもあるのです
 大切な我が子を、親の満足の道具にしないこと。無意識のうちに、我が子を振り回している家庭は少なくありません。
 どうぞ、気を付けて

 警鐘を鳴らす過去のブログもご紹介します。

 


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