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三谷幸喜氏、パルコ劇場で3か月連続舞台!

2012年02月07日 09時01分11秒 | 日記
 脚本家で映画監督の三谷幸喜氏(50)が、東京・渋谷のパルコ劇場で6月から3か月連続で作品を上演することが6日、分かった。6月9日~7月8日の「桜の園」では、初めて自分の原作以外を演出。8月11~22日の「其礼成(それなり)心中」では、古典芸能の文楽に初挑戦する。このほどスポーツ報知のインタビューに答えた三谷氏は「自分自身が(舞台の)一ファンとして、楽しめる作品にしたい」と自信をのぞかせる。

 50歳を迎えた昨年を「三谷幸喜大感謝祭」と題して舞台、映画などさまざまな分野で計6作品を発表した三谷氏。しばらく休養に入るのかと思いきや、間髪を入れず作品を送り出すことが分かった。

 「ひと息つこうと思ったんですが、何もないと物足りないというか…。毎日ご飯をたくさん食べると胃袋が大きくなるのと同じで、去年たくさんやった分、(懐が)大きくなったんでしょうね」。その結果、ファンにとっては大歓迎の、新作2作を含む3か月連続公演が決定した。

 第1弾の「桜の園」は、常に作・演出を務めてきた三谷氏にとって、初めて自分の原作以外を演出する。「以前は演出を『脚本で足りなかったものを、けいこ場で付け足す』ものと考えていた。でも、映画を撮るようになって、舞台演出そのものに興味が出てきたんです」。その最初の作品に、ロシアの代表的劇作家・チェーホフを選んだのには「喜劇作家」としての挑戦がある。

 「チェーホフは『桜の園』を喜劇としていて、実際初めて戯曲を読んだときには、すごく笑えた。でも、僕が見た『桜の園』の舞台は一度も面白かったことがない。だから、僕がチェーホフが本当にやりたかったものを作ろうと思って」。主人公・ラーネフスカヤには、浅丘ルリ子(71)を指名。「すがすがしさというか、キレの良さがある人。浅丘さんでコメディーをやりたい気持ちは、ずっとありました」と念願がかなったことを喜んでいる。

 一方、「其礼成心中」は“異色の合体”だ。10年ほど前に文楽を初めて見て、面白みを感じたという三谷氏。子供の頃から人形好きだっただけに「自らの手で作品を」と考えるのは、自然な流れだった。「以前『人間の動きは、すべて人形で表現することができる。でも、人形の動きで人間ができないものがある』と聞きました。ならば、その人形たちで笑わせてみたいんです」。伝統芸能への挑戦となるが、プレッシャーはないという。

 いま、文楽といえば、橋下徹大阪市長が府知事時代に助成金カットを断行。存続へ危機感が漂う。今回の作品は、それを打破するためのものではないとしながらも「(文楽は)ものすごく可能性がある世界だと思うし、どんなコメディーでも演じられると思う。橋下さんも、ぜひ招待したいですね」と不敵な笑みを見せた。

 常に新しいものに挑戦を続ける三谷氏だが、その根底には揺るがない信念がある。「チェーホフにしても、文楽にしても僕より詳しい人はたくさんいる。自分のよりどころは、一ファンであること。そうでないと、大勢の人が見て楽しんでもらうには、どうすればいいか分からないですから」。これからも“ファン目線”で作品を生み出していく。

 ◆三谷 幸喜(みたに・こうき)1961年7月8日、東京都生まれ。50歳。日大芸術学部在学中の83年に劇団「東京サンシャインボーイズ」を結成。卒業後は、放送作家としても活動する。93年「振り返れば奴がいる」でテレビドラマの脚本家デビュー。94年の「古畑任三郎」で注目を集める。95年、女優の小林聡美と結婚(11年5月離婚)。97年、初の映画監督作品「ラヂオの時間」が公開。04年、NHK大河「新選組!」の脚本を担当。

 ◆文楽 当初は人形浄瑠璃の専門劇場の名として使用されていたが、現在では劇そのものを指す。三味線と太夫の詞章(せりふや場面の描写などを含む歌)による義太夫節に合わせ、操り人形で物語を演じる。1つの人形は通常3人で操られる。1955年に重要無形文化財、03年にユネスコの無形文化遺産に指定された。

 ◆「桜の園」 「かもめ」などで知られるロシアの劇作家アントン・チェーホフが書いた最後の戯曲。南ロシアの桜咲く土地を舞台に、資産を使い果たし、土地を手放さざるを得なくなった女地主・ラネーフスカヤと、かつてはその土地に住み貧農から実業家となったロパーヒン、その周囲の人々を描く。

 ◆戸田恵子一人芝居 〇…7月11~22日に上演される「なにわバタフライNV」は、女優の戸田恵子(54)の一人芝居。04年12月に初演され、10年2月に脚本を練り直して“NV”(ニューバージョン)となったものの再演となる。「戸田さんが50年演じ続けられるものにしたいという思いを込めた作品。戸田さんが演じる、まさにその時の生きざまを感じられると思います」と力が入っている。大阪公演は、7月5~8日までシアタードラマシティ、東京の後には全国7か所で上演。

引用元:Yahoo!JAPANニュース