グルーの桜

今から70年前、終戦の影で尽力を
尽くしたアメリカの駐日大使
ジョセフ・グルーがいた


日本に十年、駐日大使として住み
日本を愛し日本人の心を知っていた



天皇陛下が英断を下された日

ポツダム宣言(条件降伏)の受諾

天皇によって戦争は終わりを告げた



天皇という存在が日本人にとって
どのような存在だったのかを
きちんと理解していたアメリカの
駐日大使のジョセフ•グルー

天皇は日本社会の中心的存在
広い意味で国民の心のよりどころ

軍や政府よりも最終的に重要な存在

日本人の心を理解するグルーの進言

日本の大使時代に親しかった
鈴木貫太郎が首相に就任

グルーはこれを機に戦争終結のために奔走

日本が恐れるのは降伏すれば
天皇を中心とした国のあり方が崩壊
それを一番に恐れているのだと
戦後の日本の政治体制を日本人の
決定に任せることを条件に

つまり戦争を終結させるためには
天皇の地位を保証すること

グルーは懸命に大統領を説得

しかしポツダム宣言の４日前反日派の
バーンズが長官に任命された

バーンズは日本人にとって天皇とは
どのような存在なのかを知らない

ポツダム宣言には天皇の文字はなくなった

日本がポツダム宣言の内容に天皇の
文字がないことを知ったのは7月27日

鈴木貫太郎首相はポツダム宣言を拒否

8月6日　広島に原爆投下
8月8日　ソビエト参戦
8月9日　長崎に原爆投下

ここで日本はポツダム宣言を受諾する
条件として天皇を中心とした国のあり方を
求めた国体の護持を主張

アメリカはグルーの進言を受け入れ
ポツダム宣言は天皇の存在を認めるものに


日本はやっとポツダム宣言を受け入れた



日本の終戦の影には日本を愛した
アメリカの駐日大使グルーの尽力が


日本に十年いたグルー夫妻が日本を
去る時に植えた桜の木の枝木が
今も日本の地で息づいている



(○´∀｀○)



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