妖怪絵巻

日本人は昔から妖怪が大好き

怖いはずの妖怪が
どこかおどけて見える


妖怪は日本人にとって想像力の結晶

絵巻の中で躍動し意表をつく

怖いけれどユーモラス

日本人のアニメのルーツが見えてくる

単なる物が魂を持つとどうなるか


ゲゲゲの鬼太郎や
妖怪ウォッチのルーツかも


室町時代は様々な文化が
自由に花開いた

数ある妖怪絵巻の中で最古の絵巻


百鬼夜行絵巻


土佐光信によって伝承

闇夜を列を成して歩く妖怪

妖怪図巻のように

個性ある一つひとつの
妖怪に名前がついている

どこか笑いを生み出す妖怪

そんな妖怪が日本の文化の中に
昔から昔から根付いている

どこかおどけたキャラクター



付喪神絵巻(つくもがみえまき)



使い古された器物が人間に物申すために
妖怪となって怨みをはらす

しかし妖怪に変身できるのは
陰と陽が反転する節分の日だけ

器物などにも長年使われたものには
魂が宿ると云われる

そんな化け物がおどけた妖怪に



百怪図巻(佐脇嵩之)

キャラクターが名前付きで登場



草双紙(くさぞうし)

高価な絵巻とは違って庶民に
親しまれたマンガ本のようなもの
江戸の町で大人気に
悪さをしない、かわいいキャラクターも登場

古来より妖怪は幽霊と違って
なぜか想像力を駆り立てる




稲生物怪録絵巻(堀田家本)


恐ろしい妖怪と戦う少年
平太郎という少年と妖怪の
１ヶ月に渡る攻防を描く
おどろおどろしい妖怪を
やっつけるのではなく
平然と見過ごす平太郎
１ヶ月たって勇気ある少年に脱帽
妖怪たちは、そそくさと逃げ出した


妖怪たちは決して人間に危害は加えない
平凡な日常に変化をもたらしてくれる

古来より日本人の暮らしの中に潜んでる
乾いた現実に潤いをもたらしてくれる
おどろおどろしいけど覗いて見たくなる

楽しい妖怪たち


そんな妖怪たちが今年の夏も
私たちを楽しませてくれる




(○´∀｀○)




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