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菜根譚 真の幸福とは?

2014-12-14 18:14:12 | 日記
菜根譚では儒教、道鏡、仏教をミックスした独特の幸福論を展開します。
今、GDP世界第3位の日本ですが幸福度は世界第43位と合い反する結果になっています。
では、どうすれば日本人が幸せを感じることが出来るようになるのでしょうか?
菜根譚から読み解いて行きたいと思います。


貞士は福をもとむるに心無し。
天は即ち無心の処に就きて其の衷をひらく。
(前集 九一)

ことさら幸福になりたいとは思わない人に天は幸福を与える。
無理やり幸せになろうとしてもなれない。

多く藏する者は厚く亡う。
故に富は貧の慮無きにしかざるを知る。
(後集 五三)

多くを抱え込んでいる者は失うものも大きい。
富でいる者は、その心配のない貧しい者には及ばない。
たくさんを抱え込み過ぎると心配が増える。
幸福とは物やお金ではない。



富貴を浮雲にするの風ありて、而も必ずしも岩棲穴処せず。
(後集 一七)

お金が全てではない。
かといって世の中を捨てる生き方もいけない。
お金にとらわれ過ぎず、少しお金があって世の中を捨てずに生きることが大切。

つまりお釈迦様の言う中道です。


人生の福境禍区は、皆念相より造成す。
(後集 一○九)

人生の幸不幸は全て心が決めるのです。
幸せはその人の見方次第です。


子生まれて母危うく、きょう積んで盗窺う。何の喜びか憂いに非ざらん。
(後集 一二○)

子供が生まれた日はお母さんの命が危険にさらされた日、お金を金庫に貯め込むと盗みに合う。いかなる喜びも心配事になるかもしれない。

つまり、どんなことでも全ての事には必ず両面があると言う心構えが大事である。



分に非ざるの福、故無きの獲は、造物の釣餌に非ずんば、即ち人世の機せいなり。
(後集 一二七)

棚ぼたで入ってきたものには注意が必要です。


花は半開を看、酒は微酔に飲む。此の中に多いに佳趣有り。
(後集 一二三)

何事もほどほどがいい。
その中にこそ幸せはある。
足るを知ると言うことです。



一苦一楽して相磨練し、練極まりて福を成す者は、其の福始めて久し。
(前集 七四)

苦楽を共にし、経験して始めて本物の幸せを見いだすのです。
本物の愛は時間をかけて作り上げて行くものなのです。
本物の幸せは時間をかけて作り上げて行くものなのです。


日既に暮れて、而もなお烟霞絢爛たり。歳将に晩れんとし、而も更にとう橘芳馨たり。故に末路晩年、君子更に宜しく精神百倍すべし。
(前集 一九六)

全ては暮れる時こそ素晴らしい。
晩年こそ一層気力を充実させ輝くのだ。
苦楽を経験し晩年こそが幸せになれると言うメッセージが菜根譚には込められているのです。
歳月を重ねることを肯定する。
歳を取ることを肯定する。
晩年こそ輝く。
歳を取ることは素晴らしい。
そんな晩年を生きれるように今を大切に生きて下さい。


そう菜根譚は言っているのです。



(*⌒▽⌒*)


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